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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

でちゃった、副反応...一日けだるい倦怠感と発熱でワクチンの効果の根拠のない実感、写真はクリスマスムードのタウンセンター

2021年11月21日 06時35分09秒 | 気になる出来事、社会情勢
金曜日に、免疫力の維持が目的の3回目のコロナウィルス接種(ブースター・ジャブ)を受けました。


写真は金曜日に撮ったストックポート・タウンセンターのクリスマス・ツリーと、例年通りあまりぱっとしないクリスマス・マーケットのようすです。



当日は体調に差しさわりが全くなかったのですが、昨日土曜日は一日中発熱で寝込んでいました。





最初の接種の時も発熱しましたっけ。
翌日は終日寝ていました。
二回目は腕が少し重くなった以外の副反応はありませんでした。



ブースターは2回目、1回目より副反応がひどいという人がけっこうたくさんいるのですが、実は人によるようですね。
2回目は1回目よりたいへんだという人も多かったのですが、私の2回目は前述のように何ともありませんでしたし。



風邪で熱が出た時のように、日中いくらでも寝られました。
ベッドに寝転んで、身体の熱とじんわり倦怠感を意識しているとなんだかワクチンが効いてきている、抗体が強くなっているような実感がしてきました。
いえいえ、副反応のあるなしはワクチンの効果のあるなしとは全く関係はなく全く根拠のない実感です...



22年前に書いた、ストックポートのクリスマス・マーケットのショボさについての記事のリンクです☟
なんだかショボい...ストックポートのショッピングセンター内のクリスマス・マーケット
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通りがかりに打ってきたコロナワクチンの3回目、おだやかな英国の晩秋、それでも町のムードはクリスマスへの期待でむんむん

2021年11月20日 07時11分12秒 | 気になる出来事、社会情勢
ご無沙汰していました。
秋が深まり、同時にクリスマス・ムード解禁です。


ひさしぶりにストックポートのタウンセンターに行きました。
ショッピングセンターの前に巨大なクリスマス・ツリーが立っていました。

今日の話題はコロナ・ワクチン。


ショッピングセンターの入り口にある中央図書館の出張所(兼市役所のインフォメーションセンター)に本を借りに入ったら、中がコロナワクチンの接種会場になっていました。



1回目、2回目は誰でも予約なしに接種できることになっていたのでした。
3回目の「ブースター・ジャブ」はたしか2回目が終わって6カ月たった人のみ、やはり予約なしでいろいろな場所に設置されている会場で受けられるはずでした。

えーっと私はたしか6月の初めに2回目を打ってもらい接種が完了したはずでした...ちょっと早いかな?
順番がすぐまわってきたのでダメ元で聞いてみたら受けさせてくれるということなので...お願いしました。

ユルい!
NHS (国家保健サービス)のデータベースにすべての住人のデータが登録されています。
接種係の人と組みになった事務係の人に名前と生年月日を言えばすぐに手にしたタブレットで私の情報を確認してもらえました。

私が2回目を接種したのは6月4日、あらちょっと期間が足りない...
それでも打ってもらえました。

外に出て、同じ並びの2軒先のロックダウン中に廃業した悲しいカフェ(空き店舗)で15分待つように言われました。
接種後に具合が悪くなった時の用心ですね。



入る時に入り口で使い捨てマスクと接種記念のお土産の(?)コロナ検査キット7日分をもらいました。



屋内で任意のマスクをする人がどんどん減ってきています。
マスクを着用してもらいたい場所では使い捨てマスクを配布するのが当たり前になっています。
検査キットは以前にもらったものがまだ2箱手つかずであるのですが、せっかくだからもらっておきました。

中で15分待つ間に家にいる夫に電話しました。
「もうブースター・ジャブ、受けられるわよ、私さっき打ってもらっちゃった!」って。

私より緊急度がずうっと高い危険カテゴリーのうちの夫は体調不良で抗生物質の接種などと2回目接種時期が重なり、結局私よりも一週間あと(!)に接種が完了したのでした。
12月までブースターは待たなければ...と思っていたのですが、この耳より情報に「よし、僕も来週打ってもらいに行くぞ!」と大喜びでした。

本格的に寒くなり風邪やインフルエンザの季節が始まる前にできるだけたくさんの人の抗体をより強めておきたい!という国家の切望が強まっています。
とにかく私は50代だし、希望者には細かいことを言わずにどんどん打っちゃうことにしたのかもしれません。

だって昨日の英国の新規感染者は44.244人。
ヨーロッパ中ひどいことになっています。

えーっと日本は163人...もちろん信じられません。
ワクチン接種がすすんでコロナの症状が出る人が極端に減ったために誰も有料の検査をしないから数が出ていないためでしょう?

まさか日本ではその数を信じて、「コロナ禍を収束に持ち込んだ」旧菅政権のコロナ政策を賞賛したりはしていないでしょうね?

おだやかな気候の晩秋です。
...と言っても、写真に写ったこの女性のさすがに晩秋にふさわしくない「ストラッピー・ベスト」(細い肩紐のキャミソール)の服装は何ごとか...


もしかしたら接種してもらうために着ている服を脱いでそのままめんどくさいので肩だしのまま...だとか?

画質の粗い拡大写真をお届けします。


30代ぐらいに見えるこの人は接種を受けた人ではないかもしれません。
今現在、2回目の接種を受けて6カ月以上たっている人は50歳以上の人が多いはずですから。
医療介護関係者や基礎疾患のある人等、はやめに接種を受けた特例ももちろんありますが。

一回目の接種で発熱などのひどい副反応を経験した私ですが、今回は今のところ何ともありません。




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私も受けたインフルエンザの予防接種、感染者数がただ事ではない英国の意外にのん気な日常生活と日本での報道の「温度差」検証

2021年10月21日 05時10分56秒 | 気になる出来事、社会情勢
夫と昨日、ピーク・ディストリクトの真っただ中の「温泉町」(古代ローマ時代と18世紀に鉱泉の湧く湯治場として栄えました)バクストン Buxton に久しぶりに行ってみました。


ストックポート日報ではすっかりおなじみのバクストンの話題はまた後ほど...

今日の話題はインフルエンザの予防注射ともううんざり...コロナウィルスの感染拡大についてです。

ところで、バクストンです。






ハイストリートの商店街で目に入ったのがこの立て看板です。


全国展開の薬局チェーン店、ブーツ Boots が店内でNHS (国家保健サービス)のインフルエンザの予防注射を予約なしで無料でしてくれるということです。
同じ場所でまだ2回受けていない人にコロナワクチンの接種もしています。
3回目の「ブースター・ジャブ」はまだ今のところ優先順位に従って、連絡を受けて予約をした人のみが接種できます。

私たちの名前はNHSのコンピュータ・ベースに登録されているので、看護師のラップトップですぐに確認され、待つこともなくすぐに注射してもらえました。

私はそういえばインフルエンザの予防注射を受けたのは初めてです。
60歳以上でしかも特定疾患があり免疫力が低い夫はここ数年、毎年無料で受けています。

今年のインフルエンザは重い症状をもたらすおそれあり、ということで国をあげ接種が推奨されているらしいのです。
夫はNHSから接種の予約を取るようにとの連絡を受け、登録医に電話で予約を入れようと試みたのですが、今年はやはりとりわけ多くの希望者がいるらしくなかなか電話が通じなかったそうです。

で、まあ、フラフラ遊びに行った先の観光地で予約なし接種があっという間にできちゃいました!
今年は希望者全員が無料で受けられるとのこと、私ももちろん受けちゃいました。

前の冬にはロックダウンのために流行が回避されたため、インフルエンザの抗体がほぼ皆無なこの冬、感染者が激増しているコロナとペアになって猛威をふるえば「医療崩壊」を今度こそ起こす恐れが大ありなのだそうです。

たいへん!!

ところで、久しぶりに日本のオンラインニュースの海外情報を開けてみたら、けっこうびっくり!
英国の感染者激増ぶりが大きく報道されているではありませんか。

昨日の新規感染者数は49,139人。日本は302人ですって~?!

報道のあとに続く読者のコメント欄を見ていたら「ほら見たことか」論調のコメントがいっぱいでおかしかったです。

曰く、「マスクもしないで夜遊びや密になる集会解禁の」「手を洗わない、お風呂にもめったに入らない衛生観念の低いらしい」「ハグやキスが生活に根付いている」英国では当然の結果だ。
あるいはワクチン懐疑派の「ほーら、12歳以上の接種希望者がほぼ全員ワクチン接種を受けているらしい英国でこのありさまなんだから、ね、わかったでしょうワクチン打っても意味なんかないって?」論の根拠にまでなりつつあるではありませんか。

5万人近く新規感染者を毎日出し続けても入院が必要な発症者は新規で869人、ほぼ全員がワクチン未接種者です。
日本の夏に多くの感染者が自宅療養を余儀なくされ、重症になるまで放置されたのが世界中の話題になりましたが、英国では病院に軽症で搬送された多くの人たちは比較的短期間で症状が改善して退院しています。

ついでに言えば、現在たいていの英国人は私の知る限り手をよく洗いますし日に何度もシャワーをしますしパンデミック以後握手や挨拶ハグやキスはひかえる人がほとんどなようです。

第一、感染者が手を触れた場所を触っても実際感染する率は限りなく低いということが今ではわかっているので手洗いの習慣の有無は感染拡大とはなーんにも関係ないような。
マスクの習慣は法規制が撤廃されて以来たしかに完全に廃れましたが。

要するに感染者の数はおおくても重症化する人が少ないのでぜんぜん切迫していないのです。
今のところ心配ご無用。

日本と違って、最初から「ワクチン接種完了後も感染の可能性がある」ということが広く知らされていた英国では国民の大半がワクチン接種した後も感染拡大がとまらないのは想定していたことなので、ちっとも緊急事態ではないのです。重症者を低く抑えさえすればワクチンの効果は充分はっきされているということなので。
ですが...

