イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ごぶさたしていました。ストックポート日報復刊です(写真はネコその後)

2023年07月13日 00時15分30秒 | うちのネコ、よそのネコ

ごぶさたしていました。

ストックポート日報 、約5カ月ぶりの復刊です。

去年の夏に続いて再び、同じく家庭の事情で2月の半ばから3カ月足らず、日本に滞在していました。

まあイギリスに「帰国」してからちょうど2か月たつのですが、投稿が滞ってしまいました。

 

日本滞在中のやりきれなかった思い(おもに日本での理不尽な出来事、生活規範や日本特有の常識への反発/憤怒)が消化しきれず、いつまでも引きずっています。

 

 

イギリスで生活してきた30余年間、日本人であることと、イギリスでの生活に完全に溶け込んできた自負のバランスを何とかとってきたつもりでしたが、私はイギリス人にもなれないくせに日本人でもいるのもイヤになった事実を目の前に突き付けられた思いで、帰国後いまだに精神が不安定です。

今回の日本滞在で感じた日本社会への憤りや嫌悪感をおしころして、日本の読者の皆様の共感を得られる「日本あるある~」記事を書いて載せるのはもちろん、美しい(あるいは滑稽な)イギリスの光景を写真におさめて連投する気分にも、とてもなれませんでした。

とはいうものの、今や祖国ともいうべき住み慣れたイギリスで、家族とともに2か月... そろそろ時間に癒されている実感がわいてきました。

そして、2週間前にぶじ還暦を迎えました。

気を取り直して、リセットする(努力をする)決心がようやくつきました。

 

(日本でのトラウマをここで書きしるす気力はまだありません)

 

 

還暦祝い旅行に夫と行った、スコットランドと国境を接するイングランド北限の町、ベリック・アポン・トゥイード Bewrick-Upon- Tweed (以下、ベリック)で撮ったきれいな写真を、楽しかった1週間を思い出しつつ見返していると 日本の皆様にもお見せしたくなるほど気分が高揚してきました。

 

そうだ、ストックポート日報 はもともと、「イギリス旅行ブログ」だったのです。日本の皆様にストックポートの観光地としての魅力をご紹介するという当初の(かなりズレた)目的は完全に挫折しましたが。

日本での知名度が低い、イギリス各地の隠れた名所を(得意げに)ご紹介するという使命はまだ健在です。

完全無欠の状態で残る中世の城壁に囲まれた北海沿岸の河口のまち、ベリック..ここ、イギリス北西部で生まれ育ったイギリス人にもあまり知られていない、日本での知名度が極端に低い(!)ロマンチックな小さい町になんと5泊も滞在しました。(イギリス人にも、そこで何したの~?と驚かれます)

明日からベリック記事で日刊に戻ります。よろしければお付き合いください。

 

 

さて、話題かわって昨日撮影した今回の写真は、うちの母子ネコ、リヴィア Livia(リヴィー)タイベリウス Tiberius(ティブ)です。

ブログを読んでくれている個人的な知り合い数人が「そう言えばティブの背中のハゲ、どうなった?あなたの日本滞在中に寂しさでいっそう悪化したんじゃないの?」と聞いてくれています。

ごらんのように、少~し改善されたようです。

 

私の不在中に状態はずいぶん好転しているようなので私がいようがいまいが、あまり関係ないようですね。ストレスによる毛づくろいのし過ぎということですが、最初は存在したストレス要因が今でもあるとは考えにくいのです。クセになってしょっちゅう舐めているだけのような気がしてきました。本人には禿げた背中はみっともないという自覚は全くないのでしょう。

単に頻繁な毛づくろいが習慣化しただけ(?)

地肌があらわだったハゲ状態からは、何とか脱却したようです!

なかなか伸び戻らない、毛が短くみっしり生えた状態はゾクゾクするほどグロテスクですが、触感 は悪くありません。

私も娘も手のひらで下から上へ毛の向きに逆行して撫で上げて、手のひらにあたる、硬めのベルベットのようなサワサワした手触りを大いに楽しんでいます。(本人は嫌がりません)

 

私が日本に行く直前の写真を見つけました。

 

2月頃にストックポート日報にしつこく載せ続けた「ティブのハゲ進捗状況レポート」ではもっとキモチワルいハゲ写真がいくつかご覧になれます。よろしかったらバックナンバーをご覧ください。(リンクを貼るほど熱心にはお勧めしません)

 

日本に行った当日の朝、娘と撮った写真です。

 

 

 

 

 

