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人生はジャズかぁ・・・

米国在住の友人でジャズの管楽器奏者のNori Tani 氏のライブに行った。

 

こちらは当夜、ジャズボーカルを披露されるジャズシンガーの井上真紀さんと。Nori Taniとは中学から学校が一緒であったが、学校を出てからは疎遠で、3~4年前から親交が再開された。

そのきっかけは実はこの井上真紀さんだった。

 井上真紀さんは多才な方で、プロのジャズボーカリストであると同時に、ハワイ文化やフラ舞踏などの研究家でもある。(お母様の井上ケイさんもその道の著名な方)私も以前からハワイの古来の文化やアンティーク関連やビンテージウクレレにも興味を持っていたので何かの映像を見て井上真紀さんのすばらしいフラダンスの美しさにぞっこん惚れ込んでしまった。併せて確か楽器関連の雑誌か何かで井上真紀さんがマーチンの1920~30年代の5-K というマニア垂涎の銘器を持っておられることを知り、井上さんの記事を雑誌やネットで気にかけていた。

そんな時、真紀さんが出演しているステージの写真を見ると、歌う真紀さんの横でサックスを吹いているNori Taniの姿があった。それがきっかけでFacebookを介して親交が復活し、以降、毎年私の米国出張時に現地で会ったり、彼の来日時に会ったりするするようになった。いわば井上真紀さんは私とNori Taniの復交のキッカケを作ってくれた恩人なのである。幸い、この夜は真紀さんの素晴らしい歌を聴くだけでなく、少しマーチン5-Kのお話をすることもできて、とても嬉しかった。ちなみに5-Kはまだお持ちとのことで、素晴らしい音と見た目の美しさは手に取るとほっとする気持ちになるとのこと。元々千本足らずしか生産されず、現在まともに弾ける状態で残っているものは100本程度ではないかと言われている。こういうものは持つにふさわしい人の元にあるべきだと思う。そう言う意味でも真紀さんに歴史的に末永くお持ち頂きたい。

そんな真紀さん、ステキな歌もさることながら、MCでなかなかいいことおっしゃった。「人がけんかをするときは、悪気があって始まることはない。個々の主義や主張をつい強く伝えたいと思うことから始まる。だから一歩引いて受け入れることが大切」うん、そうだわなあ。と思っているとトランペットのヒロ川島氏がすかさず「それがなかなかできなんだよね~。」それも納得。勉強になります。

さて、実はNori Tani のライブステージを見たのは今回が初めてだった。さすがにプロフェッショナルですから演奏が上手なのはいうまでもない。川島氏をはじめとした他のメンバーとの気の合った演奏に観衆も一体になり酔いしれていた。

 

楽器ってのは、いつも思うけどほんと演奏者で音が変わる。今日のピアノの方の音は何とも華やかでフワーッと花が咲いたような音の出方だった。それが枯れたタッチの生ベースの音と被り、とてもいい感じであった。アンサンブルのいい感じってのはこう言うことだと実感。これはもう楽譜じゃ表せない。

思えばジャズを生でちゃんと聴くのも相当久しぶりで、だいぶ前にNYCのファットチューズデーでレスポールトリオの演奏を聴いて以来かもしれない。私のような素人はジャズってのは聴く時にリラックスしてゆったり聴けてとても良い。今日は100%アンプラグドいいね。

 ゲストのシンガーの方のフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンのエンディング。これおそらく打ち合わせなしだったのでしょう。歌の終わり具合と演奏の終わり具合がちょっと予定外だったのかなと思ったが、さすが皆さんプロ。すかさずみんなでなんとなく合わせて終わるところなどオシャレで良かったね。

Nori Tani もMCでマイルスデイビスの言葉を引用してなかなかいいことを言ってた。

「クラシックなどは一つずつの音をキッチリ演奏しなくてはならないが、ジャズは一つ音がズレたらそのズレた音にその後の音を合わせて行っちゃえばいい。それでまた良いものができる。」

 

