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大波は 寄せるのもどっと寄せるが 引くときもどっと引ける。

このところfacebookの業績が減速しているらしい。

facebookの減速の要因は管理費の増加などいろいろ見受けられるが、この先良くなる要因は今のところは見あたらない。現時点では自分も頻繁に利用しているが、かつてのミクシーのように ある日突然使わなくなるかも知れないし、別のサービスに乗り換えるかは何とも言えない。恐らく世界中のかなり多くのユーザーがそう思っているのではないか?

SNSにせよ、売買サイトや仲介サイトなどにせよ いい方はヘタだが、ITがらみの「システムにモノっ化の見えないスマホやデバイスで回すサービス」は一発当たると大波のように一気に隆盛を誇るようになる。

SNSではないが、再利用市場を見込んで一気に店舗を増やしてきたブックオフとその関連の中古販売ビジネスが苦戦で縮小傾向らしい。メルカリなど簡単に面倒なく売れてブックオフより高く売れるしくみに顧客を奪われていることが原因らしい。

ブックオフは委託でなく買い取りなので在庫負担になるので安く仕入れざるを得ない。売りたい人はブックオフに売るよりメルカリのほうが高く売れるから利用者も増える。メルカリは店舗もその仲介のための雇用もせずに売り手から徴収する仲介手数料で刻々と収益が増えていく。そして売り手に売り上げ金を都度払わずシステム上でプールして、もし使用者が売って得たお金を回収したいときは手数料を自分負担で口座に入れて回収する。メルカリにとっては売り上げではない貯めた一時金を負担なく返すだけだ。メルカリはあなたのプールしたお金が○○円ありますよ!なんか買いませんかあ?とPRしてくる。それに乗って客が取引すればまたまたメルカリに手数料収入が入ることになる。

これは一例だが、こういう過去の延長線上にない商売のしくみが横行するわけだから、我々昔ながらの事業者は相当脳みそをリセットして取りかかる必要がある。

話を最初に戻すが、こうしたITシステムの運用頼みの商売は「大波」だけに引くときも一気に引ける。運営側も資本がかからないので明日、突然今を上回る利便なしくみが出て来ることがあるし、悪用による法的な問題が生じることで業績悪化も大いにある。顧客サイドも乗るのも簡単だが降りるのも簡単だ。だからこの手の企業はどんなに瞬間的に優れた業績を残しても明日はわからない。だから小心者の私には株式の投資対象外だ。

中古品だけでなく、一般的にamazonなどの台頭にみられるように「モノを仕入れて、建物を借りて、人を雇って並べて売る」という長年当たり前にしてきたことが通用しなくなってきた。

ITがらみのニュービジネスはますます活発になるだろうし 切磋琢磨してどんどん新しいものが世の中に出て来て社会に貢献して経済を活性化すべきと思う。ただ上述したような脆弱な一面は常に持っているとことを頭に入れておく必要がある。

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