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水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

マイワシの試験操業終漁 漁獲が前年の7割、単価安く、金額も6割に

2020-10-07 14:06:10 | ニュース

 9月末の道東沖におけるマイワシ試験操業の漁獲量は、期間延長して行われているが、全階層合わせて5,241㌧と前年の73%にとどまっている。魚体が小型で、鮮度管理の面でも課題があり、平均㎏単価が43円(前年50円)と安く、水揚げ金額は2億2,408万円と64%にとどまった。

道によると、全道のマイワシの約8割を漁獲するまき網漁業の道内への水揚げは、今年8月末の段階で8万2千㌧、21億円と数量が前年同期の2.5倍と大幅に増加した。昨年は最終的に20万2千㌧・62億円と増加傾向にある。

一方、道東沿岸でのマイワシ試験操業は、サンマ漁業者を対象に平成27年から開始し、今年は従来からの20㌧未満小型漁船に加え、新たに20㌧以上の中型船が参加し、89隻が期間を延長して操業し10㌧未満以外は9月末に終漁した。昨年も単価は低下していたが、今年は漁獲量も振るわなかった。


道東サンマ漁(9月末)前年の3割に 苦しい経営の生産者が国に緊急支援を求める

2020-10-07 14:05:04 | ニュース

 水揚げ不振が続くサンマ水揚げは、9月中も好転せず、30日現在で約1,300㌧と歴史的な不漁だった昨年同期の3割にとどまっている。一昨年(平成30年)の4万300㌧に比べると、わずかに3%というレベルに落ち込んでいる。極端な不漁のため、㎏単価は1200円近くまで上昇、昨年の1.8倍、一昨年の4倍以上に跳ね上がっている。それでも漁獲量の落ち方が激しく、水揚げ金額は15億4,400万円と昨年の55%止まり。一昨年に比べると14%に過ぎない。

 サンマ棒受け網の操業隻数(ロシア水域許可隻数)も減っており、大型、中型、小型を合わせ今年は122隻で道内船は64隻と昨年に比べ全体で12隻、道内で7隻減少している。

 漁場形成も当初の道東沖1200〜1300㎞から近づいてきたとはいえ、9月末現在で800㎞も離れている。

 道のよると、近年5ヵ年の全道のサンマの漁獲量は、平成27年は6万2千㌧、28年は5万1千㌧、29年は3万6千㌧、30年は5万8千㌧で、昨年は2万1千㌧と過去最低を記録した。今年9月16日現在の漁獲量は645㌧で前年同期の24%に止まっている。不漁の原因について平成26年に10万6千㌧になって以降、減少傾向にあり、気候変動の影響による資源低下、北太平洋公海における外国漁船の漁獲、マイワシなど他の魚種の分府状況などが不漁につながっている。道は漁場が遠方の公海に分散して形成され、本道の沿岸にまとまった魚群が来遊していない。

 サンマの資源管理については、北太平洋漁業委員会(NPFC)で昨年7月、今年の漁期から公海での漁獲総量規制が導入されたが、漁獲割当量の国別の配分に合意が得られず、来年2月に日本開催の会合で改めて検討することになっている。

 そのため、道さんま漁業協会(八木田和浩会長)は9月25日、佐藤卓也道水産林務部長に金融支援(運転資金の緊急融資)、漁獲共済・積立ぷらすによる支援(早期支払いの実施)、ロシア水域地先交渉関連(協力費ゼロの継続)、国による広域的な資源調査の実施、NPFC関連(資源管理措置)の5点を要望した。


令和2年秋サケ沿岸漁獲速報(9月末) 858万尾と前年比108%、金額184億円と21%増 オホーツクと日本海が25%以上の伸び、魚価高

2020-10-07 14:03:11 | ニュース

 秋サケ前期群がひと区切りとなる9月末の全道来遊量は850万尾を越え、一時期ささやかれた不漁説を覆す展開となりつつある。道漁連の速報によると、9月末は2万4,500㌧で、前年同期に比べ1割増。シケ明けの9月28日に2015(平成27)年以来の5千㌧近い水揚げがあり、その後も合わせ3日間で1万㌧に達したという。

 主産地の網走管内の9月末は386万尾・1万2,800㌧で、平均目回りも3.3㎏とやや大きくなってきたが、前年に比べると小型で、尾数に比べ㌧数は伸びが小さい。単価は㎏688円で漁がまとまった分、やや下がってきたが、魚価高が続いている。

 道連合海区漁業調整委員会によると、9月末現在の全道沿岸秋サケ漁獲状況は、858万2,487尾で、前年同期に比べ108.2%。金額は183億8,993万円で同121.4%。前年同期より約65万尾、32億円の増となっている。

 9月20日現在より上乗せされたとはいえ、前年同期を尾数で上回っているのは、オホーツクの27.4%増、日本海の25.1%増のみ。根室が61.6%、えりも以西が53%と振るわず、地域格差が広がっている。特に根室の南部地区、えりも以西の日高地区は4割前後に沈んでいる。

▷オホーツク=554万7252尾(127.4%)、11億9,436万円(121.4%)▷根室=74万2,059尾(61.6%)、17億1,460尾(70.4%)▷えりも以東=71万7,811尾(95.0%)、16億7,636万円(104.0%)▷えりも以西=33万3,636尾(53.0%)、7億8,051万円(68.9%)▷日本海=124万1,729尾(125.1%)、20億6,901万円(157.3%)▷総計=858万2,487尾(108.2%)、183億8,993万円(121.4%)

 また、網走海区漁業調整委員会によると、網走管内(雄武〜ウトロ漁協)のサケ・マス漁獲状況は、9月末までに秋サケが386万6,975尾、1万2,797㌧、88億259万円と前年同期に比べ尾数で121.5%、重量で112.9%、金額で135.3%となっている。平均目回りは3.31㎏で93%と小型。平均㎏単価は687.9円と前年同期より2割高い。


2020年10月2日(金)発行/北海道漁協系統通信第6513号

2020-10-07 13:47:12 | 系統通信

2021年度水産予算概算要求
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