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アントニン・レーモンドの設計。

先日、同窓会で母校の高校に行き、しげしげと建物を見る・・・

これが数年前に新たに立て直されたメインの校舎 

かつて写した取り壊し前の私が通っていた頃の旧校舎

懐かしい学友会館の建物がまだ残ってるので・・・

昔、その建物に生徒会本部があって文化祭など行事の打ち合わせをした場所なので懐かしくてSNSに載せたところ・・・

同級生のNくんが これはもしかしてアントニン・レーモンドの設計じゃないか?というので、学校に連絡をとったところ、広報のご担当から・・・

「ご連絡いただいた学友会館ですが、レーモンド建築のようです。昨年、レーモンド建築を研究されている、京都華頂大学の川島先生という方が本校のチャペルを見学にいらっしゃいました。その際、他の建築も確認したいとのことで、学友会館をご覧になったところレーモンドによるもので間違いないとおっしゃっていました。」 とのご回答。

アントニン・レーモンドは一言で言えば、かのフランク・ロイド・ライトの弟子で、帝国ホテル建設で助手として氏に同行し日本に居着いて設計事務所を解説し、日本の建築の発展に尽くした人。 軽井沢の聖パウロ教会の設計者として聞いたことがあったが、母校の校舎やチャペルの設計者であることは実際知らなかった!

広報の方が川島先生が寄稿された文章の資料として以下も送ってくれた。

1958年、池袋が手狭になり新座キャンパスの用地を購入後、アントニン・レーモンド氏が校舎、チャペルからグランド、寄宿舎などトータルに将来の大学新学部の設置までを見込み計画的に設計した様子が記るされているので少々小さくて見づらいが、是非読まれることをお勧めする。 

そんなわけで多面的に情報料の知識の豊富な旧友Nくんのおかげで、とても有意義な情報を得ることができた。Nくんありがとう! 

ついでに広報の方に「落書きを消してずっと大切に保存よろしくお願いします。なんなら落書きを消すのに寄付してもいいですよ」と伝えておきました。 

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モルジブ三国志?

10数年ぶりにモルジブに行って驚いた。中国の支配の香りがプンプンするのである。首都マーレという小さな島、ここの空港と都心部を結ぶ大きな橋梁建設や空港の拡張、ビル建設など真っ只中である。

モルジブは1000以上の小さな環礁の集まりで大きな島はない。うち800以上は無人島。全部たしても淡路島の半分の面積。人口は40万人。大昔は英国領だった関連でその後スリランカが仲介して、歴史的にはインドも地理的に近い関係であった様だ。

(↓都心部と空港を結ぶ建設途中の巨大橋梁)

先日、モルジブ政府が数年前からインド軍が中南部のある島に人命救助などのために配備していたヘリコプターを撤去するようにインド側に言い渡した。中国への配慮である。実は今の政権は中国べったりである。中国にとっては一帯一路の海上通り道。ここを占拠することは海上交通上も意味が大きい。

もともと狭い国土で資源もなく仕事も少ないモルジブ、中国の札束チラチラに負けた現政権。野党指導者が前の大統領だったそうだが今は英国に亡命中らしい。その人はこの巨額な投資の中国への債務の返済と利息で将来のモルジブが耐えられるわけがなくいずれ中国に支配されてしまうと非難している。

(↓空港の拡張工事)

(↓大々的に中国の投資をアッピールする看板が連なる。)

空港で荷物を運んでくれた現地の人と話をしたが、けっこう一般市民も中国べったりの現政権に批判的な人は多いとのことで、「かつて日本もインフラ整備は一生懸命手を差し伸べてくれた。それらもかなりの規模だったそうだが日本は見返りを何も求めなかった。それをモルジブの多くは感謝している。でも中国は覇権がらみがミエミエでとても嫌で先が不安だ」と語っていた。

昨今、やはり札束に負けて中国べったりになったと思われていたあのフィリピンの大統領が一転、中国の領土問題に批判的になり戦争も辞さないといい始めた。

どうやらこの強気の背景には、アメリカが昨今、中国が実効支配する島々の周辺に米海軍の艦艇を派遣するようになったことやマティス国防長官がインド太平洋地域の安全保障面で南シナ海の軍事拠点化を進める中国を非難したことなどがあるようだ。こうした動きに合わせるかのようにこの度、5月に就任したマレーシアの新首相も同国の巨額の債務超過削減に向け、前政権が中国に丸め込まれて進めた大規模な中国とのインフラ整備計画を縮小又は中止と表明した。これは正解だろう。

いずれにしても、アメリカの姿勢は歓迎すべきで、やはりインド太平洋側もアメリカのバックアップでインド、豪州、日本、その他東南アジアなどの民主国家が結束を固め中国の暴挙を拒否する姿勢を強めるべきだろう。

  さて、アメリカという国はあの程度のいい加減な人物が大統領になっていても押さえるべきところはしっかり押さえるのかなと安堵の気持ちも芽生えると言いたいところだが、よく考えてみりゃマティス長官が根っからの軍人でマッド・ドッグと呼ばれるほどの戦い好きな軍事オタクだからかもしれない。マッドな大統領がマッドな側近を付けたから、北朝鮮の坊やがビビったという解釈をしている人もいるくらいだ。まあそれはそれで結果オーライだが。(せっかくのマッドな人がノリノリなのを利用して拉致被害者の解放を強固に主張してもらえない日本の首相はチキン)

そんな背景から、モルジブの観光客も一時よりは落ち着いたらしいが、中国観光客が増えて驚いた。韓国も意外と多い。それらは日本も含めて圧倒的に新婚旅行客だ。私たちのような熟年旅行客はほぼ欧州人だ。まあ日本人は概ねマナーが良いのでほぼ問題ないが、もともと欧州からの観光客の多いモルジブのリゾートで中国&韓国のびっくりマナーに引いてしまうシーンも時折見受けられた。

長くなった。結論を言おう。モルジブは中国とインドと宗教がらみでサウジの三ヶ国が絡む「三国志」の様相だが、そんなことより放置すれば22世紀までには国土の殆どが地球温暖化の水位上昇で水没してしまうらしい。欲に絡まれた人間が戦っているうちになくなってしまうかもしれない。むしろその解決に世界の英知を集約すべきなのだ。

地べたの奪い合いでなく自分のことだけ考えず世界と強調して行ける明日のリーダーの出現を世界各国(特に大国)に望みたい。

(↓沈み行く?海礁の国ー水上飛行機から撮影)


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