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はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「きみの歌が聞きたい」

2009-01-04 23:34:14 | 本・映画・ドラマ
野中柊さん著「きみの歌が聞きたい」をよみました。

本の帯に、『ひとは互いの悲しみを映し出す鏡のようだ』
と、書かれていたのが、印象深かった。

美和と、親友 絵梨、そして、わけあって家を出ている少年ミチル。
微妙なトライアングル。
そして、美和、夫、ミチルの微妙なトライアングル。

一人の相手では満たされないきもちを、もう一人の相手に求めて
しまうものなのだろうか。それとも、哀しい気持ちが共鳴しあって、
恋心ではない別の気持ちで惹かれあってしまうのだろうか?
トライアングルだからこそ、安定している部分もあるのかもしれない。
その均衡が壊れるとき、あるべき姿へ少しずつ形を変えていくものなのかも
しれない。

読後、少し哀しくなった。
でも、優しくしたい人には、いつも優しくありたいとも思った。
言い残したり、伝えなくて、後悔することがないように・・・。

そして、やっぱり、心も身体も自立していたいなぁと思った。