独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

日中戦争で日本は敗北するか?

2015年06月22日 16時17分22秒 | 軍事
中国と日本の戦争があるとすれば、どのような展開になるか。ナショナル・インタレストというネットメディアに論説が掲載されたので翻訳してみた。
アメリカのどこかのシンクタンクあたりで行った机上演習について書いたものらしいが、明確にはどういう意図があるのか、述べられていない。投資家に日本の将来についての不安を与えて円や株を暴落させようということかもしれない。あるいは、善意に解釈すれば、日本国民に警告するとともに、国会で行われている集団的自衛権に関するチンタラ論戦に一石を投じようということかもしれない。
机上演習は、日米同盟軍がボロ負けして、日本が降伏するという内容であるが、様々な認識の間違いを指摘できるかもしれない。しかし、一つだけ確実なことは、中国をめぐる状況が極めて切迫しているということであり、民主党などの左翼系国会議員と大多数の日本国民の平和ボケ病がいかに重症であるかを浮き彫りにする記事だといえるだろう。
さらに言うと、民主党の背後に中国がいるのではないかとの疑いがぬぐえないのである。憲法学者3人が国会証言で集団的自衛権は憲法違反との見解を述べた時の枝野幸男の喜びようは異常とも言えるものだった。


中国空軍のJ-31

China's Master Plan to Crush Japan in Battle
戦争で日本を押しつぶすための中国の基本計画

http://www.nationalinterest.org/feature/chinas-master-plan-crush-japan-battle-13149
June 19, 2015 by Kyle Mizokami (stopchina 訳)
東シナ海における中国と日本の間の最近の緊張により、両国の武力紛争の可能性が強まった。歴史的に敵対してきた両国は1945年以降戦争をしていない。一つには中国が国境を超えて力を及ぼすことができなかったことがその理由である。
しかし、中国人民解放軍の20年にわたる2桁の防衛費増加により状況は一変した。
中国は、現在日本より多くの艦船と航空機を持ち、西太平洋で米軍に挑戦するつもりではないかと思えるほどの巨大で近代的な軍事力を保有しているかに見える。
ありそうもないとはいえ、世界で2番目と3番目の経済大国が戦争に突入する可能性は恐ろしいものである。米国がその対立に引き入れられるかもしれないという見通しは、さらに恐ろしい。

戦争に突入するという決断
中国と日本が戦争するかもしれないいくつかの理由がある。
東シナ海での小さな事件が制御不能に陥るかもしれない。
1894-1895年の日清戦争での中国の敗北と、第二次大戦での被害への復讐など、昔の恨みを晴らそうとするかもしれない。共産党は国内で緊張状態に直面しており、国の団結のために戦争を起こすかもしれない。

いずれにしても、我々のシナリオでは、中国が日本問題を解決する時だと決断したことにする。共産党は屈辱的な打撃を日本に加え、中立の立場に追い込むよう人民解放軍に命令する。さらに、その勝利により、米国と日本の間にくさびを打ち込み、日米同盟を消滅させ、米軍をグアムまで後退させることになるだろう。

攻撃計画
皮肉にも、中国は日本との戦争に真剣に備えてこなかった。しかし、中国は台湾を空と海で封鎖する能力を確立するとともに、「台湾の防衛力を弱体化させ、台湾の統治能力を無効化し、市民の戦意をくじく」ことを目指してきた。人民解放軍(PLA)の能力が増すにつれて、これらの計画は、より大きく、より遠い国である日本に向けて拡大させることができた。
PLAは日本の強みと弱みを分析し、自国についても同様の分析をしたうえで、電撃作戦計画を立案した。最初に、PLAは弾道ミサイルと巡航ミサイルの集中砲火による奇襲攻撃を開始する。この攻撃の目的は日本の防衛力を減損させ、日本を中国の意のままにすることである。
日本へのこの攻撃の主力は、中国の第二砲兵隊による通常弾頭の弾道ミサイルだ。第二砲兵隊は、通常弾頭と核弾頭を備えたすべての弾道ミサイルおよび巡航ミサイルを統括している。
次に、日本本土を封鎖する。PLAは日本を超えてさらに東まで進出し、残存する日本の空軍と海軍を殲滅する。日本は世界から切離される。アメリカ海軍は、対艦弾道ミサイルにはばまれて近寄ることができない。
主要国の中でも、日本は特に封鎖に弱い。ほとんど資源がなく、耕地が少ない島国であり、現代日本の生存は、安全な空路と海路に依存している。日本は、食料の60%とエネルギーの85 %を海外からの輸入に頼っている。外側の世界との関係が断ち切られれば、日本は降伏するほかなくなる。

