過日 原子力規制委員会は その会合で福島第一原発の汚染処理問題などの対処に かなり疑問を投げかけている。コントロールされた状態でないという見識だ。会議の委員の表情も真剣だ。
数の不足、知識やノウハウの不足、人材流出 モラル低下など 人的な問題と 技術力で 危険な状態と指摘している。 東電は柏崎原発の人材をもっと福島に投入することが優先だという。あたりまえの話だ。
すると東電は柏崎原発から人員の移動を決めた。その数 たったの20人だそうだ。
これに対し 同日、自民党の議員の会合では 原子力規制委員会は厳しすぎると、電力安定供給推進議員連盟」の会長が言った。みんなで原発再稼働推進の様相。柏崎原発の早期再稼働が福島第一原発の改善をもたらすなどという まったく辻褄の合わないことを言う者もいる。ニュースでみる限り とても ”にこやかな” 会議場だ。あの笑顔を双葉町や大熊町など苦労をされている方が見たらどう思われるだろうか?
どう考えても とりあえず 柏崎の再稼働など 一度忘れるべきで、今は日本中の全勢力を福島の問題対処に集中すべきだ。
だれが考えてもまともな人ならそう思わないか? 政治家と東電は 原発同様の恐怖だ。
過日、アメリカが共和党が民主党の医療政策を巡り長期的に紛糾したが、あれを見て私は どちらが良い悪いでなく、つくずくこれが政治のあるべき軋轢だと思った。
今 国民の思惑とかけ離れた自民党と官僚の思いがスイスイと可決されるニッポンの国会・・・・これでいいわけがない。とにかく野党が弱すぎる。政治も経済も競争なきところにいいものは生まれない。二大政党が機能しているアメリカはやはりそこに国民の思惑が比較的集まっている。
アベノミックスとかいう古典的な景気高揚起爆材手法で 支持率が上がるという低次元な国民。先々の孫子の将来のためにニッポンがどういう国家になるかという方向を目指すのかをリーダーは示しているとは思えない。自分の在籍期間の功績しか頭にないような発言ばかりである。
五輪誘致がらみもいいが 少なくとも もはや 東京五輪のころのような グングン経済が伸びる”夢をもう一度”を語るのはやめた方がいい。それは老人大国ニッポンには無理だ。拡大や成長だけでない質の高い国作りをすすめる一部の欧州やアジアのモデルになりそうな国を見習うべきだろう。
目先の利益だけでなく ニッポンが先々歩むべき 正しい道を的確に示し、一つになって作り上げるようなリーダーがでないか???