資源の少ない日本は戦後、各地の山林を成長の早い杉やヒノキに植え替えて
木材資源の確保に踏み切った。
針葉樹の森は建築材料として売れるので枝の剪定等山の手入れに人手を投入するが
山に保水力がなく水害を引き起こす原因となりました。
雨が降った時だけ水が流れる枯れ沢が山土を下流に運び土砂崩れを引き起こす。
それを防ごうと砂防ダムが造られて山は荒廃する一方だった。
伐り出した木を運び出すために林道も建設されて
国内から手付かずの自然が残る原生林が消滅し続けるのです。
一方で広葉樹の森は落ち葉が堆積して土壌を豊かにして山が水を貯えるようになる。
木の実は熊たちの食料にもなり生態系も元に戻ると期待できます。
ただし広葉樹の森はお金を生まないのでそこに税金を投入できるかが分かれ道となる。
これが本来の治山治水なのに「コンクリートから人へ」と変な考え方が支持されて
有権者に税金をばら撒かないと支持率が落ちる時代には難しい事になっている。
針葉樹の人工林を広葉樹の森に戻そう!と呼び掛けても選挙で勝てません。
今、日本の木材需要を支えているロシア産赤松はロシアの環境を破壊し続けてます。
赤松伐採後の地面に陽が当たり凍土が融けて広大な泥濘地帯を生み出しているのです。
無計画な樹木の伐採が環境破壊を引き起こしてるのに今だけ儲かればいいと思うロシア人たち。
50年、100年先に自然が再生できるからと税金を投入するのが治山治水です。
自然再生、人工林を天然林へ ブナやカエデの苗木を植林 津軽白神森林生態系保全センター
西目屋村で白神山地周辺のスギ人工林を天然林に戻すための植林が行われました。 白神山地周辺の西目屋村の暗門川や鯵ヶ沢町の赤石川の周りにはスギの人工林が広がっています。 津軽白神森林生態系保全センターは、天然林に戻し自然を再生するための植林作業を行っています。 ことしも暗門川周辺で県内から集まった7人の希望者が、ブナやカエデの苗木を植えました。 現在広がっているスギの人工林は寿命が40年ほどですが植えている天然林はうまく育てば100年以上かけて成長していくため、長期間の自然保護に役立つということです。 ★津軽白神森林生態系保全センター 髙木善隆 所長 「すぐ隣が世界遺産のものですからぜひそれと同じような状況に戻してきたいという取り組みを続けています」 津軽白神森林生態系保全センターは今後も参加者を募集して植林作業を進めるとしています。