たしかにワクチンの効果は6カ月(あるいは3カ月)たったら薄れると言われ始めているのが気になるところです。
私も夫も2回目をうってからとっくに6カ月をすぎています。

今のところ、重症者の数が抑えられてはいるものの、接種者に重症者や死亡者がいないわけではないのです。
ワクチン効果が薄れた結果、感染者の数が今よりさらに増えれば当然重症者や死亡者の増えてくる可能性があるらしいのが不安のもとですね。

ケアホームなど施設に入居している高齢者はすべて、70歳以上の人の大半も3回目の「ブースター・ジャブ」の接種を受け終わっています。

ご存知でしょうが、英国の検査数はすさまじいですよ。
2週続けて減っているものの、昨日87、7223人がテストを受けて NHS オンラインに申告しました。

30分で結果が出る無料のテストキットをもらってきて自分で検査した結果、陰性でも陽性でも申告しなければいけないことになっています。
陰性の場合かなりの数の人が申告しないでそのまま日常生活を続けていると思われます。
(実際にはもっともっとたくさんの人が受けているはずです)

陽性であれば、NHSに報告してより正確なPCRテストを受けなければなりません。


先週、私が薬局でもらってきた無料のテストキット2箱です。


ショッピングセンターの中にある図書館の出張所兼コミュニティ・ハブ(情報発信機関)の受付には「ご自由にお取りください」という札の横にこの箱に入ったテストキットが50個ぐらい積まれていました。
(写真を撮っていいか聞いたらダメと言われました!!!!なぜ?)

各地の大学内でも配りまわっているようですし、職場や学校で出勤、登校の際強制的にテストを受けさせるところもあるようです。

1箱に7回分入っています。


PCRテストが陽性なら一週間毎日受けなければならないからです。

中国語の検品合格証が入っていました!

風邪の症状のあった娘が大学の寮から週末に帰宅する際に家族で受けてみようともらってきたのです。
...ええ、まあ娘の風邪の症状はすっかり全快していたので受けずじまいでした。
大学に行った子供たちが実家とその周辺にコロナを持ち込むケースが新学期以来増えているそうですので、やってみるべきだったかもしれませんね。

冬まで取っておきます。

コロナ検査が無料で受けられない日本に住む皆さんは、本当に日本全国の1日の新規感染者数が驚きの200人台だと信じられますか。
検査を受けていないから数がでていないだけではありませんか。

英国のように1日100万回のテストを無料で受けられるようにするべきだとは、本当に思いませんか。

マスクの着用の義務化を復活する案も政府の医療アドバイザーの間で検討されているようです。
私はすぐ後ろの席でしゃべっている人がいれば少し気になるバスの中や小さな店に入る時にはマスクを着用するようにしていますし、人がたくさん集まる場所にはいかないように今でも気をつけています。

しかし、個人が気をつけても国家規模の感染拡大はとめようがないですね。
法規制が復活すれば喜んで従うつもりです。

それより「ブースター・ジャブ」計画の加速を切望しています。










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パンデミックが一段落しそうな今、ガソリンはじめ物価が高騰、人手不足で社会が混乱、誰のせいだ?言わずと知れた...

2021年10月11日 04時40分25秒 | 気になる出来事、社会情勢
日常生活がほぼパンデミック以前の状態に戻ったここ数カ月、人出不足や物不足がおこっています。



写真はおなじみ、うちのネコ!
大学の寮に入ってネコを恋しがる娘に毎日送り続けているネコの写真の一部です。
娘のベッドルームは母ネコ、リヴィーの部屋になりました。
息子ネコ、ティブも時々訪ねてベッドを間借りしています。




燃料費と物価が高騰し、ジワジワと社会不安が広がっています。
(まだ私の周りには特に大きな不自由はありませんが)

スーパーマーケットの棚がスカスカになることがあります。
パンデミック初期の頃のような「パニック買い」のせいではなく、輸送が滞っているからだそうです。



昨日の英国の新規感染者数は34,574人。
あいかわらず減ってはいません。



感染拡大阻止のための行動規制が終わったあたりの4月、5月ごろには感染者とその家族など濃厚接触者がいっせいに自主隔離措置になったため、せっかく経済活動が再開したのに従業員が欠勤、多くの産業が一時的に閉鎖に追い込まれたりもしました。

今は同居者に感染者が出ても検査を受けて陰性なら、行動規制なしになったそうです。
外出も、出勤も、登校もオッケー。

すでに16歳以上の全人口が2回の接種を終えている(もちろん拒否者や接種できない人々も一定数います)ということなので、濃厚接触しても感染しない人はしないようですね。
接種を終えれば少なくとも重症化する可能性が極端に低いということなので感染していなければ普通に行動する(経済活動の優先)ことになっています。

そういうわけで、この人出不足とインフレの原因をコロナウィルスだけのせいにすることは今はもう難しくなっています。



今では原因はブレクシット(英国のEU離脱)にあると国民のほとんどが認めています。

多くの、特に東欧からの出稼ぎ労働者を追い出しちゃったんですから。
ブレクシットの決定後、すでに英国で定職を持つ希望者に永住権を与えたものの、その人たちの多くはパンデミックの時に自国に帰っちゃったのだそうです。

医療資格を持つ各国から来て働いていた多くのEU市民も(もちろん手続きを踏めば永住権を取ることは可能なはずなのに)嫌気がさして帰国してしまいました。



2週間前にガソリン不足で大さわぎになった時にとつぜん輸送トラックの運転手が足りないということに全国民が愕然としたのです。
ガソリンはどこかにたっぷりあるのだそうですが、輸送するトラック運転者が今でも圧倒的に足りないそうなのです。



それと、不足となると起こるのが買い占め!
買い占めがもちろん不足を促進させ、ガソリン切れで医療従事者が出勤できず大混乱を引き起こしました。

軍隊が出動してガソリンの輸送をはじめ、パニックは少し落ち着きましたがガソリン代は高騰しています。



海外で休暇を過ごす人が激減したこの夏、多くの英国人が国内旅行をしたそうですが、多くのホテルやレストランは去年1年をふいにしたあとの絶好のビジネスチャンスにもかかわらず圧倒的な人手不足で、殺到する客をフルで受け入れる態勢ができていなかったそうなのです。

収穫時に大量に雇われていた東欧からの季労働者の確保が見込めない農産業の打撃は壊滅的だと言われています。
ブロッコリーの収穫作業で出来高制で自給にすれば30ポンド(4590円)も稼げるという求人広告が話題になっています。

私も近所で募集があったらやってみてもいいと思ったぐらいです。

昨日のニュースではブタの、解体ができる人が不足して畜産農家と食肉産業が大打撃をこうむるというレポートを長々と紹介していました。

そういう産業に従事する英国人の若者は減っています。
特に高度な技術が必要とされるガソリン輸送の運転手や業者の定年退職者が相次ぎ、若者の志願者数が全く追いついていないらしいのです。

好待遇の新規募集と、一度退職したまだ元気な若年高齢者(と言う日本語はあっていますか)に高額の謝礼を用意して復職を求める呼びかけが続いているのですが反応は鈍く、特急ビザを発行して東欧からの出稼ぎにまた頼らなくてはならないそうです。

労働者の待遇や賃金が上がるのはいいことなはずですが、多くの産業が行き詰まり失業者が出て物価が高騰...というわかりやすい経済の仕組みが目の前で展開し始めています。

そんなことは最初っからわかっていたことではありませんか。
EU離脱しようって言ったの誰よ!?(首相、ボリス・ジョンソンをはじめズラズラ名前が上がります)
バーカ

それと投票した人もだ!(社会悪は何でも移民のせいにする教育のない人々と、昔はよかったね~と口にしてはばからない無邪気なお年寄りが多いということです)



EU離脱がきまってからの英国にはガッカリさせられることだらけです。

30年前に来たばかりの時は、異民族文化が融合した英国の社会のすばらしさ、居心地の良さに目を開かせられたものでした。
たしかにそれは、私が思い描いてあこがれていたイメージとは全く違ったのですが、福祉が充実していて、EUのリーダーシップをとる民主主義国家のお手本の国でもあった英国だったのです。



EUぬけて、そんなことはどうでもよくなっちゃった人が今、いっぱいです。
移民排斥が正当化できる世の中になり、さすがに大っぴらにではないものの人種差別も水面下でジワジワと拡張しているようなのです。
(もしかしたら来たばかりで何でもよく見えた当時、気がつかなかっただけかもしれませんが)

「EU離脱が国家の自主性を取り戻す絶好の機会だ」とか「住んでいるあなたもやっと英国に永住する意義が見いだせたでしょう」という意味のことを私に言う日本に住む人がいます。
「伝統ある英国には移民は必要ないはず」と思っている日本人も多いように思います。

ヨーロッパ共同体(EU)の一員である英国に永住したかったのです、私は!
国境をなくし国どうしの競争や争いをやめる、というEU理念は素晴らしいことなのに、「戦争放棄」がとっても大切なことである日本人にどうして通じないのか どこでコミュニケーションが断絶されているのかとーっても気になることです。

EUには、メンバー国が民主主義に違反するようなことをしていないか見張る機能があります。
戦前にドイツが経済的に困窮して悪い方へ爆走してしまったようなことを事前に食い止めるための援助と制裁の措置もあります。




