相変わらず、ずっとベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」を聴き続けています。
クラシック音楽に関しては、以前に比べると明らかに下火になって来たのは否定出来ませんが、それでも「第9」だけには、ハマり続けていると言っても、決して過言ではありません。
違いもわからないくせに、聴いた事が無いCDを見つけたら(安ければ)購入して、ワクワクして聴き比べて楽しんでいます。
今年の上半期には、恐らく「第9」のCDは購入・レンタルを含めて50枚(種類)になる勢いです。ほんと“猫に小判”のような気がしますが・・・。(苦笑)
前にも記事に書きましたが、ほんと最近は心に残らない「第9」のCDが続き、さすがに「第9」も食傷気味になって来ていました。(偉そうですが...)
ですが、久しぶりに、心に響いた「第9」に出会いました。
ヘルマン・アーベントロート指揮/ライプツィヒ放送交響楽団
1951年6月のモノラル録音という、もう60年前になろうとする古い演奏です。
私にとって、通算43枚目の「第9」の演奏(CD)です。
これが実に良かった!!実に個性的です。
最近聴いていた「第9」は、例外はあるものの、どれもこれも同じ様な演奏に聴こえていたので、この個性的な演奏には耳を奪われました。
多少音は悪い(聴くには充分)ものの、それを感じさせないぐらいの気持ちが入っている演奏だと思います。
演奏にメリハリがあって、自然と入り込みます。
本当、久しぶりに、聴いていて気持ちが高揚しました!
このCDと一緒に購入して聴いた、カール・ベーム指揮/ウィーン・フィル(1970)が、あまりにも私の理想とかけ離れていてけっこうショックでしたから、なおさら印象深いのかも知れません。(ベームが好きだったのもあるので...)
私の中での「第9」の立場は、ある意味危機的状況でしたが、このCDのおかげで、その忘れかけていた「第9」に対する、熱意・情熱を再び取り戻すことに成功しました。
やはり個人的には、一昔前の指揮者による演奏の方が性に合っているというか、好みです。(もちろん例外もありますけど)
今月も、早くも残り一週間となりました。ほんと、早いなぁ...。
今回はまた音楽記事を。
たまたま、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのベスト盤を聴いていたら、その最終トラックに「サムシング・イン・ジ・エア」が収録されていて、その意外な出会いに「あーそうだったなぁ」と思った私です。
その「サムシング・イン・ジ・エア」はカヴァー曲で、オリジナルは英国出身の3人組・サンダークラップ・ニューマンが放った1969年の大ヒット曲。
この3人組は、アルバム1枚しか残していないらしいし、ヒット曲もこの「サムシング・イン・ジ・エア」1曲のみらしい・・・という、ある意味1発屋、地味な存在といえます。
でも、この曲の輝きのおかげで、私にとって、名前を忘れ去られる事が出来ない存在になっています。
大好きな曲かと言われたら・・・大好きまでは無いですけどね。(苦笑)
私がこの曲の存在を知ったのは、けっこう昔で、某FMラジオ番組で聴きました。
最初はそんなに良いとは思わなかったのを覚えています。
それでも興味を持ったのが、このバンドのギタリストが、この数年後にウイングスのギタリストとなるジミー・マッカロウだったからです。
THE WHOのピート・タウンゼントに見出されて、他のメンバー2人とバンドを結成してアルバムを製作した時は、何と16才だとか!
アルバムジャケの写真を見ると、いやぁ、本当に若いです。年齢的に言えば、高校生ですからねぇ。
凄いなぁ!
そんな彼らが出した唯一のアルバム『HOLLYWOOD DREAM』!
プロデューサーはピート・タウンゼントで、変名でベースギターも担当しています。
聴けるサウンドは、大ヒットした「サムシング・イン・ジ・エア」を含めて、いかにも英国的な肌触りの作りで、全く派手さは無く、どこか陰鬱さを感じさせる雰囲気が全体を覆っています。
サウンドの要は、ギターというよりは、やはりピアノでしょうね。
ギターが1人しかいないとはいえ、ウイングス時代と違って、ジミーのギタープレイが存分に楽しめるアルバムです。
そこで聴けるプレイが巧いのかどうかは、素人の私にはわかりませんが存在感あります。
そう思うと、ウイングス時代は“王様”ポールだし、色々制約がありすぎて、イマイチ楽しくなかったのだろうな・・・と思ってしまいます。
アルバムを通して聴くと、個人的にはちょっと飽きが来てしまう曲もあるのですが、それでも個性的で魅力溢れるサウンドが展開されていて、充分に楽しめる1枚です。
私の耳では、最近のどのバンドの曲を聴いても、どれも画一的に聴こえてしまう今・・・サンダークラップ・ニューマンのように、魅力的な個性があるって事は本当に大切だなぁ、と思ってしまいます。(しみじみ)
寒いですね、ほんと。
さて。
最近、初期のスティーヴ・ミラー・バンドにハマっています。
いや、急に聴きたくなって、初期の5枚のアルバムを聴いたら、えらく熱中してしまったのですよ!