アメリカ人
日米相互安全保障条約のもとで、ワシントンは日本防衛に協力することになっている。日本は米国で人気のある同盟国であり、状況にかかわりなく、米国民は日本防衛への協力を米国に求める事になるだろう。
中国はアメリカに対処するための良い手立てをほとんど持っていない。中国は奇襲攻撃と短期決戦のための十分な火力を保有しているが、それを実行すれば、日本が真珠湾で犯したのと同じ過ちを犯すことになるだろう。たとえ中国が米軍にアジアで大きな損失を与えたとしても、アメリカは艦船、航空機および地上軍の同地域への補給を続けることになる。
我々のシナリオの下では、PLAが考えているのは、同地域の米軍に十分に強力な打撃を与えれば、米国は損失の食い止めと、日本をバスに放り投げて平和を求めることを強いられるはずということだ。単純すぎるだろうか? だが、それは以前起きたことだ。

フェーズ1
日本への中国の攻撃は、日本の社会全体に対するサイバー攻撃で始まるだろう。
サイバーは、犠牲者をほとんど出さずに、市民生活を破壊するという独特の能力を有している。中国は民主社会の重心である世論を目標にして日本国民の士気をくじこうとするだろう。中国のハッカー集団は、銀行、証券取引所、通信とエネルギー網、交通網および輸送システムに侵入して、できる限り日常生活を破壊しようとするだろう。サイバー攻撃は武力攻撃に先立って、何日も、あるいは何週間も続けられるだろう。武力攻撃は、一般市民に多くの犠牲者を出さないものの、先の戦争における空襲の意図を再現するものになるだろう。
また、このフェーズの間、特殊な中国潜水艦が、日本につながる海底光ケーブルの切断を開始するだろう。すでにハッカーの攻撃で破壊された日本のインターネットは、断続的に外界との接触を失い始める。海底ケーブルは点検が困難であり、破壊活動は戦争が終わるまで発見されない。
サイバー段階の1つの興味深い特徴は、サイバー攻撃は平時にも戦時にもあり得る灰色領域だということだ。これにより、日本側諜報機関の精査を受けずにPLAは軍事的集積を継続することが可能になる。
それと同時に、強力な妨害電波により、中国は艦船、航空機および地上ミサイル発射装置の大量移動を覆い隠そうとする。(訳注:監視衛星への電波妨害を意味していると思われる)
中国の潜水艦は日本の港への輸送を封鎖する目的で海軍基地を出発し、中国の海上機動部隊は日本の海上自衛隊を捕捉すべく出撃する。巡航ミサイルと弾道ミサイルを積んだ第二砲兵隊の発射車両が日本の対岸に向かって巨大な車輪の地響きを轟かせて移動する。

フェーズ2
日本の封鎖は、海ではなく、宇宙空間で始まる。中国の衛星攻撃兵器が、衛星打ち上げに偽装して、日本の通信・航行衛星を狙う。
およそ1時間後に、主要な攻撃が開始される。移動式地上発射装置から発射される地上攻撃巡航ミサイルであるDF-10とDF-20の大群と、中国上空を巡回していたH-6K爆撃機からなる攻撃である。
これらの巡航ミサイルは、射程が2,500キロメートル、命中精度は最大10メートル、弾頭は500キログラムであり、中国による第一撃用兵器としては理想的である。