...今や英国は自国の都合だけを考えて好き放題してもいい国になりました。

バカバカしいガソリン不足はEUを離脱した英国のお先真っ暗な長ーい道のりの第一歩のような気がしてなりません。

3回目のワクチン接種、「ブースター・ジャブ」とインフルエンザの予防接種計画が同時に進行しています。



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あくまで私見、ワクチン接種がほぼ完了して感染者を出し続けている英国で日本の反応を見て思うこと

2021年09月21日 06時01分33秒 | 気になる出来事、社会情勢
個人的な知り合いに「ネコがもっと見たい」と言われたので、調子にのって久しぶりにうちのネコ、ティブの写真をお見せします。
話題は、これも久しぶりのコロナウィルスの、特にワクチンをめぐる私の私見です。



英国の昨日(9月20日)1日の新規感染者数は36,100人、死者は49人。(日本は...たったの2,224人、死者は23人ですね)


16歳以上の全人口の81.8%が昨日までに2回のワクチン接種を受けているイギリスで感染者が四捨五入して4万人。

日本のワクチンを否定派の人たちはイギリスやイスラエルなどワクチン接種がすすんでいるのに感染者が再び激増している国の例を挙げて「ほら、だから言ったでしょう、危険なワクチンを打つ意味がないって?」と自説を裏付ける材料として発信しているようです。

これは間違いです。



あ、たしかに私は「ワクチンが危険」という説には賛成できないのですが、ここではそのことについて書くのはひかえます。
実際、もしかしてもしかしたら(今のところわからないだけで)危険かもしれない...(危険ではないはずですが!)というのは認めざるを得ないからです。

間違いなのは、「打っても感染するワクチンは意味ない」と主張する点です。

日本では「ワクチン接種を完了すれば感染しない」と思われていたらしいですね。
「オリンピック選手や関係者はワクチンを接種して来日するので安全である」とオリンピック推進派がコロナの感染拡大を懸念する人たちを説得していたのも驚きです。

英国や他の欧米先進国では「ワクチンの目的は感染しても重症化させないことである」と最初から明言していました。
日本以外の国では「ワクチンを打っても感染はする」という認識はほとんどの人たちに浸透していたはずです。

英国ではワクチンの期待された効果が十分に発揮され接種者が感染しても重症化、死亡する率を96%まで抑えているのですからワクチンが意味ないなんてことはぜんぜんありません。



もちろん感染予防効果もある程度は確認されています。
一説には英国では接種を済ませても40%前後の確率で感染するようですが、60%の人は抗体が確立しているので感染しないということらしいのです。
接種しないよりずーっとマシなのは間違いありません。

とにかく英国では、「感染拡大阻止のため」と公共心に訴えるワクチン推進計画を進めてきた日本と違い、「感染しても重症化しないため」と自分を守るため(ひいては国家医療制度を守るため)に接種を受ける人が大半だったため、接種者の感染激増にうろたえることはあまりないのです。

現在、重症化されて病院に搬送されたり亡くなったりする人たちはほとんどすべてがワクチン未接種者です。


1日に3万人以上も新規感染者を出してもマスクもしないでパーティやコンサートやナイトクラブに行ったりするのを許す英国を日本では「正気の沙汰ではない」とみていることでしょう。

英国ではたいていの人はそれでいいと思っているのではないでしょうか。
「重症化しないのだから国全体の抗体をあげるうえでも感染しちゃっても、もういい」とワクチンの効果を信じて、堂々ととっている行動です。

たしかに、そうやって感染が拡大しているんでしょうね。
感染しても重症化しないのですから行動が大胆になるわけなのです。

一定数のワクチン拒否派やワクチンを打てない医療上の事情がある人も存在します。
その人たちのために、感染拡大につながるような行動を国民全体が自粛する時期はもう過ぎたようなのです。

英国ではワクチンを打った人だけがコンサートやナイトクラブに入場できるようにする「ワクチン・パスポート」案をすすめていました。
様々な不公平や、業務上のわずらわしさが伴うことが懸念されていたその案はワクチンを打つ意志のある人ほとんどすべてが接種を完了している現在、決して理不尽ではなかったはずですが2週間ほど前に、国会で廃案になりました。

けっきょくは国民の自主的な判断にまかせて経済活動の足かせになるような法案はやめにしたようなのです。(正直言ってホッとしました)
たとえ重症化しなくとも、感染して自主隔離措置になってしまって仕事を休むわけにはいかないとか、周りにワクチンを打っていない(あるいは打てない)人がいるような人は自覚して慎重な行動をとるでしょう。

英国や合衆国ではワクチン接種が危険であると信じて、危険である「科学的論拠」のある記事を配信しまわっていたようなワクチン否定(懐疑)派の人たちが親しい人たちのコロナ死を目の当たりにして「考えをかえてワクチンを打つことにした」と公表することが増えています。
一家全滅も決して珍しいことではありません。
ワクチンが危険だと信じた誰かが家族全体に接種しないよう説得したらしいのですから。



思うに...オリンピックをやったってせいぜい1日の新規感染者がたったの3000人の日本では考えられないことなのかもしれませんね。

私はさすがに全滅した家族を身近には知りませんが、ワクチン接種がまだまだだった年末年始にアルファ・ヴァリアント(英国変異株)の新規感染者が1日に8万人を超えた英国の特にここ北西部でのコロナの恐怖を忘れることはできません。
ショック症状や血栓などで20万人に1人がワクチン接種が直接の原因で死ぬらしいと躊躇する猶予はたいていの人にはなかったはずです。
感染すればうちの夫のように既往症があり免疫力が低い人や高齢者などは4分の1から3分の1の確率で死んじゃってたはずですから。



打ちたくない人は日本では打たなくてもいいのかもしれませんね。
ただ、接種を受けようとする人を説得してやめさせるのはやめた方がいいはずです。



感染者数も重症者数も極端に少なくても、すぐに病院に搬送してもらえない(!)という日本では万が一重い症状が出たら大変な確率で命取りになると聞いていますから。

今、日本の状況をオンラインニュースで見る限り言えることは...以上です。

英国では、「ブースター・ジャブ」として効果を促進するための3回目のワクチン接種が始まりました。

最後に、母ネコのリヴィー。






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私の身の回りでも社交の集まりが一年ぶりに戻ってきた、パンデミックは実際には終わっていない日常生活への復帰が着々と進む英国の

2021年09月09日 05時19分53秒 | 気になる出来事、社会情勢
実は、月曜日の話です。


翌日火曜日にはアフガン難民支援物資の配送作業を手伝う賢いイヌの話題をお送りすることにしたので遅れて登場。

パンデミックで中止になっていた地元の編み物クラブの集会が再開しました。


2回のロックダウンを経て、通常通りの営業を始めて久しい地元の名物パブ、ブロッサムス Blossoms に足を踏み入れたのはパンデミック前に編み物の会の集まりに行って以来1年5カ月ぶりです。



写真は、編み物の集まりのために一室が貸し切りになる7時をちょっとすぎたさわやかな夕暮れに、美しい生花で飾ったパブの外観です。

ロックダウンのあいだ、内装をオシャレにモダンに改装したパブやレストランやカフェが多いのです。
この、昔ながらのパブのインテリアがそのまま保たれていたことに、一安心。

ロックダウン以前は現金でしか支払いができませんでした。



昔ながらのパブであることにこだわりでもあったのか、それとも決済上のトラブルでもあったのか...?
ロックダウン以前に、もうすでにカードでの支払いが一般的になっていた英国でかなり不便なシステムでした。



いつも通り、めったに手にしない現金を持参してカウンターで注文したのですが、意外なことにカードでの支払いが可能になっていました。

人の手から手へ渡る現金払いの習慣はパンデミックを経た英国では本当に過去のものになっています。

パンデミックが始まったころは他人が触ったモノを媒介してウィルスが広がる可能性を非常に重要視して手洗いや表面の消毒に世界中の人がこだわったものでした。
でも現在は感染者が触ったモノからの感染拡大の可能性は実は非常に低かったということが分っていますね。

心配のタネだったレジのカウンターや、ドアノブ、コンピューターのキーボードから実際に感染した人はほとんどいないそうですし。
英国では頻繁な手洗いや消毒の習慣はほぼ廃れました。

話変わって、なんだかむやみに気温が高かった昨日は、同じエリアにあるコーヒーショップで人と待ち合わせをして話をしました。



パブやカフェでの社交!が私の日常に戻ってくる日が来ようとは...!?
感慨無量...と言うのは多少大げさかもしれません。


感染拡大防止のための行動制限が撤廃された現在、以前よりも人に会ったり出かけたりしてはいる私ですが、夫が免疫力が低く重症化しやすい危険カテゴリーに登録されているため、これまでは人一倍ビクビク慎重に行動していました。
ちょっと遅れ気味だったのですが19歳の娘も今日の午後、接種会場として指定された徒歩10分の近所の教会に2度目の接種を受けに行きます。

娘の抗体力が向上しきった10日ののちはもっと気持ちの余裕をもって行動できるはずです。
ぐうぜん、昨日スペインに住んでいる24歳の息子も一回目の接種を終えました。
スペインは息子の話を聞く限り、コロナ対策に関しては英国よりいろいろとゆるそうですがとにかくこちらも一安心。

