絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

どうしてあなたは絵を描くのか?

2013-09-12 | 絵のこと
コメントでこのような質問を受けました。

答えがありすぎて、一言では答えられないので、答えないでいました。
一言で答えられたら、いいんですけど、答えるには、それなりの状況が必要ですね。

まず、答える親切心がないと、答えられません。

これが、授業中に生徒から出された質問なら、喜んで答えるでしょう。
相手が誰だかわかっていて、どんなことを求めての質問かが、ある程度わかるからです。

見ず知らずの人から、いきなりあなたはなどと言われると、答える気にはなれませんね。

実は、この質問は、私が高校時代に授業中に恩師である古川先生にした質問です。

「先生はなぜ絵を描いているのですか?」

先生はこう答えました。「その質問は、どうして生きているのですか」と同じことだよと。

その答えは、私にはよくわかりませんでした。ただ、そのときは、私が予想した通りの答えだと生意気にもそう思いました。

先生にとっては、絵を描くことが生きることだったのです。

自分が生きる意味でしょうか。

この世に、存在の意味があるか?あるとすればその答えは?
などと、哲学的テーマで、探っていくと、究極的な意味などない。
意味というものは、人間が作り出すものだ。という結論に達する。という考えがあります。

私もそれに同意します。

宗教では、この世の意味がそれぞれ答えを持っているようです。

この世は、仮の姿で、本当の姿は、別にあるという神秘哲学の考え方もありますし、
この世の行いは、全て極楽浄土へ行くためのもの、地獄に落ちたくはない。など。

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語っていくと、哲学や宗教の話になっていきます。

しかし、意味は、人間が作り出すものという考え方で行くと、自分の人生というものを考えたとき、自分の人生は何のために?

それは、絵を描くことだとなる人がいるわけでです。
先生は、そういう意味で、なぜ生きるのかと同じだとおっしゃったのだと思いました。


私の頭で考えると、そのように想像されました。

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私の場合は、私の人生は、絵を描くことだけでなく、絵を指導すること、自分で学んで掴んだことを他の人に伝えていくことということが思いつきます。

私はギターを弾いて歌を歌うこともできますし、将棋を指すのも好きですし、いろいろ他にも好きなことはあります。小説を読む、ドラマを見る、映画も見る、以前はパチンコも麻雀もやりました。やりたいことはたくさんあります。
絵とは関係ないことがたくさんありますから、それらも楽しんでいます。

しかし、いくらかでも世の中に役に立つことができるのは、絵に関することだなと思っているので、それをメインに置いています。

なぜ、あなたは絵を描くのかに対する答えは、絵に関することで、いろいろ生きる意味が生じるからでしょう。

やりがいを感じるから絵を描くのだろうと思います。

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もう一人、堀先生という先生が、「描かざる美術教師になるな」とおっしゃいました。
自分が絵を描かないで、偉そうに絵を教えるなということです。
自分でやって見せて、自分でも勉強しながら生徒と一緒に学ぶという気持ちで教えなさいと。

私もそうだなあと思ったので、描いているのです。

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私がなぜ絵を描くのかについての答えは、ここでほんの一部答えました。

しかし、私の父が美術教師であったこと、なぜ美術部に入ったか、なぜ教育学部の美術専攻に入ったか?なぜ県展に出品したか、それを40年も続けたのはなぜかなど、これらのことが全てなぜに対する答えだと思います。

だから、このブログを全てお読みいただけると、半分くらいは分かるかもしれません。

答えがありすぎて、答えきれないというのは、そういう意味です。











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