イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

わかりやすい古典アート、これもマンチェスターのパブリックアート、名門理科大学の入浴中の偉人!

2018年09月01日 09時00分00秒 | マンチェスター

またまた、火曜日に行ったマンチェスターの話題です。

マンチェスターの表玄関、マンチェスター・ピカディリー駅のすぐそばにある、ユーミスト UMIST (Univercity of Manchester Institute of Science and Technology マンチェスター大学理工学部 )。

ピカディリーエリアに校舎が点在するユーミスト、どこからどこまでがキャンパスか部外者には判然としません。

上の写真の、お風呂に入っているアルキメデスのわきを通って鉄道橋のアーチをくぐれば古いたてものに囲まれた中庭に誰でも入って通り抜けができます。

実は、以前にも ストックポート日報 に載せたアルキメデス像 Archmedes、ちゃっかりもう一度。
大好きなんです



このユーミストの構内は、やたらにパブリックアートが多いのです。ねじった綱のモダンアートが後方にも見えています。

すべて科学由来の、しかも解釈自由な(=わけのわからない)抽象アートが多いのですが、このアルキメデスの 古典的かつ個性的な表現 はどうでしょうか!!

お風呂に入っているときに、流れ出るお湯を見て…(あ~、よくわかりません。とにかく)浮体の法則を発見した瞬間のアルキメデス、「ユーリーカー!(わかったぞ!)」と叫んでいるらしいのです。


歓喜の表情の巧みな表現と、口のあけ方が「カ」に見える芸の細かさがすばらしい。



日本風に「アルキメデス」といってもイギリス人には絶対に通じません。

じゃあ、どういうのか、アルキメデスのことをしっている何人かに発音してもらったら、なぜかみんな少しずつ違う!
イギリス人にとっても外国人の名前です。

カタカナ表記の日本語のようにスパッと「アルキメデス」と決めつけられないところが不自由です。でもイギリス人どうしがどう言ってもおたがい通じているのです!

物理学の中等教育修了試験に受かったうちの息子に言わせると、「アークミィディス」が標準発音だそうです。ミィを強く発音します。


ユーミストは国内有数の名門科学教育機関です。

19世紀の初めに職人、工人に無料で科学教育をさずけるための学校として創設されたそうです。
科学知識のすそ野をひろげ、科学力によっての国力増強をはかったイギリス、さすがです。

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3 コメント

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石像 (石関@短いがすんごい量の雨降った)
2018-09-01 20:57:42
...ふつうの偉人さんの石像ですと、だいたいが立ってらっしゃる。なぜ故にこの方はバスタブなのか(笑)!しかもマンチェスターで有名な赤色の長いメガネ橋(きちんとした橋名がでてこない)の下に。おもしろいですね💕

うちの娘も工科高校に行ってます~。
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アルキメデス先生 (kakowaka)
2018-09-01 21:00:08
まさに、いま!思いついた!って感じですね。
それにしても、多くの人は、たぶん、湯船から飛び出た先生のお風呂のお湯が気になりますよね。だから、柵があるんですかねぇ。
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お風呂のお湯!? (江里)
2018-09-02 17:40:02
石関さん、kakowakaさん、マンチェスターの人もあまり知らない(ユーミストの学生ぐらいしか通らない場所にある)アルキメデス大先生の彫像への関心、ありがとうございます。お湯のことは気にしたことがなかったのです!が(気にするのはKakowakaさんぐらい!?)以前に浴槽の中をのぞいてみたことがあります。土台に足をかけて。変態ですね。水面は浴槽のふちギリギリでした。ていうか、作者は水の表現はどうでもいいとおもったんじゃないでしょうか。スパッとたいらです。
以前は別の場所、芝生のうえにあって、土台も柵はなかったように思います。抜け道になっていない、学生しか行かないような場所です。等身大で身近でもっとシュールでした!
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