ええ、まだパンデミックは終わっていないのですが...
昨日会話をした英国南部に住む日本人の友人は知り合いに感染者が出て接触者すべてが自主隔離状態で大変なことになっているようです。
...もちろん簡単にアクセスできる感染検査(無料)を使って全員何回も検査を受けてそのたびに陰性結果が出ているそうですが、決まりは決まり、10日間は同居人ともども自宅にこもっているそうです。

昨日1日の英国の新規感染者数は38,975人。

ブロッサムスの個性的な(統一性のない)インテリアセンスの一例です。







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感染拡大阻止のための規制撤廃の実感!タウンホールでの大掛かりな結婚式、マンチェスターでは性の多様性を讃えるフェスティバルの真っ最中

2021年08月29日 06時10分32秒 | 気になる出来事、社会情勢
晴天の昨日、40分ほど歩いてストックポートのタウンセンターに行きました。


タウン・ホール Town Hall(市庁舎本館)で結婚式を終えた新郎新婦と親しい人たちが記念写真を撮っているところを通りました。

道路の反対側にわたって撮った写真です。

バンクホリデー・ウィークエンド Bankholiday Weekend です。
月曜日が休日(バンクホリデー・マンデイ、祝日でも何でもありません)の3連休です。

7月14日からお葬式や結婚式などの集まりへの規制が撤廃されたのでした。
感染拡大阻止のための行動規制撤廃のステップ4(最終段階)です。

30人まで出席できるようになったステップ3(5月17日)を経て、今は人数制限なし、マスクなしでダンスもハグもキスも解禁です。



インド系の大家族の結婚式でした。
タウンホールの横手を披露宴会場に向かうところらしい3,40人ぐらいの正装したインド人が駐車場に向かって歩いているのを見かけました。

正面の記念写真撮影場所で記念撮影をしていたのは新郎新婦と親しい人だけのようです。

サリーの民族衣装を着た年配の女性が混じっていましたが他は全員洋装で、英語を話していました。
花嫁のレースの純白ウェディングドレスのものすごーく豪華で広がったトレーン(引きすそ)がインド系っぽいな、と思いました。
...固定観念かもしれませんがアラブ系、南アジア系(インド、パキスタン人)の結婚式は豪華絢爛でものすごく規模が大きい気がします。

お金がかからないタウンホールでの宗教抜きの結婚式はインド系の人たちには珍しいんじゃないかな、なんてまた固定観念ガチガチのことを考えてしまいました。

ほぼ全員洋装であることと年配の人も含めて英語を話していることからパキスタン人ではなく、インド人だとかってに決めつけました。
パキスタン人のコミュニティには概して言えば保守的で排他的、イスラム教の規則や儀式を重視する人が多いはずですから。

同時に規模の小さい式を終えたばかりの一団が出てきました。


新郎新婦、(あるいは同性婚かもしれません)はまだ中にいるようです。
パブかレストランだと思われる「披露宴会場」へ列席者を送り届けるレトロなヴァンが2台とまっています。

この週末、マンチェスターで、は英国最大の L.G.B.T の祭典、マンチェスター・プライド Manchester Pride が開催されています。

去年は中止になったのでした。

ストックポートのマーケットプレイス Market Place でも性の多様性を讃える虹色の旗が翻っていました。


トランス・ジェンダーの息子とパレードを見物に行くつもりで楽しみにしていたのですが、催しものの中心地であるゲイビレッジに入るにはワクチン接種の終了証明かコロナの陰性証明の提出を求められるチケットの購入が必須なのです。

町中をめぐるパレードの見物にはチケットは不要ですが、人がものすごく多そうなので今年は見送りました。
息子が2回目のワクチンをまだ打っていないため、全国から人があつまる都市をあげてのフェスティバルは安全とは言えません。



自分で改名して女性として生きることに決めた彼女を支援するためにこれまでの「息子」表記は改めて、これからは「娘」とよぶことにします。

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感染者激増で心配。それでも感染者数は欧米に比べて圧倒的に少ない日本...いろいろ疑問アリのパンデミック対策

2021年08月27日 05時19分52秒 | 気になる出来事、社会情勢
日本の感染状況が心配です!


写真は前回に続いて、晴れた週末のおなじみブラモル・パーク bramoll Park です。
(ちなみに、昨日も快晴でした)


私が目にする日本のオンラインニュースでは感染者数の急増と、病床の不足が連日トップニュースです。

といっても...
昨日1日の新規感染者は24,321人...
成人(16歳以上)の77.8%がワクチン接種を終えた英国は38,281人です。

日本は圧倒的に少ないではありませんか!?



日本での検査数の少なさもたくさんの人から聞いて知っています。
(検査数の圧倒的な不足に関する報道を見かけないのはなぜなのでしょうか?近頃は民間の検査結果も加算されて件数が上がってきているとも聞きました)




感染者数の少なさが検査数の少なさに起因するなら、なぜもっと検査をやって正確な数字を出そうとしないのか?
感染者数が数倍に上がれば緊張感も上がり国民がもっと行動を控えて感染拡大が抑えられるはずでは。

地域ごとの対策を講じたり対策の効果の確認にも感染者数の正確な把握は必須です!



イギリスではアルファ、デルタの変異株が蔓延した時期に、軍隊が出動、感染拡大地区で戸別訪問をしてPCR検査キットを配ってまわる「サージ・テスト」を決行、莫大な数の検査件数と陽性者数を正直に公式発表していました。
政府の無策を表明する感染者の激増が明らかになったものの、「少なくとも本気でやっている」というのが伝わり(私が大嫌いな)ジョンソン内閣への信頼度がたしかに上がったような気がします。

(日本の状況について疑問がいっぱいです)

オリンピックをやっておいて、今またパラリンピックまでやって国民に活動を自粛してほしいという政府の「要請」が国民の心に届くとは思えません。

病床が不足して、ワクチン接種の進み具合も今ひとつならば、(きちんと公正な休業補償をして)経済活動と人の移動を一時ピタっと止める(罰則付きの)「ロックダウン」をやるべきなのです。
なぜやらないのか?



去年「憲法の制約で国民の自由を制限できない」とかいう説明が全世界に報道されました。

その代わりの「緊急事態宣言」ですね。
まるでクーデターか核戦争でも勃発したかのような物々しい名称ですが、実際は何の制約もない気合いを入れるための標語みたい...。

ロックダウンをやらない、検査数を増やさない本当の理由は何ですか?

英国ではロックダウンが確実に効果をあげました。
(...解除とともに元の木阿弥、年末年始にはアルファ・ヴァリアント(英国変異株)の蔓延でロックダウン前よりひどいことになり、結局状況緩和に功を奏したのはワクチンだったのですが...)
感染拡大に歯止めをかけて医療体制を何とかする時間稼ぎが日本には必要なはずです。

1日の感染者数が2万人台で、死亡者も実際少ないのに「国家の一大事」になっているのは...ずばり病床が足りないからでしょうか?

自宅待機を余儀なくされている発症者がたくさんいるそうですね。



医療先進国の日本で病症が足りないというのが不思議です。
科ごとの専門性が高く私営の規模の小さい病院が大多数..で緊急事に対処できる体制が整っていない、という日本の医療制度の特殊性という説明を読みました。
それにしても、そんなことはずいぶん前からわかっていたはずなのに、パンデミックが始まってから1年半、何もしてこなかったのはなぜ?

病院などの医療施設は(ほぼ)全て国営で、医療従事者は(ほぼ)すべて国家公務員の英国では中国のパンデミック初期の惨状をみてすべての医療体制をパパっとコロナ対処優先に切り替えました。

アメリカ合衆国の昨日の新規感染者は44,558人!

アメリカでも英国でも、今だにこんなに感染者を出しつづけておきながら、まるでパンデミックなんて終わったかのようにマスクをしないで出歩いたりコンサートをやったりパーティに行ったりしています。
実際の感染とワクチン接種で抗体が国レベルで上がってきているので気分的に怖いものなしという状況です。



実際、ワクチン効果でイギリスの重症者は激減していますし、1日8万人の新規感染者を出した年末年始にも医療崩壊は起こりませんでした。

日本の若い人たちが「感染者数があれだけスゴい欧米でマスクなしで出歩いてるんだから、感染者数が少ない日本でビクビクする必要はぜんぜんなし!」と不要不急の外出をするのは危険です。

(それを避けるためにも日本では徹底した検査が必要なはず!)

感染者数もワクチン接種者数もまだまだで、しかも病床が足りないんですよね?
...心配です。



パラリンピックはやるべきなのでしょうか。
「成功」だったらしいオリンピックをやった後にパラリンピックを中止するのはちょっと道理上無理そうですね。

はじめちゃったからには選手の健闘と無事を祈ります。

英国では国営BBCが放映権を独占したオリンピックと違い、パラリンピックは民放の Channel 4 が独占放映しています。





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行動規制が撤廃された英国の今、マスクの着用も任意になったらやめる人続出、所詮は異文化、根付かせることは困難か...?