なるほど、こりゃまさに人生そのものだ。

誰でもこれまでの人生を振り返れば、行こうとしてる方向に逆らうことが始終起きる。予定外の思っていないことがいつも起きる。そして起きてしまったらもうそこから次に行くしかない。そんなことが長く重なり気付いてみれば、良きにせよ悪きにせよ、最初に思い描いたレールから外れた全く想定外の人生となることが多い。

Nori Tani もそうだろう。よくは知らないが、いずれ音楽で生きていくことは想像できたろうが、そこまでの道のりはおそらく思いもしない人生であっただろう。若い日に単身渡米し、友達に助けられ、生きるために音楽の道と関係のない仕事などで苦労を重ねつつも素晴らしい伴侶に巡り合い支えられて今日に至る。それは本人の才能と並々ならぬ努力があったから築き上げられたのは言うまでもないが、彼の持ち前の気負いのない、人を受け入れ、人に優しく、人を傷つけず拒まない素晴らしい人格ゆえだと思う。だからこそ素晴らしい伴侶と音楽仲間らと共に今日の成功を築き上げたのだと思う。

そうだ、Nori Tani の人生はまさにジャズだ。最近発売のCDの収録曲にも彼のこれまでの人生を記すような曲も聴ける。CDのタイトルも彼に相応しく、"TOMODACHI"。

 

いい音楽を聴いていい心地の帰り際、暗闇の駐車場に突如バットマンが現れた。

彼は私に言った。

「お前もNori Tani を見習ってジャズのような生き方をしろよ。お前の生き方はちょっと悪い意味で、陳腐化したペンタトニック繰り返しのブルースっぽいかも?」 

 そうかあ・・・・

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そういうニッポンでいいのですか?

1.政府の言うとおり、将来のための増税やむなしとあなたが思うなら、それはまんまと政府のウソにはまっています。例えば消費税アップなどにしても、その使い道などいかにもそれらしいことをいっていますが、何を言おうが、まんまと皆さんから吸い取れる簡単な方法なのです。

2.一方で、世界基準などをちらつかせ企業の減税を進め、企業の留保が増え株価が上昇し、結局は金持ちと外国人投資家にお金が流れます。いわば新手の搾取方法が確立されました。

3.労働供給が増え雇用が活性化したように政府は言いますが、パートの安い労働力が増えているだけです。一般の人の給与は企業に蓄えられ分配されません。しこしこ働き続けるのです。その証拠が実質賃金の低下です。

4. 原発は安全上管理しきれないので廃すべきです。99.999....%大丈夫で0.0001...%の事故が起きても福島規模です。放射線被害は人体に強烈なダメージを与えます。放射能の廃棄物も出続けます。廃止と言わないのは利権のためです。地球環境とかエネルギーコストとか技術蓄積など全て詭弁です。現に稼働しなくても猛暑ですら乗り越えられるのです。

そういうニッポンでいいのですか? 
 
・・・・・・・・・・という意見。 
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Porsche Carrera GTS 1964 -- 日本レース界の夜明けの一台。

 

1/12 Porsche Carrera GTS - Porsche 904 winning machine of Japan Gran-Prix 1964. I have once seen actual this special race car in 1968 in the owners house garage. The owner was the winning driver as well as owner of the car. He was a rich doctor’s kid. I was a band player for the garden party and then had a chance to see that. I also recall there were a lot of beautiful bikini girls around the pool.  A historical piece. 

昨年亡くなった式場壮吉氏が1964年の第二回日本グランプリGT-IIクラスで優勝を飾ったポルシェ・カレラGTS(ポルシェ904)の1/12モデル。

雨の予選でクラッシュし、ノーズを破損したため応急処置した跡の黒いテープが再現されている。決勝の生沢徹氏のスカイラインS54Bとの壮絶な死闘は日本レース史上に残る壮絶な戦いとなった。

ポルシェ904のミッドシップの生粋のレースカーの地を這うような走りに対し、腰高の四角い4ドアセダンのスカイラインGTを生沢がテクニック満載の四輪ドリフト走行で追いかけ回す姿は強く観客の印象に残り、いわばあの「スカイライン伝説」の初めの一歩であった。

↓ 生沢徹氏のスカイラインGT(S54B)

