水産北海道ブログ

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第61回全道漁協みな貯金運動・中間報告 信連貯金、漁協貯金ともに前年の貯金日上回る コロナに負けず「マリンちゃん定期」50億4千万円

2020-10-20 09:52:09 | ニュース

 マリンバンク信漁連(深山和彦会長)は19日、第61回全道漁協みな貯金運動の貯金日(10月16日)時点での貯金残高(確報)および「マリンちゃん定期」の獲得実績をまとめた。

 信連貯金残高は6,870億円で、昨年の貯金日を88億円上回り、運動期間中の純増も376億円と昨年を上回った。心配された漁協貯金残高も5,638億円と前年同期を64億円上回り、純増は345億円と健闘した。

 今年のみな貯金運動は、かつて経験のないコロナ禍と、主要魚種の不振により厳しい環境での展開となり、9月末の全道水揚げは前年同期を195億円、15%も下回った。このような中、「みな貯金運動」が浜の難局を乗り越える原動力となってきた歴史を振り返り、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」をスローガンに、漁協に「心」と「力」を集める運動を進めた。

 「海の子応援マリンちゃん定期」(目標100億円)は50億4千万円と前年同期を7,200万円上回った。多くの組合で戸別訪問を控えながらも、窓口や電話のセールスやDMなどを活用し、管内・漁協独自企画とともに推進を図った結果、全道目標の達成率は5割を超え、年内の目標達成に全力をあげる。

 今回の貯金運動では、各種会議を感染防止に努めながら開催し、8地区で地区委員会、35漁協でマリンバンク推進委員会、3漁協でふれあいの集いも開かれた。また、26漁協が戸別訪問に取り組むなど地道な運動を続けた。

 運動の成果について、深山会長は「全道に根付く協同組合精神の強さを実感した。漁業生産が落ち込む中でも積極的に貯金運動に参加してもらうえることは非常にありがたい。全道の関係者に感謝申し上げる。秋サケ漁終了後に戸別訪問を行い、運動を本格化させる組合もあるので、一層の進捗を期待したい」と語った。

 また、三河康則専務は「コロナ感染防止のため、ふれあい訪問ができず、活動が制約されたが、そんな中で漁協系統の組織力を活かし、コロナに負けない推進ができた。我々の組織力の強さを実感し、頼もしく感じた」と関係者の協力に感謝した。


水産庁がスケソウ、ホッケなどの資源評価結果を公表 最新データに更新、2031年に基準値を上回る確率示す

2020-10-20 09:51:39 | ニュース

 水産庁は14日、スケソウ、ズワイガニの資源管理方針の検討会で指摘された事項に対し試算結果を公表した。ホッケも最新の情報に基づく資源評価が行われ、資源状況などの評価結果が更新された。

 改正漁業法における新たな資源管理では、持続的に採捕可能な最大の漁獲量(最大持続生産量=MSY)を達成できる資源水準に水産資源を維持・回復させることを管理の目標にしており、スケソウ太平洋系群・日本海北部系群、ズワイガニ日本海系群A海域、ホッケ道北系群の最新情報による資源評価が今年9月末に行われた。資源状況、毎年の資源量や漁獲量の推進などが更新され、その結果が公表された。また、スケソウとズワイガニは前回の資源管理方針の検討会で出された指摘事項に最新データに基づく試算を行い①当面の間、漁獲量を固定した場合のMSYレベルの資源量達成確率②2031年漁期に親魚量が目標管理基準を上回る確率が50%となる安全係数βなどが公表された。

 それによると、スケソウ太平洋系群は、2019年の親魚量が30.2万㌧、目標管理基準値22.8万㌧、限界管理基準値15.1万㌧、禁漁水準値6.0万㌧、MSY17.1万㌧。安全係数βを0.8とした場合、2021年漁期の平均漁獲量は18.9万㌧、2031年漁期に親魚量が目標管理基準値を上回る確率は72%と予測される。