2021年08月07日 05時53分13秒 | 気になる出来事、社会情勢
勝手に夏休み休刊していたストックポート日報、復刊です。
写真は二階の窓を居場所と定めた息子ネコ、ティブと、一階の食卓わきに陣取る母ネコ、リヴィーを中心にお送りします。



夏休みと言っても、パンデミックです、どこにも行きませんでしたが。

イングランドでは7月19日から、ほとんどの行動規制が撤廃されています。



昨日1日の新規感染者数は31,808人...依然として多いですねぇ。
(検査総数は82万5,501件です)

それでも決行した行動規制の撤廃からもう3週間、多くの人々にとって気分的にはほぼ完全にパンデミックは終わっています。

昨日で、2回のワクチン接種を完了した全英国の18歳以上の対象者の割合いは88.8%に達しました。(キリがいいので特筆します)
私の知っている人はすべて接種を完了していますし、19歳の下の息子の友人もほぼ全員1回目を終えています。

先週から、接種対象年齢を16歳にまで下げ、国全体の抗体がグングン上がってきています。
ワクチンが効いているためにたとえ感染者数は激増していても、重症化する人がとても少ないからこそ規制撤廃に踏み切ったのです。

1年以上のあいだ屋内で着用が義務化されていたマスクが「任意着用」になりました。
任意というか、「奨励 recommended 」ですね。

多くの店や公共の建物内では利用者にマスクの着用を「奨励」しています。
「マスク着用が入店の条件」とし、従わない人の利用を断ることもできる独自のルールを掲げる店もあります。

ただ予想通り、法的強制力がない今マスクを着用しない人が実際に入店を断られることはないようです。



昨日、「安全対策がバッチリ」がうたい文句のスーパーマーケット、セインズベリーに買い物に行きました。
マスク着用必須の独自のルールを設けているはずのセインズベリーでも客の半分以上がマスクなしでした。

店員の何人かもマスクなしだったのでもうルールは限りなく形骸化していました。

それにつけても、棚のスカスカ具合は特筆ものでした。
特に小麦粉、パスタ、トイレットペーパーなど、去年の春のパンデミック開始時期に買いだめパニックを引き起こし品薄になった製品の補充が遅れていました。





感染者と接触したたいへんな数の人が追跡アプリケーションで特定されて、10日間の自主隔離しているために物流が滞っているらしいのです。
医療、交通、物流従事者は特例で陽性判定の場合以外自主隔離を免除され始めているそうなのですが、それでは隔離の意味がないような...?

いっそのこと陰性者の隔離なんてやめたらどうか...とも思うのですが、まだまだワクチン接種が終わっていない人たちもいるために感染者数をむやみに増やすわけにはいかないんですね。



屋外でマスクをする人は今や、ほとんどいません。

先週、ストックポートのオールド・タウンをいっしょに歩いた友人は、珍しく屋外でもずっと刺繡入りのステキなマスクをし続けていました。
そういう英国人もいるにはいるのです。
新しく開店した店に入った時、私もポケットからマスクを出してつけました。

オシャレなセレクトショップが次々とオープンしているストックポートの通称オールド・タウンにある景観保存地域 Little Underbank です。
オシャレな店に混ざって昔から繁盛しているタトゥ・スタジオに行列ができていました。
創業は終戦直後の老舗です。







多くの店のスタッフは「安全対策は万全」のアッピールのためか、マスクを着用しています。
そういう店に入る時は客もマスクをした方がいいだろうな、という心配りが暗黙のうちに求められている気がします。

意外にも店のオーナーは友人の長いこと会っていなかった友人でした。
思わぬ再開を喜び合う友人と店のオーナーは2人そろってマスクを外して手を取り合わんばかりに喜びあって話し込んでいました。

人と話をする時にずっとしていたマスクを外す(!)なんて本末転倒もいいところです!
ひさしぶりに会った人には満面の笑顔を見せあって喜び会いたいという気持ちはよくわかります。

私も紹介されてちょっと会話に加わりましたが、マスクはしたままを通しました。



客が入ってきたので会話を中止して店を出た私たちですが、店から足を踏み出したと同時に私はマスクを外し、友人はポケットからマスクを出してつけました。
「それ、外ではしなくていいんじゃないの?」という私に友人はハッとして「あっ、私店の中でマスクを外しちゃったわね!」と大いにうろたえて笑い出しました。

...無意識の行動だったようです。

昨年、屋内でのマスク着用が義務化された7月半ばに先立って英国でも「イタリア、フランスのようにマスク着用を義務付けた方がいいのではないか?
韓国、中国、日本のようにマスクの着用が常習化している国々では感染を抑え込んでいることから我々も学ぶべきではないのか」という議論がしきりでした。

それを受けて、ごくごく少数の人々が自主的にマスクをして外出しだしたのもそのころでした。
誰もいない通りを1人で歩いている時にしていたマスクを、知り合いに会って挨拶する時に外す人がたくさんいたようなのです。
私も近所でその現場を目撃したことがあります。



テレビで公衆衛生や疫病学の専門家が「マスクは人と話をする時にこそ効果があるのです」とくどくど何回も説明していたのがおかしかったです。
「人と会う時に口元を隠すのは失礼」という考えが民族の本能のように根強く存在しているらしい英国では1年間、マスクの習慣と正しい使い方にやっと慣れたのにけっきょく根付くことがなかったようです。

イヌの散歩のときもマスクを離さないという友人が久しぶりに会った人の前で無意識に取った行動がそれをよく表していました。



木曜日にうちに来た、感染、入院を経験したコロナ生存者の友人は着用法の撤廃と同時にマスクの着用を一切やめたそうです。
入ってくるなり抱きつかれました。
家族以外の人との体の接触は実に1年半ぶり...?













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感染者数はあいかわらずスゴイ!それでも撤廃の行動規制、それにしても暑い暑い今週の真夏日

2021年07月19日 06時47分02秒 | 気になる出来事、社会情勢
土曜日、日曜日の週末と昨日は三日続きの「真夏日」でした。



と言っても、30度 C はこえなかったはずの「イギリスの真夏日」です。

暑がりの私にはこたえました。
「暑い暑い」と一日中愚痴り続けました。
「暑い暑いと思うから暑いのだ」と自己を戒めてもみましたが、精神論ではどうにもならないほどの暑さです。

「日本のことを考えよ。この程度の暑さで愚痴るなんて情けないことだ」という自己暗示はちょっと効きました。
この暑さでオリンピックまでやる、屋外で競技をする、無給のボランティアをする人たちまでいる日本のことを思えばぜったいに愚痴れません。

他にももっと暑い国はいっぱいあります。

そして、手足の先から頭のてっぺんまでどんなに暑くても脱ぐことができない毛皮を身に着け、一言も不平を漏らさないネコ!のことを思えば薄着で愚痴るおのれがつくづく情けなくなるというものです。



...うちのネコたちは庭の日かげの風通しのいい場所でゴロンゴロンと安楽に過ごしているように見えますが。

またまた、ネコの写真を載せてしまいました。
以下、写真は庭の花、です。

さて、昨日、7月19日からここイングランドでは予定通り、感染防止のための行動規制をほぼ撤廃しました。
野党、労働党や医療関係者その他の抵抗はありましたが、昨日の朝のニュースを見る限り一般の、特に若い人たちにとっては大好評のようです。



行動規制の撤廃はホスピタリティ(ホテル、飲食店)業界やエンターテイメント(映画、演劇、音楽等)業界の悲願でしたし。



屋内外で会う人数や結婚式やお葬式に招待できる人数の制限が撤廃になりました。
飲食店や店の入店人数制限も撤廃です。
テーブルサービスのみだったパブやレストランでは席を離れて飲食(パブの立ち飲みなど)が許されます。



映画館や劇場、スポーツジムなどが人数制限なしでフルにオープン。
ずっと閉鎖だったナイトクラブが再開です。
ソーシャルディスタンシングに関するルールも撤廃、もちろん握手やハグやキスも解禁です。
自宅勤務の人たちは、職場の指示に従って少しずつ出勤を始めるように勧告されます。

マスクの着用が法定ではなくなります。
ただし、閉鎖した屋内空間では着用が奨励されますし、独自の決まりをもうけて着用を促すスーパーマーケットや職場なども多いそうです。
バスや電車内の着用の是非は会社の方針によるそうです。(乗務員は決まりに従わない人に降車するように言う権限があるようです)

連合王国内の他の3国(スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)にはこの全規制撤廃は適応されません。




ニュースでは、ナイトクラブに集まった数百人が19日の午前0時に向けてカウントダウンするシーンが何回もうつされていました。
撤廃になる前の18日の深夜に集まってるけどいいのかなあ。



ええ まぁ、どうせ6万人の観客がサッカーのヨーロッパ杯を観戦していましたが。
各地の大スクリーン前で観戦した人たちの数もスゴかったですし。



日曜日に、週ごとの食料品の買い出しにスーパーマーケットのセインズベリーに行きました。
パンデミック以来、人出の多い週末にスーパーマーケットに行くことはめったにないのですが、二回のワクチン接種を完了した身には怖いものなしです!



期待通り、冷房完備!
極楽でした。
まあ、涼みに行ったようなものです。



私が来たばかりの30年前のイギリスは冷房が効いた設備なんて皆無でした。
10年ぐらい前から、大規模店や高級なレストランなどが冷房を設置し始めたようですね。
夏のほんの1週間かせいぜい10日ぐらいの真夏日のための贅沢な冷房を売り物にしていたはずです。

今でも冷房のある家庭は珍しいですし、どこの店にでも冷房がかかっているというわけではありません。
それでもここ10年ぐらいの間に確実に普及してきているので以前のようなありがたみは薄れてきているようにおもいます。

私が子供のころ、日本でも冷房のある小さな商店や一般家庭は珍しかった記憶があります。
真夏に入ったデパートやショッピングセンターで体の汗や熱がサッと引く爽快感が思い出されます。

贅沢な気分になりました。
大学時代も冷房車が来るのを待って一電車見送ったこともありました。

その頃より気温が上がっている今の日本では冷房のない生活は考えられないないようですが、イギリスでも確実に温暖化は進んでいるようです。



日曜日のセインズベリーは思ったより客が少なく、ゆったり安全に買い物ができました。
日曜日のスーパーは週末にむけてに大量入荷したした商品を売りきるための気前のいいセールをやっていることが多く、お買い得品漁りが楽しめます。
ただ、当日の商品入荷がないために必要な品がなかったりで、ちょっとの品薄状態は覚悟です。

この日はまるで去年の春のパンデミック初期の頃のように棚がすっからかんで....なんだか非常事態みたいでした。

ニュースによると、国中すごい数の人たちが感染者との接触が確認されて自主隔離中なのだそうです。
もしかして商品の入荷が滞っているとか...?

