絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

通信指導 ビーナスのデッサン(3枚目3)

2010-12-13 | 通信指導
通信指導をしている栃木のTさんがビーナスのデッサンを描き上げました。



私も、長い間高校生や大人の人にデッサンの指導をしてきましたが、こんなに早く上手くなる人は初めてですね。
確かに、いろいろ細かい注文をつけて、アドバイスしましたが、それにしても良く理解して、それを一つ一つクリアしてくれました。お見事です。

私が言った通りにはならない部分がたくさんあるのですが、それにしてもある意味で私が考える以上の結果を出してくれました。ここまで描けたら、美大受験ができそうです。

ただアドバイスがなくて、本人の力だけではなかなかここまではいけないかもしれないということは感じます。

今回は、顔がとことん似るようにというテーマを持たせました。というのは、どうもニュアンスが違うからです。なんとなく厳つい感じになってしまうのでした。それが、かなり緩和されて、ビーナスに近づいたと思います。

そのことは、実は顔だけでなく他の部分にも言えることで、厳しく見るという見方ができるかどうかなのです。このことは、他の石膏を描くときも意識して欲しいですし、石膏だけでなく、何でもそうなのです。とにかく、ここまで描けたら、もう私が言う事はありません。
後は、本人がどこまで描くかを決める段階になります。

また、もっと言えば、絵とは何かと考えて、美しさの追究をどの方向に求めるかという問題にもなっていきます。これは、長くなるので、ここでは書き切れません。

コメント (2)
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