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「帰ったら、きっと殺される」ミャンマーからの亡命者らが語る国軍の残虐

2023-05-06 21:35:04 | ミャンマー

連休明けにも政府が強行成立させようとしている入管法改悪。「難民申請を3回却下すれば本国に強制送還できる(母国で殺されても日本政府は責任を負わない)」という「国際法違反」が問題になっています。

一方、ミャンマー国軍の残虐な襲撃を避けるためタイに逃げた人々もいます。「帰ったら、きっと殺される」。タイ国境の村に逃げたミャンマーの人々がミャンマー国軍への恐怖を語っています。

(NEWSポストセブンの記事より)

「帰ったら、きっと殺される」ミャンマーからの亡命者らが語る国軍の残虐な襲撃 日本が10億円を投じた「日本村」も破壊

「帰ったら、きっと殺される」ミャンマーからの亡命者らが語る国軍の残虐な襲撃 日本が10億円を投じた「日本村」も破壊

「帰ったら、きっと殺される」ミャンマーからの亡命者らが語る国軍の残虐な襲撃 日本が10億円を投じた「日本村」も破壊

 2023年4月、ミャンマー国軍が北部ガザイン地域の村を標的に行った空爆で、市民160人以上が死亡し、クーデター後で最大規模の犠牲者を出した。2021年2月の軍事クーデターに...

NEWSポストセブン

 

 ミインさんは空爆から逃れた後、同じく避難してきた人々とともに川をわたり、国境を接するタイに不法入国した。現在は、同じ境遇にあるほかの難民約20人と身を隠して暮らし、第三国への亡命手続きを進めている。

罪のない市民らが拘束

 難民らはなぜここに身を隠しているのか。ミインさんは暮らしていたミャンマーの地域で保健局の事務員として働いていたが、クーデターに抗議し、仕事をストライキする運動に参加したことで、逮捕状が出されたという。当局に追われる暮らしの中、知人の家などを転々しているうちに辿り着いたのが、日本が支援をしてきたレイケイコー村だった。

「襲撃されるまでは、安全に暮らせていました。ミャンマー国軍との結びつきが強いといわれてきた日本が支援している村だから、攻撃されないと思っていたのです」

 ミインさんによると、クーデター発生後は国内各地で国軍による市民弾圧が続いており、レイケイコー村にも国軍兵士が出入りし、住民らの動向を監視する動きがあった。ただ、「当時は軍による暴力行為などはなかったことから、突然の襲撃は想定外で、住民らは逃げる準備もできていなかった」という。

「空爆のほか、罪のない住民がたくさん拘束され、いまも捕まったままです。住宅や施設にあったパソコンや家具など、金になりそうな物もすべて持って行かれました。売って軍事資金にするのでしょう」

 人権団体の調査によると、村の一部のエリアでは国軍のヘリコプターやジェット機から爆弾が投下されたほか、空中からマシンガンによる射撃が行われ、弾丸が雨のように飛んでくる様子が確認されている。その後、ミインさんはレイケイコー村から運よく逃げることができたが、第三国への亡命手続きには膨大な時間がかかり、いつこの生活から抜け出せるのか見通しが立たないままだ。

日本が10億円以上を拠出

日本財団は2016年、少数民族カレン族の支配地域で住宅や学校、医療施設などの建設を支援。その一部だったレイケイコー村は、国内の避難民や国外から帰還する難民たちの受け入れ地として、「平和の象徴」になるはずだった。

 日本財団の発表によると、同事業には外務省資金(約10.8億円)が割り当てられた。

 国軍がこの村を攻撃した理由としては、抵抗する民主派勢力の幹部らが潜伏していたためとされているが、「実際には子供や老人など、戦闘に加わっていない多くの一般市民も巻き込まれた」(ミインさん)。

国際社会の非難に耳を貸さないミャンマー軍

 クーデター発生当初、日本政府は国軍に「独自のパイプ」があるとして、暴力の停止を何度も呼び掛けてきたが、抑止力にはならなかった。大規模な支援をしてきたレイケイコー村への攻撃をみても、もはや日本がミャンマー国軍にとってさほど重要視されていないことが推察できる。

 国軍への「独自のパイプ」が機能しないことが明らかになったいま、日本政府はミャンマーの民主派勢力や国際社会との連携を一層強化し、ミャンマーの民主主義の復活に向けて関与を強めるべきだろう。(以上、NEWSポストセブンの記事より)

在日ミャンマー人については難民申請者のうち認められたのはたった26名。認定されない2000人近くの人たちは、難民でも強制送還しやすくする入管法改悪による母国への送還を怖れている。

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