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絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

良い絵とは?

2010-12-17 | 美術
県北展で、深谷市長さんから質問を受けました。

予告しましたが、まだ、書いてないので、少し書いてみます。

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会場で「良い絵はどういう絵でしょうか」という質問を受け、とりあえずその場で答えられる範囲で答えたつもりですが、それは一言で答えられるものでもなく、また、「そうですか、わかりました」と簡単に終わる話でもないように思います。

私は、次のように答えました。

「まず、何を描くかでしょうね。テーマが大事です。
 次に、どのように描くかですが、構図が大事です。
 テーマと構図が良いと、主張が強くてしっかりしたものになると思います。」

 と答えました。

そして、「次に、主役と脇役がしっかり構成されていることも大事です。」と付け足しました。

「例えば、ドラマだとすれば、主役が目立たないものは、何が言いたいのか分からない物になります。絵にする場合、作者が何に感動したのか、何を一番訴えたいのかということが、わからないのは、いくら上手に描けていても、ダメでしょう」と言いました。


短い時間だったので、それだけ話して終わりにしました。

とりあえず、これだけを答えました。

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しかし、これは、一つの見方を示しただけで、全てを語ってはいません。

まだ、色の問題にも触れていませんし、質の高さや、造形要素で抽象的に見るということも話していません。全てを語るには、かなりの時間がかかると思います。
それには、絵だけでなく、他のものの価値判断の例も出さないと分かりにくいでしょう。
小説や映画、演劇などの価値判断と似通った部分もあると思います。


市長さんは、こんなにも良い絵がたくさんある中で、審査員の人たちは、どんなふうに良い絵とそうでない絵を見比べるのか、純粋な気持ちで尋ねられたのだと思います。

ただ、もしかすると、こちらの方が良いのに、なぜこの絵が賞にならないで、他の絵が賞になっているのかなども含めて尋ねられたのかもしれないと後で思いました。

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一つだけ、知らないで見ているとしたらと思ったのは、会員と一般の違いです。
会員は一般出品で2回賞をいただいた人なので、賞の対象外なのです。
もう、一般から卒業した人たちという意味です。

会員は、一人だけ会員賞というのがありますが、それ以外は賞になりません。
だから、賞の札がつきませんが、良い作品が多いです。
一般の人が15人くらい賞になっているのに、それより良い絵を出していても会員だから、賞の札がつかない人は当然たくさんいるのです。

それを知らないで、良い絵なのになぜ賞にならないのかと思っていたのならば、それを説明する必要がありました。果たしてそうでしょうか。

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しかし、本音を言うと、今回の結果で、あれ??と思う事がありました。
一般出品で、これが特選なの?と疑問に思う絵があったのです。
それより、他の絵の方がはるかに良いのがあるけどなあというものです。

私も昨年審査員をさせてもらったので、審査の状況は分かっていますが、一人がそう思っても多数決ですから、どうにもなりません。しかし、賞候補になった時点で、それに賞を与えるのは反対ですと言うことがあってもいいように思います。そうでなければ、一人が賞候補と言っても、何人か手が上がらなければ候補にしないというようなことも必要だと思います。

なぜ、そんな意外な作品が賞を取るのか不思議ですが、変なコネで賞を与えるようなことがあってはいけないと思います。だから、審査員は同じ人が何年もやっていてはいけません。どんどん入れ替えをすべきだと思います。




















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玉ねぎのデッサン

2010-12-17 | 受験生の指導
玉ねぎのデッサンを描いてもらいました。
しかし、何日か間が空いたら、伸びてしまって、先が変わってしまいました。
それで、途中で終わりにしました。

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