Feelin' Kinda Lucky

ちょっと書いとこう・・・・

松井の引退式

2013年07月30日 | Sports & Entertainment

深夜のMLB中継で試合前、元ヤンキースの松井選手の引退セレモニーが行われていた。

確かに日米で活躍し、ワールドシリーズのMVPになったり実績も残したし、人格的にも謙虚でチーム第一主義でファンも選手間も多くの人に好感をもたらした。

だから別に松井がきらいなわけでもないし、ケチをつけるつもりもないのだが、長嶋茂雄とのセットでの栄誉賞と今回の式典と今回となんか不自然なものを感じる。

松井が残したメジャーの実績は 10年間で 通算打率が0.282  本塁打175 本 打点 760打点 打撃部門のタイトルはゼロだ。

最後の2~3年は故障のせいもあり大した実績はない。私も2010年にこの目で試合を見たが これでよく試合に出ているなというほどの膝のトラブルで冴えない状態だった。

いずれにせよ この程度の実績の選手で これだけのセレモニーをして貰える人もいない。もっと高い実績を残して引退時は何のセレモニーもない選手も沢山いる。

日本での成績は 10年間で 通算打率が0.304  本塁打332 本 打点 889打点 だ。首位打者1度 本塁打王3回 打点王3回

これまたこの程度の実績の選手で 野球界ではあの王選手しか取得していない国民栄誉賞だ。(もっとも国民栄誉賞など 明確な基準のない政治家の人気取りのようなものだが)

松井自身 自分は幸運だと謙虚だが、確かにそういう点で幸運だ。いくら人格的に優れていても この程度の実績でこれだけのことをしてもらえるのだから幸運だ。

 さて、長嶋とのセット栄誉賞といい今回のニューヨークのセレモニーといいどちらもあの新聞社の影がつきまとう。

将来は新聞社の球団の指導者に・・・ってな感じで 政財界のドン的な老人がたたえる。

今回のニューヨークのセレモニーも球団社長も同席。 う~ん、なんか ヤンキースにとっていろいろいいことあったな? と思わざるを得ない。

長嶋茂雄の時もそうだが、こうしたスター選手を強引に人寄せパンダ的にお膳立て奉りあげる。そして財力にものをいわせてファンを惹き付け、自分たちの利益に利用するような流れがとてもえげつなくてイヤだな。 その路線にまんまと乗せられて 旧態依然としてオレンジ色の声援を送るような人々にはなりたくないなあ・・・と思ってしまう。

松井におかれては どうかこの新聞屋さんの策略に乗せられて、あの長嶋のように冴えない引退後を送らないように切に祈る次第であります。

そんな表舞台的な松井の引退の影で 中日の山崎武司選手が44才で引退表明した。同じ中日には47歳で、今なお現役バリバリ、盟友 山本昌がいる。谷繁も42才で王選手の試合数を超えた。松井のように表舞台で活躍はしなかったかもしれないが、自らの肉体を鍛え、高年齢まで現役を続けてきた人々にエールを送りたい。スーパースター的な人より、こういう苦労人の方が 指導者としては これまで大成しているので この人たちはきっとイイ指導者になると思う。

山崎が山本昌に引退を打ち明けたときの会話はこんな感じだったらしい・・・  

タケシ「山本さん、やめるわ」 マサ「やめんでいいやろ」 タケシ「監督にやめると、言ってきました」  マサ「何でお前、そんなこと言うんだ」 

たわいない会話だが、どちらに立場を考えても ちょっとジンとくる。男の魅力ってのは重ねた年輪とその中身だなとつくずく思う。

まあ、この人たちの足下にも及ばないが、せいぜい良い年輪を刻めるように努めよう。

 


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