 スケソウ日本海北部系群は、2019年の親魚量が5.6万㌧、目標管理基準値38.0万㌧、限界管理基準値17.1万㌧、禁漁水準2.5万㌧、MSY4.4万㌧。安全係数βを0.8とした場合、2021年漁期の平均漁獲量は7.1千㌧、2031年漁期に親魚量が目標管理基準値を上回る確率は3%、限界管理基準値を上回る確率は57%と予測される。

 ホッケは、2019年の親魚量が2.4万㌧、目標管理基準値11.2万㌧、限界管理基準値3.4万㌧、禁漁水準0.5万㌧、MSY12万㌧。安全係数βを0.8とした場合、2021年漁期の平均漁獲量は4.6万㌧、2031年漁期に親魚量が目標管理基準値を上回る確率は70%と予測される。


和2年秋サケ沿岸漁獲速報(10月10日) 1,275万尾と前年比11%増、金額269億円と26%増

2020-10-20 09:49:48 | ニュース

 本道に来遊する秋サケの沿岸漁獲は、シケ後に水揚げがまとまり、1,275万尾と前年より123万尾多い。価格高騰が続き、水揚げ金額は269億円と前年を約55億円上回っている。道漁連の集計では約3万7千㌧で、10月に入り、漁はペースダウンしてきた。最終的には1,675万尾・5万4千㌧(平気目回り3.2㎏)との漁期前予報が現実味を帯びてきた。

 道連合海区漁業調整委員会の漁獲速報(10月10日現在)によると、全道の秋サケ水揚げは1,274万6,219尾で前年同期に比べ10.7%増。9月末から417万尾を上乗せした。金額は魚価の高止まりを反映し269億2,714万円で同25.5%増。

 系統群別では、オホーツクが前年比21.4%増、日本海が82.6%増とめだつ半面、根室、えりも以西、えりも以東が落ち込んでいる。オホーツク9月末に比べ207万尾、日本海は114万尾と漁獲を伸ばしているが、根室、えりも以西、えりも以東は伸び幅が小さい。

 地区別では日本海中部・北部、オホーツク西部・中部が前年より大きく伸びている半面、根室北部・南部、えりも以西日高などが前年を大きく下回るなど、格差が広がっている。

 えりも以東は親魚確保対策として、河川のそ上を促進するため10月15日から垣網の陸側200mを撤去しており、十勝管内では10月5日から同様の措置を取っている。釧路管内は操業始期から3日間、垣網の設置を遅らせた。

▷オホーツク=761万8,732尾(121.4%)、166億5,300万円(137.6%)▷根室=117万9,837尾(59.4%)、26億7,531尾(69.9%)▷えりも以東=88万6,515尾(87.7%)、20億7,735万円(97.9%)▷えりも以西=68万2,886尾(73.2%)、16億1,035万円(95.4%)▷日本海=237万8,249尾(182.6%)、39億1,113万円(228.9%)▷総計=1274万6,219尾(110.7%)、269億2,714万円(125.5%)


2020年10月13日(火)発行/北海道漁協系統通信第6515号

2020-10-20 09:47:54 | 系統通信

WCPFC北小委員会の結果
日本の増枠提案は合意できず、見直し議論持ち越し

道東サンマ漁(9月末)前年の3割に
苦しい経営の生産者が国に緊急支援を求める

サンマ漁の水揚げがやや上向く
花咲で1日500㌧、10月の漁獲は12日までに1,920㌧

令和2年度 釧路西部海域毛ガニかに篭試験操業(第一期)
釧路市・釧路市東部が許容漁獲量到達 キロ単価は6千円台

今年のシシャモこぎ網漁、各地で始まる

令和2年度羅臼天然昆布共同値決会 前年同額で妥結

中央水試、留萌沖でハタハタのトロール調査 1歳魚が主体

噴火湾養殖ホタテガイ対策だより第15号
耳吊りの追跡調査 仮分散の収容数、少ないほど生残率がUP

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9月30日に初投稿 水産情報、水産業の魅力を発信

帯広でシシャモフェア 10日(土)から2週間
新千歳空港での十勝産ししゃも即売会は中止

16、30日に道定置協会が「おとなの秋さけ食育講座」