巨大な冷凍庫の壁沿いの一列がずらっとカラで、スタッフが棚を外して掃除していました。
「そんなことは営業時間にやるものではない」と日本人なら思うものですが、イギリスではよく見かける光景です。



その前に立って全身で冷気を浴びて涼ませてもらいました。

内閣に感染者を出したため、ボリス・ジョンソン首相その他の議員、閣僚も感染者を金曜日から自主隔離に入ったようです。

昨日の新規感染者は39、950人です。
感染拡大防止のための規制を撤廃した昨日、マンチェスター郊外の中国人が経営する巨大な食料品卸売り店に日本米(カリフォルニア産)を買いに行きました。

その話はまた。

今日も暑そうです。
たいていのイギリス人は暑いのが本当に本当にうれしそうです。
用もないのにわざわざ半裸で暑さの中、屋外を徘徊するイギリス人の紫外線への飽くなき要求はイギリスに30年住む私の想像を完全に絶しています。



ああ、またネコ!






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ワクチン接種がすすんでも感染者は増え続ける心配な昨今、天気がいいのが何よりの夏らしい週末、ネコの極楽

2021年07月18日 06時11分16秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日は晴天、気温も日中30度近くまで上がりました。


写真はうちの庭で、快適な場所を求めて移動しながらゴロゴロくつろぐうちのネコ(はい、またネコです、ネコ自慢)。



話題はコロナ・ウィルスの感染状況です。
昨日のイギリス全土の新規感染者数は54,674人!



あいかわらず激増中です。



イギリスでは全成人(18歳以上)人口の87.8%が少なくとも最初の1回はワクチン接種を受けています。
ちなみに昨日の死者は41人。



☝お隣の増築部分の屋根に上がった息子ネコのティブです。窓から中をのぞきこんでいました。ちなみに壁や屋根伝いに窓から押し入るコソドロのことを英語で cat burglar といいます)




先週の火曜日に、電気技師が来て照明のための配線を完成してくれることになっていました。

その1週間前に見積もりと準備作業をしに来てくれたのですが、完成は翌週の火曜日ということになっていたのです。
直後に奥さんのお兄さんか弟がコロナ・ウィルスに感染、電気技師が一家そろって法定の10日の自主隔離 self- isolate することになったのでその作業は当然キャンセルになりました。
完成のためにまた来てくれる予定はまだ立っていません。

10日目の最後にPCRテストを受けて陰性なら外出や出勤が可能です。

息子の「ジョブ・コーチ(就職活動の指導員)」も感染しました。
若い人たちの就職活動を支援する公的なサポートシステムに登録している息子は無料かつ強制の講習やらカウンセリングやらに出席しなければなりません。

息子は、金曜日にジョブ・コーチの感染で講習がキャンセルになったことを知らずにわざわざストックポートまで行って帰ってきました。
(キャンセルの通知があったのにイーメイルを見なかったそうです)
感染者が出たため、関係機関では多くの人が自主隔離中で「職場閉鎖」になっていたそうです。

電気技師は50代半ばぐらいの男性、ジョブ・コーチは私よりは幾分若いらしい女性だそうです。
どちらもたぶん(接種拒否者でないかぎり)2度の接種を完了していると思われます。
少なくとも最初の1回は受けているはずです。



ワクチンを接種して、国全体の抗体が上がっているはずなのに!感染は止まりません。
私のうちだけで先週は2件も不都合が出てしまいました。
自主隔離のために仕事がキャンセルになったり職場が閉鎖になったり、他でももっと深刻な不都合がたくさんありそうです!

バスや電車の運行がとまったところもあるようです。
去年の夏前にロンドンの地下鉄の運行が7割ぐらい停止になったので(リモートワークがすすんでいたはずなのに)自宅勤務が不可能な人たちで車内が過密状態になっていたニュースを思い出しました。

その時と違って 今はもうたくさんの人がワクチンを打っているのに!?

ワクチンのおかげで重症化や死亡は防げているらしいのですが、感染したらやはり隔離は必須です。
もちろん、感染者の大部分はまだ接種していない若い人や子供なのですが、接種が完了した人も感染しています。



若い人や子供は感染しても重症化することはとても少ないということはよく知られていますが、長いあいだ完治しない「ロング・コーヴィッド」とやらになることがけっこうあるらしいのがわかり、現在イギリスでは心配の元になっています。

コーヴィッドの典型的な症状である呼吸困難などの重篤な症状がない人でも、慢性疲労や息切れ、頭痛、めまい、内臓疾患や脱毛などの症状がはじまり、長いこと続くらしいのです。
ああ、もちろん日本でもよく知られているはずですね、オンライン・ニュースで何度か読みました。
ただ、日本では感染数そのものが圧倒的に少ないようなので、深刻さの実感が今ひとつわいてこないのではと推察します。

今のところ、ワクチンを接種した人がロング・コーヴィッドにかかる確率はとても低いと言われているそうです。



ところでいつ終わるんでしょう、これ?

子供を含めて全国民がワクチン接種を終えればウィルス撲滅...というわけではありません。

世界中の開発途上国のすみずみまでワクチンがいきわたるまでに数年かかるとも言いますし...





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 大惨事を経験してワクチンで何とか切り抜けたイギリスでオリンピックがもうすぐそこまできている日本とワクチン接種に関して思うこと

2021年07月16日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日の続きです。



写真はうちのネコ、母リヴィー(黒白)と息子ティブ(グレーのブチ)。
要するにネコ自慢と思っていただいて差しつかえありません。




日本ではワクチン接種計画が最近急速に進んでいると聞いてとても心強く思っています。
それと同時に、ワクチンが危険だと信じている「ワクチン懐疑派」ともいうべき人の存在が話題になっているとも聞きました。

心配です。

順番が回って来たらワクチンを受けるべきだ、と私はおもいます。



イギリスでは昨日までに128,593人のコロナ死者をだしています。
(日本の死者総計は...14,990人ですね)
人口が6800万人で13万人近い死者を出しているイギリスではコロナ・ウィルスのパンデミック対する感じ方が日本とは違うのがお分かりいただけると思います。

「パンデミックは存在しない(人々をコントロールするためのでっち上げである)」、「ワクチンは生体認証システムに利用される」、
等々の荒唐無稽な「陰謀論」に近いデマはともかくとして、「日本ではワクチンが必要ない」と主張している人たちの言い分は、理解できます。

コロナ死者の総数が毎年インフルエンザで死ぬ人の総数をずっと下回っているんですって?
前回私が「日本人はあまりせっぱつまっていないように見える」と書きましたが、せっぱつまっていなくても全然おかしくないはずです。
...これまでは。



イギリスではワクチン開発から承認まで9カ月、異例のスピード達成でした。

通常、開発に2~3年、承認までに倍の臨床試験期間が必要とされているのに とにかくあっという間に実用化されてしまったのですから、副反応や後遺症が不安な人がいて当然です。
イギリスでも当初かたくなに拒否していた人種的、文化的少数者のみならず、コミュニティなどの縛りのない多数派(白人)にも「どうしようか?」と言っている人はいたようですよ。
実際血栓やらショック症状やらで亡くなる人も出ているわけですから。

だから、なぜか感染者数と死亡者数がイギリスに比べて極端に少ない日本で、100%安全性が保障されているわけではないワクチン接種を拒否する人たちが一定数いるのは不思議ではないと思います。

自宅で仕事をしている、あるいは人の行き来がない田舎に住んでいる自分が感染するとは思えない。自分は若くて健康なのでたとえ感染しても重症化する可能性は極端に低い、などコロナの危険と、皆無ではないワクチンの危険をはかりにかけて決断した人たちですね。



12月に、ちょうどケアホームの入居者と職員から接種が始まったのとほぼ同時に今ではすっかりどこかに消え失せた「アルファ・ヴァリアント(=当時ケント・ヴァリアントと言われていた英国変異株)」の蔓延がものすごい勢いで始まりました。

年明けには1日の新規感染者数は8万人越え。

従来の株より70%も感染率が高いと言われる「ケント」にバーっと囲まれちゃった恐怖はイギリス(の特にここ北西部、ロンドン周辺)にいなかった人たちにはわからないと思います。
感染者と濃厚触すればほぼ確実に感染、感染すればうちの夫を含めた既往症のある人たちや高齢者はかなりの確率で重症化すると言いますし、もう「ワクチンは危険かもしれない」なんて言ってられなくなったのです。

イギリスでは血栓などで死ぬ確率はコロナに感染する確率にくらべるととてつもなく低く、選択の余地はほとんどなかったのが事実です。
迷っていた人たちも含めほとんどの人たちがすすんで接種を受け始めた結果、イギリスではギリギリで医療崩壊は起こりませんでした。

ワクチン接種のおかげで実際に、数万人の命が助かったのです。



はい、話を戻せば...ワクチンの安全性に疑問を持っている人は「そもそも日本ではイギリスやアメリカ合衆国、南米,ロシアやインドと違って感染者数が圧倒的に少ないのだから よその国の悲観的な話をされても説得力に乏しい」と思うことでしょう。
...わかります。