実は式場氏と生沢氏は仲良しであり最初だけ抜かせてあげた?とかの密約があったとかなかったとか?いろいろな噂もある。プリンス開発責任者のかの櫻井眞一郎氏はエイとダックスフントのようなもので見た瞬間に勝てるわけないと思ったそうだ。そのプリンスは次の日本GPで打倒ポルシェを果たすべく、日本初のプロトタイプレースカーのR380の開発に至った。

勝った式場氏より負けた生沢氏とスカイラインが日本中に注目されることとなり、そんな結果をのちに式場氏は苦笑いして懐古している。 

さてそんな歴史に残る名車、実は1968年に一度見たことがある。

以前にも触れたが、中学のある夏、式場宅のプール開きにバンドマンで飯付きノーギャラで頼まれた時にのこと。有名な病院の御曹司たる式場氏の家は玄関から邸宅まで坂を登ってしばらく走るような広大な土地にあり、その途中に数台入るガレージがあってロールスロイスなどに混じってその中にこの歴史的一台が入っていた。もともとレースのホモロゲ取得のために110台程度しか作られていないので、日本に多分1台で、ましてや前述のような歴史に残る一台。(後で知ったが実は式場氏が三和を通して購入した一台だったらしい。恐らくスゴイ金額だったと思う。)

クルマを見た感動に一人酔いしれたその後、演奏の準備で現場に行くと、プールにはビキニ美女がワンサカワンサカ!まるでレナウンのCM。

式場氏ったら・・・よりどりみどり黄みどり五月みどり。

ちなみにその式場氏があの欧陽菲菲さんとご結婚なされたのは はるか後のこと。

マネジャー役の先輩のお父さんがあつらえたチョットダサめのボタンダウンのシャツにおそろいのバミューダのユニフォーム。バンドの名前は確か・・・ザ・ジェミニ。(クルマのジェミニはそのころまだないのでそれでなく、アメリカの宇宙飛行計画ジェミニからお父さんが引用。)

演奏曲は主に単純ロックンロール。GSコピーまでマネジャーの趣味嗜好で演奏。

すごいクルマと美女と豪華なケータリングのお食事。夢のような夏の1日でありました。

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情けない政局。

小池氏は安倍氏の解散宣言が余りにも急だったので、最初から政権奪取は時間的に人材面でも無理だと思っていたと思う。

同時に今、都知事を放棄して国政に鞍替えしたら世間の印象は最悪になることもわかっている。アタマが痛いのは国政の方で総理になる人を明確化できないことだろう。

ヘタな人を首相候補とすることはかえって自民党の「支援」になる。小池氏ほど票を集めらる頭になる人材がいない。だから首班指名は後といってはぐらかす。

2人の若い都議の離党と民進党を売ったイメージの裏切り者前原氏との合流もマイナス要因。

この時使ったことば「排除」はマズイ。全く関係ない一般市民も自分が排除されるのではと言いがかり的な文句を言いだした。

枝野新党が安倍氏のお友達問題や税の無駄遣いなどに関して結構まともなことを言うので、ある程度支持を得るかもしれないが、これで生じる票割れは安倍氏を喜ばす。

ついでに安倍氏はここで1〜2発北鮮にミサイル花火打ち上げて欲しいところだろう。有事に新党は頼りないという心が有権者に働く。ついでにトランプに一発ツイッターで「ニッポンノソーリダイジンハ、シンゾーデナイトネー!!」とかつぶやてもらうといいかも。

つい数日まで安倍氏は解散なんて言わなきゃ良かったと思っていたが、ここ数日の動きでやっぱ良かったとホッとしてるだろう。

小池新党は今回の選挙で適度な議席数を確保してそのうち、自民や公明などと連立などというテキトーなことをする場合、今回掲げた「2030年まで原発ゼロ」という公約をうまいこと言ってごまかすのだろう。

その時点で小池氏は改革をしたいというより自分が日本初の女性総理になりたかっただけということが明確になる。

こうした低次元の政治にウンザリして若者が選挙にシラけて投票率が下がることも安倍氏に味方する。残念だ。

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