今回は、聴いたばかりのCDについて、ダラダラと。
ゴールデンウィークに入ったので、それもいいでしょう。(笑)
私は、好きなアーティストが、カヴァー曲集なんかリリースすると、そのアーティストの音楽的な嗜好・センスがわかって、個人的にはけっこう面白いと思うタイプです。
でも・・・1つ問題があって、そのカヴァーした楽曲を全部知っていると楽しさ・面白さ倍増なのだろうけど、時には知らない曲の方が多くあったりする場合があって、こんな時はちょっと複雑な心境になってしまう点です。
例えば、ジョン・レノンやポール・マッカートニーの、オールド・ロックンロール等のカヴァー集といったタイプだと、知らない曲が多くてもまだいいです。この2人を通じて、その元歌を聴きたくなってしまうという欲求に駆られるからです。
元々、オールド・ロックンロール等には関心があるし、好きでもあるし。
しかし、上の例は、あの2人だから、完全に別格。
そうでない場合。(の方が多いのです)
元歌は知らないけど、カヴァー集を出したこいつらが歌っているから、じゃあオリジナルも聴いてみようかな?と思うことは、殆んど無いと言ってもいいです。
もちろん、カヴァーを聴いて、その楽曲を好きになる場合も多々あります。
でも、じゃあ、それから元歌まで辿るか?と言うと、若い頃ならまだしも、今の私にはそんな熱意が無くなってしまっているから、そこまでの探究心?はもはやありません...。
まぁ、自分自身の音楽に対する薄学さが問題なのですが、知らない楽曲がアルバム収録曲の半分を占めてたりすると、個人的にはどうしても「う~む・・・」となり、複雑なのです。
カヴァー曲集って、聴き比べの楽しみが大きなウエイトを占めていると思うし、「あーでもない」「こーでもない」と批評するのが楽しみだし。
第一、元歌を知らないと、そのカヴァーの出来がどうだかわからないというのもあります。良い出来だと言われても、ピンと来ないのです・・・。(その逆も同様)
知らなかった曲でも、聴いて好きになるケースも多く、音楽を聴くという点に関しては、楽しめるのですけどね。(汗)
と、意味不明な前置きが長くなりました...
ザ・ホットラッツ/THE HOTRATS
彼らが出したカヴァー集『ターン・オンズ』を聴きました。
先日、ついに解散を表明したスーパーグラスのギャズ&ダニーが、あのナイジェル・ゴッドリッチに誘われて、タッグを組んだバンドがザ・ホットラッツ!
それで、自らが好きな曲を、好き勝手にカヴァーしたアルバムが『ターン・オンズ』です。
バンド名は、フランク・ザッパのアルバム・タイトルから採ったそうで。(もうそこから知らないし...)
個人的に、大好きなスクイーズの曲「Up The Junction」と、コステロの「Pump It Up」のカヴァーを聴きたかったので、迷うことなく購入したわけだけど、CD収録14曲(ボートラ含む)中、半分の7曲は元歌を知りませんでした。
その収録曲を挙げてみます。(太字の曲は知っている曲)
①「I Can‘t Stand It」 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
②「Big Sky」 キンクス
③「The Crystal Ship」 ドアーズ
④「(You Gotta)Fight For Your Right(To Party!) ビースティ・ボーイズ
⑤「Daaged Goods」 ギャング・オブ・フォー
⑥「Love Is The Drug」 ロキシー・ミュージック
⑦「Bike」 ピンク・フロイド
⑧「Pump It Up」 エルヴィス・コステロ
⑨「The Lovecats」 ザ・キュア
⑩「Oueen Bitch」 デヴィッド・ボウイ
⑪「E.M.I.」 セックス・ピストルズ
⑫「Up The Junction」 スクイーズ
ボーナストラックで収録されている
⑬「West End Girls」 ペット・ショップ・ボーイズ
⑭「Mirror In The Bathroom」 ザ・ビート
スーパーグラスが好きな自分なので、少々贔屓目があるかも知れないけど、けっこう良かったです。
ナイジェル・ゴッドリッチがプロデュースしていると聞いて、ちょっと不安があったものの、いや、まっとうなサウンドで、決して聴き飽きませんでした。
半分の曲を知らない割には、CD1枚トータルして聴いても、飽きが来なかったという点から考えれば、その収録曲のいずれも魅力的!だったという事なのでしょうね。
多分。
スカッと突き抜ける感じは味わえませんでしたが、カヴァー・アルバムとして聴いても、普通の洋楽アルバムとして聴いても、これはけっこうイケるアルバムでした。