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12 コメント

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お帰りなさい! (H.W.)
2023-07-15 07:23:33
今回はもう「本当に止めてしまわれるのか?」とも考えました。とりあえず半年、来月あたりまで待ってみようか...と。戻ってくださってありがとう。嬉しいです!
今回は、またもや偶然ですが、入れ替わるようなタイミングで5月後半から4週間ほど私も帰省していました。恐ろしく忙しい日程でしたが、随分と久しぶりに会う友人、親戚ととても良い時間を持つことができました。私自身はもうとうに日本国籍を手放していますし、この数年で両親も亡くなり、ぼちぼちと、日本に残してあったいろんなものを整理し始めています。
私は昨年、還暦を迎えました。江里さんはもう少しお若い方かと想像していたのですが、同世代なのですね。江里さんらしい記事、これからも楽しみにしています。前回イギリスを訪れてから7年になりますが、このブログを読むようになって、もっとイギリスのいろんな所に行ってみたいと思っています。
あ、猫さんたち!私も気になっていたのですが、元気そうで何よりです!人間の方もあまり神経質に接しない方が良いのかも、ですね。
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Unknown (mnishii )
2023-07-15 16:28:16
お帰りなさい。戻って下さって良かったです。
ボチボチと以前のご自身に整えられたら良いと思います。還暦おめでとうございます。
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犬と暮らせば (浅井洋)
2023-07-15 19:45:19
僕は75才ですので ブラジル アフリカ等の 海外に出られた 幾人もの 日本人を みて来ました
 英国に行かれて 英国の2名の 男性が この人なら と 選ばれた 方(江里)さん ですので
 イライラは 分かりますが
あたし 凄いのよって 威張ってない所が 魅力です
どうぞ 日々の生活のblogで良いですから お続け下さい
僕の 一番 読みたい blogです
返信する
犬と暮らせば (浅井洋)
2023-07-15 19:45:21
僕は75才ですので ブラジル アフリカ等の 海外に出られた 幾人もの 日本人を みて来ました
 英国に行かれて 英国の2名の 男性が この人なら と 選ばれた 方(江里)さん ですので
 イライラは 分かりますが
あたし 凄いのよって 威張ってない所が 魅力です
どうぞ 日々の生活のblogで良いですから お続け下さい
僕の 一番 読みたい blogです
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お帰りなさい&初めまして (ヤムヤムママ)
2023-07-15 22:42:11
待っててよかった^^
海外ブログを読むのが好きです。
本が好きでアガサクリスティーなどからイギリスのあれこれを知り日常の旅行本に載ってないことも大好きです。
還暦おめでとうございます。
私も先日還暦になりました。

日本に住んでいても理不尽な出来事や考え体験します。
最近は特に以前よりも考え方が自分中心になっているようです。
社会の仕組みも先進国なのに遅れていると感じています。
海外からみると余計そういう部分が目に付くと思います。
住んでいる人間でも感じているのですから。
ブログはそういう気持ちを書いて整理することにも役立ちます。
共感されるかどうかは気にしなくてよいのです。
自分が体験したことその時考えたことなので 他人が同子いうものではないと思います。
ご自分の為のブログですから好きに書いてスッキリするのがいいのです。
長々失礼しました。
返信する
mnishii さん、 (江里)
2023-07-16 04:09:13
mnishii さん、
ありがとうございます。
「ただいま~」
日本から英国に帰って、日本の方から
お帰りなさいって言われるのもいいものですね!帰った実感が強烈です。
あっ!ブログに帰ってきたことかな?もっと嬉しいです!
いたわってくださるお言葉も胸に滲みます。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
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浅井さんへ (江里)
2023-07-16 04:10:55
浅井さん、
いつも読んでくださり、しかも励みになるコメントを残してくださりありがとうございます。
これからもよろしくお願いします
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H.W.さんへ (江里)
2023-07-16 04:18:31
H.W.さんへ、
投稿再開を待っていてくださったなんて本当に感激です。また戻ってももうみなさん、気が付いてくれないんじゃないかなって思ってました。
日本の滞在時期が重なりますね。
友達と会ったり楽しいこともあったのですよ。ご近所同士だし、どこかでH.M.さんとお会いしていたかもしれませんね。
これからもよろしくお願いします。
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ヤムヤムママさんへ (江里)
2023-07-16 04:54:48
ヤムヤムママさん、はじめまして、ようこそ。そして「ただいま~」
還暦おめでとうございます。同い年ですね。

待っててくださったんですね、ありがとうございます。

いろいろとおっしゃることに同感です。
最近、比較的多くの方に読んでいただいている実感がでてきましたので、できるだけ「万人ウケ」する内容を心がけています。そうすると、自分の言葉で自分の感じたことをかくのがどんどん難しくなっていきます。思想信条はもちろん、常識だって人によって違いますからね。私の常識を書きたてていたらすべての人の反感を買わずにすませるのは現時点では不可能です。

ヤムヤムママさんはお分かりのようですが、日本の社会では当たり前のことが日本国外では 当たり前ではない(気をつけて控えめな言い方を心がけてみました)ということが多々あります。
今まではそれをちょっぴり控えめな表現で小出しの、「英国と日本の違い」ネタにして表現して、好感を持って読まれている実感がありましたが、今回、壁にぶち当たった気分です。
今回の来日で痛感した「このまま黙って墓場まで持っていくべき齟齬」を日本国内に住んでいるみなさんに共感していただけるように書く自信は全くありません。

「共感されるかどうかは気にしなくてよいのです」→おっしゃる通りです。
ただ、せっかく喜んで読んでくださっているらしい読者を怒らせたくない!という姑息な感情がぬぐい払えないのが情けないところです!!

おっしゃる通りブログに書いて客観的に読み返してみると心の整理になりますね。

今までのように小出しに、すこしづつ書き出していって気持ちの整理を順繰りにしていくのが良いのでしょう。
今、激情に駆られていっぺんにおっかない発言をすると後で後悔することになりそうですね。
しばらくはノーテンキな旅行記や、うちのネコや食べ物の話を続けようかと思います。

暖かい助言をありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
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Unknown (kakowaka)
2023-07-16 21:42:58
ブログ再開、おめでとうございます。
いろいろ、ほんとにいろんなことがありますから、
今までやってきたことをちょっと一休みするのもありですよね。
気分が良いときに、ぼちぼちやっていけたら、こちらもぼちぼち読ませていただきます。
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