ただ、今は状況が変わってきているはずです。
もうすぐオリンピックが始まります。



日本ではワクチン接種の目的が「感染予防」とうたわれていたこともきき、たいへんな衝撃を受けました。
ワクチン接種の目的はあくまで感染しても発症しないように抗体を作ることであって、感染予防ではありません。
私は最初の接種を受ける時に詳しい説明を受けましたし、それが明記してあるリーフレットも手渡されました。

感染予防の効果ももちろん期待されていますが、現在(昨日)全人口の67%が2度の接種を完了したイギリスでも毎日4万人以上の新規感染者を出しています。

(昨日は48,553人でした)



...接種を受けて入国してくるはずのオリンピック選手が来日後に陽性判定されたからって驚くことではないはずです。


接種を受けている選手や関係者は自分たちが発症しないだけで、感染すれば接触した人たちにうつします。
接種者がまだまだ少なく「ワクチン懐疑派」が一定数存在するという日本に海外から何万人もの選手や関係者が来日することが問題です。

無観客で開催するので「密」は避けられて安全なはずだなんて、絶対に信じられません。

イギリスの北西部でデルタ・ヴァリアント(インド変異株)をインドから持ち込んで最初にばらまいてしまった人たちは空港ですぐに結果のでるコロナ判定テストを受けて陰性だったので隔離なしに入国できちゃったのですから。
今ではアルファ・ヴァリアント(ケント)よりもさらに感染力が強いデルタ・ヴァリアント(インド)が主流株になっちゃっているイギリスです。

感染者数が激増中なのに死者が激減しているのはとにかくワクチンが効いているからです。



私の周りのほとんどすべての人は少なくともワクチンを1回は接種しているはずですが(あくまで私の知る限りですが!)重篤な副反応を起こした人を個人的には1人も知りません。
コロナで亡くなった親しい人はいませんが、個人的に知っている人は数人います。

「コロナは怖れるに足らず。ワクチンの危険性のほうが重大だ」という意見はここイギリス(アメリカ合衆国、南米、インド等々)では通用しません。



科学先進国のイギリスや(特に安全性に関してはビクビク慎重な)日本で承認されたワクチンがそれほど危険だと私にはどうしても思えません。、

日本での接種の是非に関しては、各人が自分で感染、重症化とワクチンの副反応や後遺症の危険度を判断して決めるべきことであって、ストックポート日報がとやかく言うことではないのでした!
















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ワクチン接種計画の完了間近なイギリスで激増する感染者数...それでも来週撤廃予定の行動規制!!写真はしつこくハエトリソウ

2021年07月15日 03時11分01秒 | 気になる出来事、社会情勢
一昨日、19歳の息子がすぐ近所の小劇場に開設された接種会場で1回目のワクチンを接種してもらいました。



写真は、まとめて開き始めたハエトリソウの花です。
トゲトゲのある怖ろしい罠でハエをとらえて体液をすするまがまがしいハエトリソウの可憐な白い花に夢中です。
上の3枚は一昨日、下の3枚は昨日ひとつだけで咲いてしおれた最初の花の周りを5つの花がかこんだ華やかな様子を撮りました。



息子は接種を避けていたのですが、年末にドイツに旅行することにしたため、いやいや予約を入れました。

息子は「ワクチン懐疑派」ではありません。
病的なほど注射針を怖がっているのです。

...注射がきらいな人は意外と若い人に多いようです。
好きな人なんていないでしょうけど。



学校ではしかの予防接種を受けたぐらいで、それ以外注射をされたことはありません。

イギリスでは数週間前から18歳以上のすべての成人が接種対象になっています。
この新設会場で接種を受けに来る人たちのほとんどは30歳以下の人たちのようです。


ショック症状まで心配していた息子ですが、2日たつ今でも腕が少し重い他、副反応は全くありません。

会場から出てきた息子に会場での様子を根掘り葉掘り聞いてみました。(付き添いの人は入れません)
息子は会場に入って、恐怖で動転したそうです。
正直に接種係の女性にそう伝えると、壁に貼られた(歯科診療所の天井に貼られているような子供向きの)「間違いさがし」のポスターを見ているように言われたそうです。
真剣にそのポスターを見て間違い探しをしている間に準備も注射も完了、注射器を見ることもなく痛みも恐怖も全く感じなかったそうです。

なんて気が利いてるんでしょう!
私や夫が接種を受けた時はそんな心遣いはありませんでしたよ!



イギリスでは昨日で、3480万人強(全人口の52.5%)が2回の接種を完了しました。

そして昨日1日の新規感染者数は驚きの43,302人!

毎日激増しています。

19日から感染拡大防止対策の規制を一切取り払い、パンデミック以前の通常の生活に戻す決定をしたというから驚きです!

マスク着用の法規制に関してはいまだに是非が問われていますが。
ワクチン接種計画が功を奏して感染者は激増しても重症者、死亡者が激減しているので怖い物なしの雰囲気なのです。

さて、日本ではワクチンを拒否する人の割合がかなり高いと耳にしました。



私の推測ですが....
日本では「緊急事態宣言」などという核戦争かクーデターでも勃発したかのような物凄い響きの(何度目かの)事態になっているようですが、新規感染者はせいぜい1日に2,000人前後ですよね。



あまりせっぱつまっていないように見受けます。
「ワクチン接種は必要ない」と主張する多くの人たちは「亡くなった人や重症化した人は実際にはそれほどいない」ということを根拠にしていると聞きました。

....日本ではそうなのかもしれませんね。
実際、(感染者数に関しては検査件数がけた外れに少ないからともいえますが)死亡者数が本当に少ないのは事実なのですから。

長くなるので、また明日に続きます。







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パンデミックのただなかにいることをつい忘れそうになるサッカー熱と、それでも煩わしい飲食店の感染拡大予防策(ほぼ形骸化)

2021年07月08日 06時43分04秒 | 気になる出来事、社会情勢

ウエーファ欧州選手権 UEFA European Football Championship 2020(サッカーのヨーロッパ杯)の準決勝でイングランドがデンマークに勝ちました。

私は実は全く興味がないのですが、後半だけ夫につきあってテレビで観戦しました。(後述)

...今日の話題は、規制が撤廃されつつあるパンデミック下の飲食、です。

先週の土曜日(準々決勝の日)ストックポートのタウンセンターを横切る国道A6沿いにあるマクドナルド Mac Donald's (ちなみに、発音はマクドゥノオウズ)でマックシェイクを買いました。



国道A6に面したそもそもの正面入り口は「出口専用」になっていたので裏にまわって、大きな駐車場に面した出入り口から入りました。
客どうしが出入り口で向き合わないようにする「(効果が疑わしい)感染拡大防止」のための一方通行策です。

バスを待つ30分ほど、店で座ってゆっくりしたかったのですが、気が変わって持ち帰りに変更しました。

店内の飲食はすでに解禁です。しかし店内で飲食するのなら例の「国家保健サービス感染者追跡アプリケーション NHS Track & Trace App 」をスマートフォンに搭載していない私は、連絡先を書いて残さなくてはならないと言われたためです。めんどくさいので持ち帰ってバス停で飲むことにしました。

店内で飲食していたのは、入り口近くでだらしなく椅子の上に足をあげている若い男性(☟の写真)ただ1人でした。

駐車場に面した裏側の入り口の近くには30人以上の男性たちが静かに群れていました。



多くが彫りが深くて浅黒い顔立ちの中近東系の若い男性(しかも全員、黒衣でした)の群れを遠くから見かけた時はちょっとおじけづきました。

ウーバーイーツやデリバルーなどのロゴ入りクーラーバッグを手にした、宅配エージェントのドライバー(配達員)です。

それにしても、土曜日の午後5時前後のタウンセンターのマクドナルドのガラガラぶりと、宅配ビジネスの空前絶後の盛況ぶりにはたまげました。

コンピューター画面で注文したチョコレート・マックシェイクは用意ができたらカウンターまで取りに行くことになっています。

そのカウンターはすごいことになっていました。

第一、近づけません。


衝立のむこうで、たった1人のスタッフが注文の品を手早く大きな紙袋に詰めていました。

3人のスタッフがかわるがわるカウンターと入り口付近にたむろする配達員の群れのあいだを小走りに行き来して、紙袋を手渡していました。




番号か何かの確認があったようですが「お待たせ」とか「どうも」とかの通常の言葉を掛け合うこともなくほぼ無言。
配達品を手にした配達員がクルマやモーターバイクですばやく立ち去ると同時に次々と新しい配達員がやってきます。

私のマックシェイクを受け取るまでの10分間(長い!)そのあわただしいやり取りをずっと立って眺めていました。

夜の8時からの準々決勝感染前に手早く詰め込む夕食の注文でしょう。

私の他には持ち帰りの客が2組いました。
いずれも10人分とも思われる巨大な紙袋を、手分けしていくつも受け取っていました。

まだ屋内では同世帯の人以外とは3人以上で会ってはいけないはずなのですが....!
なんだか、もう本当にどうでもいいみたいです。

昨日の準決勝には6万人がステーディアムで観戦したようですし。
そのうち5千席がイギリス在住のデンマーク人のために割り当てられたそうです。

通常であれば、注文した品ができ次第カウンターの上の表示板にレシートに書かれた番号が表示されて取りに行くことを促されるのですが、その仕組みもとまっていました。
いつまでも何も言われないので催促にいったら、ずいぶん前に用意ができていたらしい私のマックシェイクを奥まで取りに行ってくれました。

