雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

ケツに火

2005-07-14 00:27:08 | 歴史
郵政民営化の法案文書の目的ほかを読んだ。この問題はもともと国全体の利益をかけた問題だった。その場合どうしても国民のなかにはしわ寄せがいく人間も出てくる。なにはともあれ郵政の既得権益にぶら下がっている人間が、それを切り札にプロパガンダを始めた。しかし昨今の世界情勢をみると、日本の危機は、かなり深刻なものがある。安保常任理事国も黄色信号から赤へ、EUとの原子力なんとかの誘致合戦も結局負け、また、六カ国協議では、完全に日本が孤立化する状況が整った(北朝鮮にしてやられたわけだ)。

アメリカが見限るのも分かる気がする。破綻寸前なのに、日本にはその危機を自分でなんとかしようという意図さえないのだから。それなら今宙ぶらりんになってる金を根こそぎ出させるのがいい、ということになる。国際間の問題は、各問題がいろいろな層でそれぞれ起こるので解決しにくい。したがって百年前もそうだったが、どこかを孤立化させて、そいつに全部借金としてしょわせる。ドイツは、ロシアとフランスにしてやられたし、日本はそのとばっちりをくった。

こういう状況でどんな方策を選ぶにしろ、きちんとした戦略が必要になることは明白。戦略を立てるとは、解き易いYes or Noの問題を限りなく自分に課していくことだ。これだけ難しい問題を山積みにして今まで何をやっていたのだろうか。1989年に冷戦時代が終わってそれによる世界の変革に各国は対応を余儀なくされたが、日本は、いくつかの企業を除いて、結局それをすることがなく、そのまま来てしまった。目の前の事実にやきもきするだけで、である。

これじゃああのときと同じじゃないか、と感じる人間は僕だけじゃない。東条たちがみたらきっと嘆くだろう。我らの無念がまた繰り返される、と。


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