米国と日本の防空部隊は、飛来するおよそ200発のミサイルと対峙することになり、圧倒される。それらミサイルの発射間隔は日米の03式中距離地対空誘導弾とパトリオットPAC-2ミサイルを圧倒するように設定されている。多くの中国巡航ミサイルは撃墜されるが、多くがその目標を破壊する。建物内と野外の地対空ミサイル発射部隊が標的になる。京都近郊の経ヶ岬分屯基地と青森県の車力通信所のAN/TPY-2弾道ミサイル・レーダーが破壊されて、第二波攻撃に対して日本は盲目になる。
舞鶴、佐世保、横須賀と主要な場所の海上自衛隊基地も巡航ミサイルによる攻撃を受け、各海上自衛艦の左舷が狙われる。これらの基地は中国スパイによって監視されており、インターネットまたは衛星通信を通して最新の目標データが迅速に北京に送信される。
航空自衛隊基地に対するミサイル攻撃も続行される。滑走路はクラスター弾を搭載したDF-10の目標になる。その意図は那覇、美保、新田原、岐阜、小松および小牧基地の滑走路を一時的に閉鎖させることである。

経ヶ岬分屯基地と車力通信所の弾道ミサイル・レーダーが破壊されて、中国はさらに強力な第二波の攻撃を開始する。DF-16とDF-21弾道ミサイルが日本中の固定目標に対して発射される。自衛隊本部、指揮統制中枢、エネルギー施設および航空自衛隊基地は、中国本土から発射された弾道ミサイルにより破壊される。
航空自衛隊基地に対する攻撃はより総合的である。巡航ミサイルによる攻撃の第1波は単にその場の日本と米国の航空機を撃破するだけだが、弾道ミサイルによる第2波の攻撃は格納庫、管制塔、燃料掩蔽壕と弾薬掩蔽壕を狙う。
アメリカの目標も攻撃される。日本の航空総隊と在日米軍の本部、横田空軍基地は主要な目標だ。第7艦隊の母港である米軍横須賀基地も攻撃される。アジアにおける米国航空戦力の主要な基地である沖縄の嘉手納空軍基地は、準宇宙から急降下する通常弾頭により攻撃される。
最も重要な目標の1つは、前進展開している第7艦隊の空母ロナルド・レーガンだ。
レーガンが任務を解かれなければ、中国の機動部隊を追いつめ、海上封鎖は破られるだろう。理想的には、レーガンが港にいる間に攻撃は始まる。それにより、中国は空母殺しのミサイルDF-21Dを節約して、通常の精密誘導弾道ミサイルでレーガンを撃沈することができる。
攻撃において使われる中国地上軍はわずかである。中国の4隻の071水陸両用揚陸艦が琉球列島の有人島である宮古島と石垣島に部隊を上陸させ、日本側の対艦ミサイルを無効にして宮古海峡を確保する。
数隻の中国艦艇は88式地対艦誘導弾により損傷を受けるが、両島は迅速に中国海兵隊に制圧される。中国の2隻のZubr級ホーバークラフトは尖閣/釣魚島に部隊を上陸させるが、国旗の掲揚を撮影した後に退却する。

我々のシナリオでは、米国領土への攻撃は不必要なエスカレーションであるとの判断で、グアムへの攻撃は行われない。我々の中国人作戦班は、グアム攻撃を控えることによって、米国は面目を保ちつつ和平を訴えることができるだろうと考えている。

フェーズ3
こうして日米の空軍と海軍が重大な損害をこうむることで封鎖が開始される。中国機動艦隊が出動して、日本とその他世界の間に障壁を作る。効果的な長距離偵察能力が欠けているため、中国艦隊の海上パトロールは攻撃的ではあるものの弱点がある。
中国は巡航ミサイルと弾道ミサイルによる攻撃を継続するが、その対象は変化する。平均的な日本国民の生活の質を急速に低下させることを目的に、エネルギー、食料および輸送施設が攻撃される。日本政府の抵抗の意志がくじけるか、それより前に中国のミサイルが尽き、アメリカの増援が到着するか、の競争になる。中国は非軍事目標を攻撃していることを強く否定する。