なので、それらのアルバムを聴いた感想など書いていきたいと思っている私。
ボチボチとやっていきたいと思います。
しかし・・・圧倒的に音楽記事が多くなって来たな、ブログ。(記事ネタが無いのが露呈・・・)
『未来の子供達』
1968年5月に発表された、スティーヴ・ミラー・バンドの記念すべきデビューアルバム。
私の中では、70年代にヒットを連発したAORシンガーのイメージしかない、あのボズ・スキャッグスもバンドに在籍して活躍しています。
プロデューサーは、グリン・ジョンズ。
メンバーは米国出身なのに、ロンドンで録音しているのですね。
アルバムは、前半がサイケデリック色、後半はブルース色が強い・・・そんな構成になっています。当時はLPの時代ですからねぇ。
前半は各楽曲が繋がっていて組曲のように進んでいきますが、全編不思議な感触、サイケデリックな雰囲気に包まれていて違和感無く流れていきます。
個人的には、これと言って好きだという楽曲は無いものの、そのサウンド展開に耳を奪われてしまいます。
一転して、後半はボズ・スキャッグス作の曲から始まり、ブルース・フィーリング溢れる楽曲が続きます。ブルースの有名な曲が2曲カヴァーされているのも、ブルースを基調としているバンドのルーツがわかります。(その2曲共、ブルースに縁遠い私は知りませんが・・・)
当時(1968年)は、斬新なサウンドだったかも知れませんが、時代が流れ、多種多様なサウンドが溢れている現在、それほど斬新には聴こえません。
だからと言って、魅力が無いとかいう気は全くありません!
今聴いても、このアルバムで聴ける音は、充分に魅力的で心惹かれるものがあります。
現在のバンドでは、このフィーリング、雰囲気を再現出来ない、個性的なサウンドだと思います。
悪くはないと思います。
ただ、初期5枚のアルバムの中では、個人的には最も嗜好的に合わないアルバムなので、聴く機会は極めて少ないです。(汗)
昨日から、またも寒さが厳しくなり、何と大雪!!参りました...。
さて。
昨年の11月の終わり頃から読み始めた、村上龍「半島を出よ」(上下巻)を、やっとのことで読み終えました。
単行本で出た時は、内容も知らず地元・福岡が舞台になっているからと言うだけで、もの凄く読みたくて、文庫本になるのを楽しみに待っていました。
そして、ついに文庫本が発売になって、即行で購入しました。
だが、最初の10数ページを読んだだけで読むのを停止・・・以来、ずっと放置されていた小説...。(涙)
それを、改めて読み始めたわけですが、読了するのに2ヶ月近くもかかってしまいました。
ハマれば熱中して、上下巻などすぐに読み終えるのに、今回はそうはいかず、小説に中々感情移入出来ず、途中からは惰性で読んでしまったし・・・。
面白いと言えば面白かったかもしれないが、そうじゃないと言えばそうだった気がする、読み終わって中途半端な思いしか残らなかった小説でしたね。
地元・福岡が舞台になっていて、その点では別の意味で楽しめたのだけど。
でも、色んな意味で、怖い内容の小説ではあります。
よくこんな内容の小説を考え出して、このように書けたものだと思う。
村上龍・・・昔何かの小説を読んだものの、その作品タイトルさえ思い出せない程度で殆んど知らないが、やはり只者ではないのでしょう。
時代小説・歴史小説、戦記ものといった分野を専門?にしている私にとって、設定が現代で何かとややこしく入り組んだ内容の小説は、やはり性に合わないみたいです。
内容に興味が持てないとダメ(読む気が失せる)なのを、今回、それを嫌ってほど痛感しました。
個人的には、ちょっと期待倒れだったかなぁ。
と言うか、単純に自分の嗜好に合わなかった、と言った方が正解かも...。
年末年始には、滅多に来客が無い我が家。
ですが、今年は珍しく近くに住んでいる親類一家が、初詣の帰りに立ち寄りました。
って言っても、年末年始じゃなく、昨日の話ですけどね。(笑)
その親類。
近くに住んでいるわりには、あまり会う事がなくて久しぶりに会ったのですが、ビックリしたのが、上の子供(女の子)が高校1年生になったという事でした。
私が彼女に最後に会ったのは、恐らく小学生の頃・・・その成長にビックリ!