どうやら全店あげて大量の宅配注文をさばくことだけに集中したい日だったのかもしれません。
マックシェイク1杯の注文や店内での飲食はあまり歓迎されていないムードでした。

その日は友人とタウンセンターで遅い昼食を食べました。

(マクドナルドに寄ったのはその友人と別れた後、帰宅のバスに乗る前です)




イギリスのレストランやパブでは午後3時をすぎると昼食のオーダーをストップすることが多いのです。
出遅れた私たちは1日中食事を提供している人気のプロデュース・ホール Produce Hall で食事をすることになりました。



とてもオシャレな、多国籍エスニック料理のカウンターが種類別にいくつかある大ホールです。
本来はそれぞれのカウンターで好きなものを注文してお金を払えば席まで持ってきてもらえる仕組みですが「学生食堂」や「社員食堂」のようなザワザワした雰囲気はぬぐえません。

今回は感染拡大対策で、座席は外のみ、屋内にも立ち入り禁止でした。





メニューは、テーブルに貼ってある(前述の)「国家保健サービスの感染者追跡アプリケーション」と連動しているQRコードにかざして見るしくみです。

友人は「追跡アプリケーション」を搭載しているにもかかわらず、旧式なスマートフォンのため、QRコードには反応しません。

「追跡アプリケーション」利用はあきらめカウンターごとに違う、QRコードが印刷された紙を店員さんにもってきてもらって、「追跡アプリケーション」を搭載していない私のスマートフォンにかざして画面にあらわれたメニューを見て注文支払いをすることができました。

本来なら、「追跡アプリケーション」をスマートフォンに搭載していない人はメニューを見られない(外食できない)ことになっているはずなのです!だったら紙のQRコードなんか用意しておかないで「追跡アプリケーション」を持っていない人は来店お断り、にでもするべきではありませんか?

何のための「追跡アプリケーション」なのでしょう?もちろん、私たちがその時間にそこで食事した記録は政府の「追跡アプリケーション」には跡形も残っていません!

マクドナルドと違い、連絡先を残すようにとも言われませんでしたから。

ベトナム料理を注文してカードで支払ったものの、飲み物はまた別の飲み物メニューの紙に印刷されたQRコードをかざして別に支払わなければならないという想像を絶するわずらわしさ!

(パンデミック前の、行動規制がなくて自由に店内に出入りできた頃には、欲しいものがあるカウンターに行きその場で注文、支払いをしてまわっていたのです)
めんどくさいのでドリンクのオーダーはやめにして、無料でもらえる水道のお水を持ってきてもらいました。

「追跡アプリケーション」を搭載していれば1回の入力ですべてのカウンターの品を注文できるらしいのですが。
「追跡アプリケーション」を国民に浸透させる政府イチ押しのはずのこの仕組み、搭載している友人のスマートフォンでは使用できなくて、していない私のスマートフォンでもメニューが見られるなら... 意味なし!

 

「テレビ観戦まえに自宅でで手早く夕食」需要が非常に高かったその日のマクドナルドでは店内飲食(しかも飲み物のみ)の客を引き止めたい理由など全くなかったのでしょうね。

反対に、飲食店にとって書き入れ時の規制撤廃が始まった今、座って昼食を食べたい私たちを「追跡アプリケーション」を持っていない(もしくは持っていてもそれを使って注文ができない)という理由で断って30ポンド前後の売り上げをふいにするなんて全くのナンセンスだったはずです。不備の客のための抜け道注文法がまかり通っているのも当然ではありませんか!?

まあ、規制がゆるかったのは「屋外席」だからともいえるのですが。

 



ちなみに、イギリスのスマートフォンの普及率は日本よりも高いそうです。
イギリスには日本独自の「ガラケー」とかいう高度に発達した携帯電話がなかったものですから、スマートフォンへの切り替えが日本よりもずーっと迅速に進んだようです。

それはともかく...!


準々決勝のその日は、夜8時からの試合前の景気づけに午後いっぱいストックポートのタウンセンター中が酔っ払いであふれるのではないかと懸念していたのですが、雨もようのためかどこもガラガラでした。

コロナウィルス感染防止対策の行動制限を予定通り19日に撤廃する是非が国会で激論されています。

議論の余地はあるものの今のところ撤廃が決まっているようです。
マスクの着用も任意になるはずです。
(法定でなければイギリス人はいっせいにやめることが予想されます)

人数制限もなく誰とどこであっても良いことになります。

日常生活を完全に取り戻すことにするらしいのです。
飲食店にとっては通常の営業が悲願なはずです。
客の私たちもQRコード連動のメニューと形骸化した追跡システムには心底ウンザリ....

でもしかし!
ワクチン接種の効果があがり、重症者、死亡者は激減してはいます。(昨日の新規感染者は32、548人と増え続ける一方なのですが!)

ちなみにイングランドの決勝戦進出に夫はむせび泣きしていました。
「この瞬間のために今まで生きてきた気がする」とも言い切りました。




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ワクチン接種が効果をあげて日常が戻ったかのように見えるイギリスではじまった、今度の競争相手はデルタ・ヴァリアント

2021年06月21日 19時48分22秒 | 気になる出来事、社会情勢
いつの間にか、パンデミック前の日常が戻ったようなイギリスの夏です。
写真はうちの庭の花です。



ストックポートは買い物客でいっぱい。
先週の週末はパブやカフェの屋外席が大賑わいでした。



とはいっても....
デルタ・ヴァリアント(インド変異株)の感染拡大が急速に進むイギリスでは6月21日に予定されていたロックダウン終了が無期延期(7月19日を目標にしています)になっています。

昨日、木曜日の1日の新規感染者は、16,703人、死者は21人。
先週の木曜日から昨日までの一週間の新規感染者数は44.8%増加です!

このままでは、2万人をすぐに軽く超えそうです。

ちなみに、昨日1日の検査件数は1150、834回です。
オンラインで申し込むとその日のうちに無料の検査キットが届きます。
毎日100万回以上検査してこれだけの感染者数を特定しています。



感染者数のわりには死者が少ないのにご注目。
全成人(18歳以上)の60.6%が2回のワクチン接種を昨日までに終えています。
1回目だけ受けた人は83.9%。


高齢者はすべて接種を終えている今、重症化して病院に搬送されるのは接種を受けていない40歳以下の若い人がほぼすべてだそうです。

ワクチン接種計画が確実に功を奏しているのです。

年末にケアホームの入居者と職員から始まって、高齢者、医療従事者と危険度が高い人たちから接種を進め、今では18歳以上でまだ受けていない人すべての予約が始まっています。
19歳と24歳のうちの息子たちにも「オンラインで予約をするように」というNHS(国家保健サービス)からの手紙が来ました。

7月中に何としてもすべての成人に少なくとも一回は接種を終えるつもりらしいのです。

デルタ・ヴァリアントのあまりにも急速な感染拡大で、1回目と2回目の接種の間隔が8週間(2か月)に短縮されました。
50代の私が2回目を受けた今月の初め頃までは12週間(3カ月)あきだったのです。

成人の大多数が1回目を接種し終わっている今、感染拡大スピードがハンパではないデルタにはできるだけ速やかにすべての人に2回目を接種して抗体を完全にすることで対応することにしたのです。

アルファ・ヴァリアント(英国変異株)が蔓延しだした年末年始にはできるだけ多くの人にできるだけ早く最初の1回だけでも接種しちゃおう、という方針で製薬会社が勧める3週間おきを12週間まで延長したのでした。
「抗体のすそ野を広げる」この計画は成功です!
最初の1回の接種を終えていれば、たとえ感染しても70%ぐらいの確率で症状が抑えられるということでから。



デルタの感染爆発地だったグレーター・マンチェスター北部の町、ボルトンととなりのランカシャーの町、ブラックバーンは感染者数が激減、現在落ち着いています。
18歳からのすべての人にエリアによっては予約なしで接種バスを巡回して接種をスピード完了しちゃったそうですから!





(☝スーパーマーケット、アスダの外壁からのびる可憐なタンポポの花です)

それでもここグレーター・マンチェスターは、イングランドのほかの12地域とともにデルタヴァリアント特別警戒区域です。

スコットランドのファースト・ミニスター、二コラ・スタージョンがスコットランド国民に「イングランドのグレーター・マンチェスターには特別大事な用事がない限り行かないように」と公的に発言、グレーター・マンチェスター知事、アンディ・バーナムを激怒させました。

バーナムの「今ではボルトンよりアバディーン(スコットランドの都市)より感染者が多いのを知らないのか」という発言に「もっと言ってやれ」と思いましたが....

いえ、別にスコットランドから誰もわざわざ来てもらわなくていいです。
みんなもうちょっとだから家の近所でじっとしていようよ、と思うのです。

夏に紫外線を浴びる南国の海岸ホリデーに行けないのなら生きていても意味がないと考える人がとても多いイギリスでは夏の観光産業は非常に重要なのです。
イギリスから行っていい国、イギリスからの観光客を受け入れている国のリストがコロコロかわり、今年の夏に暑い国に行くつもりで直前の予約をした人たちを混乱させています。
現在デルタ・ヴァリアントのヨーロッパ最大の培養地であるイギリスからの観光客が大挙して押し寄せたら、ワクチン接種がすすんでいない国々の人たちを危険にさらすことにならないか心配です。



接種を済ませている入国者も感染し、感染拡大源になることもあるのですから。
接種を受けている自分たちは症状が出ないだけで。

夏にイギリス人に来てもらわないと国家経済が破綻する(...は明らかに大げさですが)南欧その他の暑い国々もあるそうですから問題は複雑です。

この夏のオリンピックはそういうわけで無謀です。








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