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習志野市役所非正規公務員の涙(その1) 長年フルタイムで働いてきたのに、パートにされてしまった200人

2021-11-25 21:55:02 | 非正規、労働問題

今、非正規公務員の待遇の悪さ、「きちんとした職場」と思われているのに、実は「ブラック」な市役所の実態が社会問題になっています。

(南日本新聞の記事から)

【非正規公務員に明日はあるか】任用職員の8割が女性 年収200万円以下は5割超 「女性で非正規、二重の差別構造がある」

【連載・非正規公務員に明日はあるか④】任用職員の8割が女性 年収200万円以下は5割超 「女性で非正規、二重の差別構造がある」 | 鹿児島のニュース | 南日本新聞

 長引くコロナ禍は社会的な立場の弱い女性を直撃した。「DV(ドメスティックバイオレンス)で逃げている。夫を通さず給付金をもらえないのか」。昨...

鹿児島のニュース - 南日本新聞 | 373news.com

 

 長引くコロナ禍は社会的な立場の弱い女性を直撃した。「DV(ドメスティックバイオレンス)で逃げている。夫を通さず給付金をもらえないのか」。昨年はこんな相談が県内の窓口に相次いだ。ある女性相談員は「給付金を受け取るための証明書作りに追われた」と振り返る。

 女性は数年前に非正規の相談員になった。悩みを丁寧に聞き取り、相談者に寄り添う。時にはDV加害者の電話もくる。「しんどいが、困っている人の支えになりたい」との熱意が支えてきた。

 だが会計年度任用職員になっても待遇は低く、毎年度の公募で先は見えない。「法律や心理の勉強を重ね、経験を積んできたのに、自分はこの程度なのか、と自信を失ってしまう。専門員としての仕事を評価してほしい」

 女性のSOSを受け止める相談員も苦しい立場に置かれている。

■調整弁

 非正規公務員の民間団体「公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと)」(東京)が今年実施した調査で、有効回答した1252人のうち、年収200万円未満が5割を超えた。

 「女性の仕事は『家計の補助』とみなす風潮が根強くある」。「はむねっと」のメンバーで、鹿児島市職員労組・会計年度任用職員部役員の野田千佐子さん(58)は指摘する。

 主に生計を担っている女性でも、7割が年収250万円未満。「女性で非正規という二重の差別構造がある」と野田さん。

 本来「働き方の模範」を示すべき公務員制度が、女性を雇用の調整弁にして、ワーキングプア(働く貧困層)を作り出している。

■つながり

 「配偶者の扶養の範囲内で短時間で働きたい」という任用職員も多くいる。年齢は幅広く、目的や意識も異なる。

 しかし、野田さんは「何より、『非正規が意見を言うなんて』と控える風潮が強い。『議を言うな』の風土が色濃く残る」と言う。「一人一人に声を上げる権利があると知ってほしい」

 処遇改善を目指した会計年度任用職員制度は、正規と非正規に溝を生み、格差を広げていないだろうか。
(以上、南日本新聞の記事から抜粋)


習志野市役所ではこんな「非正規公務員いじめ」

昨年、習志野市役所に衝撃が走りました。

「非正規公務員」として長年フルタイム(1日7時間45分勤務)で働いてきた職員約400人のうち、約200人が「たった45分だけ縮めて」1日7時間のパート職員にされてしまったのです。

非正規公務員の給料は正規職員の3分の1

昔は市役所の職員と言えば「安定した正規職員」というイメージでした。
ところが、小泉首相時代の派遣労働解禁以降さまがわりし、今では市役所職員の半分前後が「非正規公務員」。上の新聞記事のように、その非正規公務員のあまりに低すぎる賃金や待遇が今問題になっています。

同じ仕事をやっているのに、非正規職員の給料は正規職員の3分の1」という格差があるところから、市役所の非正規公務員は「官製ワーキングプア」と呼ばれています。

2020年度から「非正規公務員」は「会計年度任用職員」と呼ばれるようになった

「非正規職員の待遇を改善すべき」という声が広がる中、

2020(令和2)年度から「非正規公務員」は「会計年度任用職員」と呼び方を変え、

フルタイムの非正規公務員は、
➀今まで「月の勤務日数の増減で収入が変わる日給制」だったのが「毎月同じ額が支払われる月給制」になり
退職手当も出ることになりました。

「習志野市役所、おぬしもワルよのう」やっと長年の苦労がむくわれる、と思ったのに…

ところが、ところが、こうして「長年低賃金で働いて来たが、やっと少しはむくわれるようになる」と喜んだのも束(つか)の間、何と習志野市役所は「フルタイムなら月給制にして退職手当も出さなければいけなくなる。ちょっとだけ時間を縮めて『パートにしてしまえば、今までどおり日給制のままで、退職手当も払わなくてすむ」と「悪知恵」を働かせて、フルタイムだった人たちの約半分200名の勤務時間をたった45分だけ縮めて「7時間45分のフルタイム」から「7時間のパート」にしてしまったのです。

習志野市のような「パート化」をやってはダメ、と国も言っていたのに…

どさくさにまぎれて「フルタイム」を「パート」にするようなことはやってはいけない、と国(総務省)も言っていたのに、こんな乱暴なことをやってしまった習志野市。

<総務省の会計年度任用説明マニュアルや通知にはこう書かれています>

➀フルタイムでの任用について抑制を図ることは、適正な任用・勤務条件の確保という改正法の趣旨に沿わないものである。

➁パートタイム会計年度任用職員として位置づけること自体を目的として、例えば、勤務時間をフルタイム会計年度任用職員よりも一日当たり15分間短くするなど、わずかに短く設定することは適切ではない。

➂新たに期末手当を支給する一方で給料や報酬について抑制を図ることは、改正法の趣旨に沿わない

習志野市と違い、他市はきちんとフルタイムにしている

鎌ヶ谷市では、長年フルタイムで働いて来た非正規公務員を全員フルタイムのまま会計年度任用職員にしました。

市川市では、習志野市と逆にパート職員をフルタイム会計年度任用職員にしています。

いずれも、「処遇の改善」を行っています。

「なくそう!官製ワーキングプア集会」の動画

11月21日、東京で「第13回なくそう!官製ワーキングプア集会 反貧困集会2021」という集まりがあり、全国の非正規公務員がそれぞれ現状を報告しました。以下はその動画です。あまり知られていない「非正規公務員の置かれている状況」が良くわかります。どうぞご覧ください。


(2時間42分ぐらいから習志野市の現状報告です)

この投稿のつづき「習志野市役所非正規公務員の涙(その2)」もご覧ください。

 

 

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