しばらく見ない内に、年頃の女の子になっていました。
で・・・彼女が16才ってことで、思い出したのが、大好きな「ユア・シックスティーン/You’re Sixteen(You’re Beautiful And You’re Mine)」!
歌うのは、ビートルズの愛すべきドラマー、リンゴ・スターです。
思えば、この好きな曲シリーズに、リンゴだけ登場していなかったので、ちょうど良かった良かった。
ちょっと、ネタ作りとしてあざとらしいかな?(苦笑)
リンゴ・スターが、ソロになって1973年に発表して大ヒットしたアルバム『RINGO』に収録されていて、シングル・カットもされて、No.1ヒットを記録している曲でもあります。
このような曲がNo.1を取るなんて、素敵な時代だったのでしょうね。
オリジナルは、ジョニー・バーネットの1960年のヒット曲。
そのオリジナルもけっこう好きなんですけど、それ以上に大好きなんですよ、このリンゴのカヴァー・バージョン!
リンゴ・スターの楽曲で、私が最も好きなものと言えば、この「ユア・シックスティーン」でしょう。
「明日への願い」も捨て難いものがありますが、私が求めるリンゴらしさという点においては、やはりこの「ユア・シックスティーン」ですねぇ。
これが実に魅力的なのです。
リンゴ・スターというアーティストが持っている、その独特の“味(個性)”が曲全体に溢れていて、あのリンゴの能天気ぽく聴こえるボーカルが、これが無理なく自然に曲にハマっています。
この曲に参加している、ビートルズ時代の盟友、ポール・マッカートニーのマウスサックスも、遊び心あって実に楽しく、素敵です!
聴く人間の心を明るく楽しくする、万人向けの単純明快なポップス!
元歌の良さがあるとしても、リンゴ・スターじゃないと、ここまで魅力的な曲にはならなかったのではないかな、と勝手に思ったりしています。
16才かぁ・・・個人的には、あまりいい思い出がない、暗黒の時代?だったなぁ...。
珍しく、新年早々、記事を書いています。
それもほんと久しぶりに、クラシック音楽を聴いた感想です。
未だに、相変わらずベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」に思いっきりハマっていて、毎日『歓喜の歌』が部屋中で響き渡っています。(笑)
もちろん、以前に比べるとそのペースは落ちたものの、その他のクラシック作品もボチボチと聴いています。
で、昨年末から気に入っているのが、パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番・2番」という作品です。
数年前に聴いた、『ニューイヤー・コンサート」で演奏していた、ヨハン・シュトラウスⅡ世の「芸術家のカドリーユ」という作品の中で、聴いた事がある!というフレーズが何度も登場するのだが、それが気になり調べてみました。
すると、パガニーニという作曲家の「ヴァイオリン協奏曲第2番」の第3楽章のフレーズらしい・・・。
その第3楽章は「ラ・カンパネッラ」という名で、えらく有名らしい。(間違ってる?)
で、聴いてみたくなり、早速CDを購入してみたわけです。
ヴァイオリンは、ジャン・ジャック=カントロフというお方。指揮もしていて、オーヴェルニュ室内管弦楽団の演奏です。
廉価盤1050円のCD。安いCDしか購入しない私です。(苦笑)
でも、実際は入ったCDショップに、このCDしか置いてなかったですけどね。
正直、大して期待していなかったものの・・・聴いてみたら、どちらの協奏曲も、これが結構楽しい!!
ヴァイオリンが縦横無尽に!!
ロック音楽の、派手なギターソロのごとく、ヴァイオリン・ソロが様々な音色で響き渡っているのだから、実にスリリングでゾクゾクして楽しく、もうゾクゾクものです!!
スッと作品に入っていけました。
昔、ヴァイオリン(の音色)嫌いだったが、ほんと嘘のようです。
この作品のヴァイオリン演奏、えらくテクニックを必要とするそうで大変らしいですが、聴いていてなるほどなぁ~と、素人ながら納得です。
久しぶりに、聴き比べるために別のCDを探したいと思うほど、気に入った作品となりました
2010年
今年も一年宜しくお願い申し上げます。
今年は心機一転?出来るだけ記事の更新を多くしたいと思っています。(汗)