絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

絵を描くコンピューター

2011-03-28 | 絵のこと
最近は、パソコンで絵を描く人が増えているようです。

私は、その方法に詳しくないので、どんなことができるのか詳しくはわかりませんが、
その内、こうなるだろうなあということは、想像がつきます。

例えば、ある風景の写真を撮って、それをパソコンに取り込み、「印象派のモネ」と打ち込むと、モネが描いたような絵になる。

そんなことは、もう既にできているでしょうか?

テレビのコマーシャルを見ていると、そんなことをしているものがありました。
確か、ゴッホの描き方だったと思います。

そうなると、ゴッホみたいに描くとか、モネみたいに描くという技術はあまり意味をなさなくなるのかなと思います。

よく複製画で、油絵の表面のごつごつまで同じように作れるものを目にします。
精巧に作れるようになると、本物と違いが分からないものが作れるかもしれません。

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さあ、そうなったとき、画家のオリジナルは?

それは、もし風景画を描くなら、どこの風景を選ぶか?どのように切り取るか(トリーミング)その二点になるのでしょうか?

静物画なら、どこの場所に何をどのように並べるか?
光をどの角度から当てて、どの位置から見るか?

後は、構成の方法、何と何をどのように組み合わせるか?
造形的な工夫をどのように施すか?(歪める、スライドさせる、絵の具を垂らすなど)

私が、絵画指導で一番大切にしている、テーマと構図です。

よく映画のシナリオに例えますが、設計図のようなものです。

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私は、いま車椅子の状態ですから、不自由なので大きな絵を描くのは大変になりました。
ただ、絵を描きたいのは、確かなので、それがコンピューターのようにやれたらいいなあと考えます。

それは、レオナルドの最後の晩餐のような大きさの絵を描きたいのです。
そのテーマと構図は私が下絵を作りますが、その描く作業をコンピューターにやらせたいのです。ロボットを使えばできそうです。
その部分は、A技法のナンバー1を使うとか、そのとなりはB技法のナンバー2を使うなどと指定すると、ロボットが描いていく。

こんなことが可能になるかもしれません。

考えると、いろいろありそうですね。

その内、画家は絵を描く技術を習得しなくても済む時代になるかもしれませんね。

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ただ、それはさびしいことだなあと思いながら、そうじゃないよともう一人の自分が言おうとしています。

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余談ですが、

私はグランドに大きな絵を描いてほしいと言われたときに、ある方法を使いました。

美術部の生徒が60人以上いましたので、全員を使って描きました。
私が勤めていた本庄第一高校は8階建ての特別教室があります。
その8階に私がいて、生徒をグランドに一列に並べました。
そして、生徒の名前を呼んで、Aくんは3歩前、B君は5歩前、などと生徒を点のように考えて、立たせ、人文字のように並べました。そして絵の感じがよくなるまで動かして、OKになったら、その場に足で線を引かせました。

このようにして鳥の絵を描きました。
これは、人文字を作って、航空写真を撮るための下絵でしたが、その鳥の絵の中を生徒で埋めて、色の布を持たせたりして、作ったものです。全校生徒1500人を使っての人文字と絵でしたから、グランド一杯使いました。

このようにすると、大きな絵が描けます。

単純に線描きだけならこのような方法もありますね。
それを油絵のように、やれたら面白いだろうと思います。

そうか、いま思いつきましたが、甲子園の応援などでカードを持って、絵や文字を表すということがありますね。あれと同じですね。あれは、コンピューターで作って、人に指示を出すのですね。

その一つ一つが小さいカードになればなるほど、細かい表現ができそうですね。
そうなると、コンピューターがロボットを使って描けそうですね。











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