イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

はじめて行った、獣医師の診療所、ビクビクネコのティブの杞憂に終わった健康診断

2022年08月06日 07時02分37秒 | うちのネコ、よそのネコ

ひさしぶりに、うちのネコの話題です。

ここ1カ月ほどの間、息子ネコ、ティブの...

お腹の毛が抜けてしまっています。

毛が抜けた理由はなめすぎだとわかっています。ネコ科の動物にとって執拗な毛づくろいは敵から自分の気配を隠すための原始的な防衛本能の現れだそうです。

別に身の危険をかんじたりしなくても不安になるとなめ始めるそうです。

先住ネコの故ホレイシオも一時毛づくろいのし過ぎで、つややかな黒い毛並みが赤茶色に変色してしまったことがありました。

それよりも、ズル剥けのお腹がぶにょぶにょして見えるのが気になりだしました。インターネットで検索したら心配な症状として出てきた膨れている状態とはちょっと違うような...?

もしかして寄生虫がいる?あるいは体のなめすぎは神経症ではなくてノミやダニ...?皮膚にばい菌が入ったりかぶれたりしていないか...?

いよいよ獣医師の診療所デビューの時が来ました。

 

ホレイシオはじめ、代々の先住ネコのかかりつけの獣医師には、すでに母子そろって登録だけすませています。

縦にして落とし込むようにして押し込んだ持ち運び用のケージの中で不安そうに「アーアーア」と鳴いていたのですが、クルマで10分、診療所に着くころには落ち着きました。

2年前、ホレイシオを安楽死させてもらった悲しい思い出のある診療所です。パンデミックも一段落した(と言って感染者は激増中ですが)今、前回と違って待合室への出入り自由です。

そういえばティブは、捨て猫の保護センターからうちにもらわれてくる際、母ネコリヴィーとともに保護センター専属の獣医師にワクチン接種とマイクロチップ登録、それに去勢手術までしてもらってきているのですが、その記憶はないはずです。

2年前、赤ちゃんネコだった頃ですから。

箱に押し込まれて、ガタガタ揺れるクルマで全く知らない場所に連れてこられた不安は大変なものだったでしょう。箱から出されて診察台の上でショック症状のように静止していました。

チックンお注射や、のどに押し込まれる不味いお薬、お尻に突っ込まれる体温計、等の怖ろしい体験は未経験のはずです。獣医さんの診療所をおそれる予備知識は全くないはずです。

診察結果は...ノミも寄生虫も触診したかぎり見当たらないそうです。ダルダルのお腹も何ともないそうです。毛が生えてないために見た目は必要以上にエグイのですが。

診察結果;心配なし。

背骨に沿った一筋の色の褪せた部分も神経質に毛づくろいをやりすぎた結果です。

シッポの付け根(お尻の周り)も毛が抜けはじめました。

神経症はそのうち落ち着くはずだそうです。

家の内装や、ペンキ塗りが少なからずストレスを与えた可能性もあるそうですし、近所への外出を許しているものですから、私たちの目の届かないところでなにか精神的ショックを受けるほどの出来事があったのかもしれません。

自然食品やハーブを試してみても良いそうです。

診察が終わってまた中に入ってもらうためにケージを診察台にのせたとたん、やっと元気が戻ったらしく床に飛び下りて椅子の下の隅っこに隠れて出て来なくなりました。

「お前は家に帰りたいのか、帰りたくないのかどっちだ!?よし分かった。獣医さんとこにずっといろ、迎えに来ないからな」と夫に脅されたのですが聞く耳を持たずでした。

けっきょく椅子をどけて無理やりつかみあげられ...

無理やり恐怖の小箱に再び押し込まれました。

獣医さんと私たちがお話ししている間、観念してじっとおとなしくしていました。

そういえばお注射チックンも体温計測もお薬も、その他、恐怖体験は一切ありませんでした。

他にいろいろ健康チェックしてもらって、もしかしているかもしれない寄生虫を下すお薬(首筋に垂らす目薬のようなタイプのもの)をもらって....診察台は60ポンド(9,774円)でした。

「安心料」です。高くついたものですが。

帰りのクルマの中では、「リラックス」とまではさすがに言えませんが、カゴの中で目線を上に向けて、窓の外に流れる上方の景色に目が行くほどには落ち着いていたティブです。

クルマの動きに合わせて動くティブの視線の先には高い木のてっぺんや雲が帰宅するまでずっと見えていました。

ストレス満載、それでも初めてのクルマでのお出かけ、楽しんでもらえたならよかったのですが。

最後に現在、健康上の問題はまったくない母ネコ、リヴィー。

そのうち健康診断に連れてくるように獣医さんに言われました。そのうち...ね。(どこも症状がないのに60ポンドは高すぎます)

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-08-06 10:14:40
江里様
 可愛がられ 心配されて 
幸せな 猫ですね
人間の無料? に比べて 60ポンドは
凄いですね
返信する
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-08-06 10:35:59
江里様
 可愛がられ 心配されて 
幸せな 猫ですね
人間の無料? に比べて 60ポンドは
凄いですね
返信する
浅井さんへ (江里)
2022-08-08 05:24:28
日本はいくらぐらいなんですか。診察のみとお薬2回分でした。
ホームレスの人の主にイヌを無料で見てくれるチャリティー団体があります。まあ、イヌやネコを飼うのは人間の基本的権利ではありませんからね...
英国では基本的に不治の病にかかったペットはすぐに安楽死させるのが普通です。延命には保険は適用されないはずですし、獣医師も延命は拒否するところが多いって聞きましたが、この頃かわってきているようです。お金はいくらかかってもいいから何としても助けてほしいという飼い主が増えているようです。
返信する
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-08-09 21:12:52
江里様
 犬猫の病院費用 1回 5000円位では  女房に任せっきりなので知らないのですが お金有る?と聞いて僕から1万円もって出かけますので
 人間の病院が 跡継ぎと 建築規制『医療施設としての』の為 改築費が 大きくなり 街の中の 有名だった個人病院が少なくなり
公的な 県立とか 広大病院とか 昔の原爆病院とか 大きい所に 集約されている感じで 街の小さな病院は 少なくなって 時間貸しの 「駐車場」になってます
 歯医者は増えてます
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