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”ママ、あの人ありがとう!っていってくれたよ!”

先日、あるデパートでのはなし・・・・

駐車場から店の入り口へと入るドアで 私達の前を行く幼い坊やとママがいた。
先に彼らは店に入り、すぐ後ろから私達が入るので 坊やがガラスの大きなドアをなにげなく押さえてくれた。

私たちは坊やに普通に「ありがとう!」といいながら入った。

坊やは 自分ではたいしたことでなくさりげなくしたことなのにに感謝をしてくれて驚いたのか・・・

ママ、あの人ありがとう!っていってくれたよ!” って母親に伝えていた。

この坊や、さりげなく他人にこうした親切のできる子で とても良い子だし、そういうことが意識せずに出来るように育てた親御さんも立派だが・・・

この子、きっといつもこうしてさりげなく他人に配慮をして ”ありがとう!” といわれたのが 珍しかったのではないかと思う。

おそらく ”ありがとう!” といわれることが少ないんだと思う。だから私のさりげない”ありがとう!”が意外だったのだと思う。

例えば米国では 老若男女、子供だろうが老人だろうが チョット不良っぽい子だろうが この程度のことは いつでもだれでも常識である。
ちょっとしたことでも ”ありがとう!” とか ”失礼!” とか ”すいません!” を口に出していわない人などいない。

ところが 日本では、他人にさりげなく親切にされたときに チョット首を縦にかしげる程度か 無言でいることが多い。
特に日本人は年齢で上下関係をなにげなく意識する傾向が強いから 子供にお礼をする人も少ないのかも知れない。

最近は 若い人の方がキチンとハッキリと言葉でお礼をいう場合が多く、年配の人の方が 問題である。

近頃の若者は・・・でなく 近頃の中高年は・・・ である。

私の子供のころ、男の言葉で ”失敬” という言葉があった。年配の紳士がよく使ったことばだが 今は死語だ。
ご婦人もよく ”おそれいります” という言葉を使っていたような気がする。

かつての紳士淑女は 節度があり もっと落ち着いていたように思う。 

今の私達の世代、中年から初老の我々の世代は 若ぶりだが礼儀がなくなっていることが多い。
男ばかりでない。女性も同様だ。

人の振り見てわが振り直せ・・・・ 気をつけないといけない・・・ 
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憂う・・・

先日 印鑑証明を取得のため 区役所にいった。
申請窓口と受取窓口は仕切りのない隣同士。それぞれに何人かずつ配置されている。

申請を終えて、電光掲示板で番号で完了が知らされるので受取窓口に行くと列をなしている。
仕切りのないとなりの申請窓口の二人はボーッとしている。

この二人が受取窓口をチョット手伝えばあっという間に列は解消されるのは目に見えている。
受取窓口を助けている間に申請者が来たら申請受付の業務にもどればいい。

この二人の仕事は 申請者から申請書を受け取り 数行の記載内容と印鑑カードを確認し 別の作製担当者に渡すだけ。
申請者が朝から晩まで押し寄せることはまずない。

たとえば、生産会社の工場の作業管理は 作業者のなすべき仕事量を “工数” として時間-すなわち数字-で算出する。
そしてその作業者の就業中の実働時間に余裕率(疲労度など)や稼動率など を勘案して比較して能率で管理する。

たとえばある工程は 0.7人分の仕事量、別の工程はは1.5 人分の仕事など とコンマ単位で仕事量が算出される。
一人で0.7人分ということは0.3人分のムダがあるということで、1.5人分ということは0.5人分のムリがあるということだ。

二つの工程の仕事量の合計は2.2人分なので0.2人分の仕事が多すぎる。
これを分析して作業上のレイアウトとか工具などを改善して2.2をとりあえず2.0にしてムラのないよう1.0ずつ仕事を振り分ける。

工場の作業で得たこうした改善のノウハウは、とっくの昔から生産部門ばかりでなく他の部門や業種で展開されコスト削減に寄与している。こんな ムリ・ムラ・ムダ の排除は 何十年も前から 一般企業ではやっていることであり、こうしたことの執心と成果が日本の企業が世界で通用するようになったのだ。

話を元に戻すと こうした コンマの発送は 役所や官庁にはない。たとえば三人の仕事が0.4と0.6と0.8で、合計1.8人分の仕事でも三人配属するのである。その三人の給料は税金である。

そしてはボーッとしている申請窓口の二人は白髪まじりの40~50才代。みると後ろでならんでラップトップを開いて、手の動いてない時間つぶしとしか思えない同年代のヒトがあっちにもこっちにもいるわいるわ・・・

郵便局(日本郵政)も、小泉見せかけ民営化でチョット気持ちが引き締めかかったが、また鳩山腰抜け逆行策で局員の皆さんの顔に笑みが戻られた。 街中の公園で二人で時間つぶしをしている郵貯の人間はしょっちゅうお目にかかるし、一台のトラックに二人で配達しているつったりお仕事のゆうパックのおじさん&おにいさん。

そこを猛暑のなか、汗水垂らしてヤマト運輸のおにいさんが走り抜ける・・・・・

それでもいい。このヤマトのおにいさんが郵便局のひとよりもずっと労働量に見合った報酬や退職金や年金を得られるなら・・・

ショッキングなのは、「公務員は、民間企業に勤める会社員より老後の生活資金に余裕がある」という朝日新聞の記事。
”現役時の年収が多く、退職後の年金も期待できることが要因。長引く経済不振に苦しむ会社員に比べて「厚遇」されている公務員、という構図が浮かび上がった。”とある。

公務員のヒトの反論として、一般的に昔から不景気だとこうして公務員がやり玉にあげられ、景気のいいときは騒がれないと聞いてきた。

しかしある時点の給与だけでなく、線でとらえてこうした傾向が定着すると勤労意欲は下がり起業家意識も水を差され経済のバイタリティが損なわれる。一生懸命働き、成果を出した人が報われないとなると まるで社会主義的な退化としかいいようがない。

コストダウン・商品開発・マーケティングに汗水垂らして頑張ってもデフレで売り上げや給与が伸びない民間。

まるでかつての日本をみるような勢いの韓国・中国のバイタリティにくらべしょぼくれかけた昨今の日本経済。
涼しい軽井沢で誰を擁立しようとか乾杯して、まるで旧態依然とした昭和の体質と変わらない井の中の蛙”新”政権。

草食系などといわれる欲のないさめた若者が増えているそうだ。海外赴任を希望する若者が減っているそうだ。
それに対し、アジアや欧州の発展国の若者は広く世界に目を向け、国際舞台で羽ばたきたいと勉強してるヒトが多いらしい。
たとえば液晶テレビシェア世界一のサムソンなど新卒者はTOEICが900以上でないと入社できない。
それに比して日本の大卒平均が450だそうだ。(ウチの子供たちが大学に入学した際、卒業までに750以上を約束させた。)
ある日本の損害保険会社では社員が600点クリアで1万円、730点クリアで2万円の手当てを出すという笑える話も聞いたことがある。

私のように白髪まじりの人生晩期の人間はいいが、自分のこどもや孫の世代を考えると 自分のできることはなんだろうかと思い 頭が重くなってくる・・・
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