けっこういい加減になぐり書き!

主に1日の〈聴いた・読んだ・こんな事あった!〉を備忘録代わりに書いています。

「聖徳太子の密使」 平岩弓枝

2012-06-10 | 本と雑誌

梅雨入りした中、今日はまだ何とか晴れ間が見えています。
暑すぎず、絶好のお出かけ日和ですね。
まあ、私は出かける予定はありませんが。部屋でゴロゴロが一番です...。(出不精野郎)


先週は、久しぶりに読書タイムでした。
読んだのは、先日、北方謙三「楊令伝」12巻を購入したついでに、書店でついつい表紙と内容につられて衝動買いしてしまった、


「聖徳太子の密使」 平岩弓枝 著 新潮文庫

という小説です。
いや、正に衝動買いでしたね、これは。


Photo

智慧に優れた白猫、優しく機転の利く三毛猫、腕自慢の虎猫。
個性あふれる三匹の猫と愛馬をお供に、聖徳太子の命を受けた、その愛娘珠光王女は、異国へと旅立った。
一行の行く手に立ちはだかるのは、怪蛇、土蜘蛛、魔神、魔女、謎の仙人といった妖怪変化、魑魅魍魎。
数多の危難を乗り越えて、遥か西の国に辿り着いた王女を待っていたのは...。
血湧き肉躍る興奮と感動の冒険絵巻。
(裏表紙の紹介文より)



何に惹かれたかと言えば、上に引用した小説の紹介文に引っ掛かり、パラパラと内容を読んでみたら、どこか「西遊記」的な雰囲気を感じたから。
王子を、3匹の猫+愛馬が護りながら異国へ旅立つ・・・って、猿や河童や豚じゃないですけど、やはり何か「西遊記」ぽくありません?!(苦笑)


非常に読みやすかったです。
文章を読んで、何か考えさせられるという事もなく、文章の流れに乗ってただただ気楽に読み進めていけます。
もうちょっと、ひねった内容・文章かな・・・と思っていましたが、良い意味で平坦でとっつきやすかったです。

作家である平岩弓枝さんの名前は、この偏ったジャンルの本しか読まない私でも知っています。
自宅にも、父親が購入したと思われる「御宿かわせみ」シリーズの本があります。(私は未読ですが・・・)
なので、この小説も大人向きかも・・・と思いましたが、特に難しい言葉遣いがあるわけでもなく、文章に深みがあるわけでもないし、この読みやすくて気楽に読める内容ならば、小学生高学年は無理でも中学生ぐらいだったら読んでも充分理解出来ると思うし、楽しめると思います。


確かに冒険小説、娯楽小説、です。
でも、面白いものの、内容的にも、さすがに大人が読むには、ちょっとばかり物足りなさをも感じます。
三匹の猫達の活躍を期待していましたが、そうでもなく・・・。(苦笑)
旅先での各エピソード共、大してワクワクドキドキ、感動があるわけでもなく、淡々としすぎていて、すんなりと終わってしまうのがちょっとなぁ・・・と感じます。
そんなのもあり、上記したように、中学生を含む10代の若者が読むのに最適な小説かも知れませんね。


「聖徳太子の密使」・・・とにかく、読んでいる間は、何も考えずに気楽に読める、良くも悪くもそれだけの小説でした。
私はけっこう楽しませてもらいました。


物語もそうですが、王女を護る三匹の猫達や馬、行く先々で登場する妖怪変化etc・・・アニメ化したら、キャラクター的にけっこう楽しいと思います、これ。

                                                       

                                                       

                                                      
                                                    

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