イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

冷や汗をかく完熟トマトと、コンビニ繁栄前の英国の町の便利な小売店事情

2024年06月18日 06時57分28秒 | 英国の、生活のひとコマ

うちの近所の「コンビニエンス・ストア(コンビニ)」です。

ずっとこの場所にある、コミュニティの中心のような店です。

 

ー昨日通りかかって気が付きました!

前面ガラス壁にドカドカ貼りつけられた巨大なトマトの写真に「ぐりぐり目 googly eyes」がある!

直径3cmぐらいの巨大サイズの、中の黒目がぐりぐり動くコミカルな目玉ペア、いったい誰がはったのでしょうか。

「バンダリズム(破壊行為)」の一種のはずですが、お茶目です!

真っ赤になって冷や汗をかくトマトの表情がかわいい!

 

英国でも、営業時間の長い「コンビニ」が林立しはじめて20年ぐらいたつのではないでしょうか。

 

この店は現在、オランダ資本の国際フランチャイズ店 スパー Spa、ですが過去、数回店名と経営者が変わっています。私たちが引っ越してきた25年ほど前までは英国に昔からある新聞雑誌販売店、「ニュース・エージェントNews Agent 」でした。

新聞の宅配がー般的ではない英国では出勤前に近所のニュース・エージェントで新聞を買う習慣があったようです。

この3分の1の店内面積でスナック類、タバコ、缶入りドリンク、カードなども販売していました。となり2軒分の店舗スペースを購入して、本格的なコンビニ経営に乗り出したのが15年ほど前だったでしょうか。

私が来た30余年前の英国ではコンビニなんて見かけませんでした。大きめのニュース・エージェントや、生活必需品をカウンター内の棚に並べて売る「コーナー・ショップ Corner shop」がコンビニの機能を担っていた記憶があります。いずれも、住宅街のなかにあり、ー般の個人商店よりかなり長い時間営業していましたので、どこの町でも便利な存在だったはずです。

どちらも都市部では「アジア系(インド、パキスタン、バングラデシュ)」の移民ー家の経営が多かったようです。現在ニュース・エージェントやコーナー・ショップをあまり見かけなくなりました。それらの店の多くはコンビニにフランチャイズ参入しているようですね。

ほとんどのコンビニのガラス面が食品の写真でおおわれ、店内のようすが見えません。壁際いっぱいに並んだ商品棚の裏側が外から見えないように目隠しをしているのかもしれません。

店内が外からよく見えて開放的な日本のコンビニと違って、必要なモノもないのにフラッと入ってみたくなる雰囲気はあまりありません。雑誌の立ち読みをしている人もいませんし...

深夜に煌々と灯るコンビニ店内の灯りが暗い海をてらす灯台の明かりのような心強い存在のように思える人もいるのではないでしょうか。日本のコンビニも24時間営業が難しくなっていると、最近聞きました。

住宅街にあるこの店は夜9時までの営業です。大手スーパーが経営する、にぎやかな街の中にある多くのコンビニは24時間営業です...世の中、便利になったものです。

 

 

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1 コメント

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犬と暮らす日々 (浅井洋)
2024-06-18 10:50:18
巨大なトマトの写真に「ぐりぐり目 googly eyes」

googleを 使って 検索してましたが
 意味を 考えたことが 無かったです
ありがとう ございます
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