ついに、中国の切り札DF-21Dが登場する。中国は、いわゆる空母殺しミサイルを使うことを避けてきたが、その理由は、DF-21の威力を構成する海洋監視センサー・ネットワークを晒すことを恐れたからである。中国潜水艦を追い詰める日本のヘリコプター空母に対してそれを使用することさえ 控えていた。中国は、日本に接近すれば5000人が搭乗するいかなる空母といえども撃沈すると米国に対して警告する。

その間、同地域の日本と米国の兵力は、損傷を修復し、防衛力を再編し、増援を受け入れている。損害をまぬがれた日米同盟軍、特に潜水艦隊、はまもなく攻撃を開始する。

結論
上記シナリオは、日中双方の現状の軍事力のもとで、日本への中国の攻撃の最もありそうな結果を示している。
この机上演習には多くの未知事項がある。そして、議論を成り立たせるために、中国の軍事力が自信を得る上で十分強力だと仮定している。このような仮定なしでは中国の戦争計画は成り立たない。
たとえば、中国には莫大な数のハッカーがいるということを除けば、我々は中国のサイバー能力についてごくわずかしか知らない。中国のサイバー能力は西側の能力と比較して比較的初歩的であると、一部の専門家は主張する。中国の衛星攻撃兵器ASATの能力も未知であり、DF-21Dシステムを構成するセンサー群は主に理論的なものにすぎない。

この思考演習は中国と日本の戦争を是認するものではなく、ましてや、戦争があり得ると示唆するものでもない。むしろ、それは20億人もの人々を巻き込む戦争の可能性が存在することを認識するためのものである。それを避けるタイミングは今である。



<2015年6月25日>

War‘Inevitable’Between US, China: Russian, Chinese Media
米中戦争は不可避: ロシアと中国メディアが報道

By Sounak Mukhopadhyay on June 24 2015
http://www.ibtimes.com/war-inevitable-between-us-china-russian-chinese-media-1982123

11 harbingers of US-China war
米中戦争の11の前兆

24.06.2015
http://english.pravda.ru/news/world/24-06-2015/131098-us_china-0/



<2015年6月27日>

3 Ways China and Japan Could Go to War
日中戦争に至る3つの道

Kyle Mizokami June 27, 2015
http://nationalinterest.org/feature/3-ways-china-japan-could-go-war-13202?page=2
直接対決: 尖閣での衝突がエスカレート
米中戦争: 
北朝鮮の暴発:



<2015年9月6日>

Chinese Animators Envision a Future War in Asia―and Blow Up the Internet
中国のアニメ制作者が将来のアジアでの戦争を予測し、インターネットを騒がせた

Lauren Dickey September 5, 2015
http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/chinese-animators-envision-future-war-asia%E2%80%94-blow-the-13783
中国の抗日戦争勝利70周年記念軍事パレードと同時に、中国のメディア企業テンセントが新しいCGビデオを発表した。題名は、「島を占領する戦闘:中国軍事力の全貌」
http://news.qq.com/zt2015/ddzy/index.htm?tu_biz=1.114.1.0

***午後から深夜にかけてつながりにくくなる***

冒頭で中国が米軍と見られる敵から攻撃を受ける。怒った中国人がこぶしでテーブルを叩き、反撃に出る。ミサイルで沖縄の米軍とおぼしき敵軍基地を叩き潰し、F-22と見られる敵戦闘機を破壊し、敵空母 Nimitz とイージス艦を撃沈し、潜水艦による攻撃に続き沖縄と見られる敵領土への上陸作戦を敢行する。最後に、敵軍が降伏し、破壊された敵基地に五星紅旗が掲げられる。という内容。
明確に日本または沖縄を名指ししているわけではないが、中国人が考えるアジアでの将来の戦争を具体的に表現している点で興味深い。このビデオは米国の国防関係者に衝撃を与えたとされている。














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