Feelin' Kinda Lucky

ちょっと書いとこう・・・・

Beatles Forever  ってことば いやじゃない?

2009年09月15日 | Sports & Entertainment
さてわたし、生誕50周年記念超自己満足CDをだらだら制作しはじめて早5年。いよいよ録音も終わりに近づいてきて、最終的なミキシングの見直しからマスタリングをしているが、これがとっても難しい。音圧を上げて、迫力を高めようとするとどうしてもダイナミックレンジが狭まってしまうし、楽器のツブたちを重視すると迫力ないし、いい機材や設備もないし、なにより知識がない。マスタリングってほんとに難しいなあと悩んでいる最中、出ました。

ビートルズのリマスター版アルバム 9月9日、世界一斉発売だって。

(注釈/デジタル・リマスタリング---ひとことでいえば原盤(マスター・テープ)を最新のデジタル機材を用いて全体的な音のバランスを向上させたり、テープの傷などによるノイズの除去などをして作り直し、音質を改善すること)



あたし、へそ曲がりだからBeatles Foreverみたいなお祭りいやなんですよねえ。
世間では話題で、リマスタリングってなにそれ?っていうようなおじさんとかまで買ってるそうで、なんかWindows95のときみたいな騒ぎっぽくてイヤなんで見ないふりしてたけど、やっぱリマスタリングでどんな音になったか確認したいので我慢できずに買っちゃった。

インターネットで2割ほど安く買えたけど、ボックスセット国内版定価税込み35,800円は高すぎ!海外ではどうかというと邦貨換算でアマゾンUKで25,000円、USで16,300円ってこれひど過ぎないかあ!ましてMONO版にいたってはマニア心理につけ込んでナント39,800円!考えてみりゃ、CDが世の中に出てもう27年も経過していまさらこんな作業して”新製品”ですって売って儲けるんだからすごいね。

まあ、紙ジャケットやオリジナルのラベルとかライナーノーツやらDVDやらおまけいっぱいでたのしいけど、えっ!レコード発売時と同じインナースリーブじゃないじゃないとおもって調べたらこれMONO版だけらしい。ヒドっ!アメリカならMONO版だけでも20,000円くらいだから買ってこようかなあと思うけど、重いからまっ、いいかあ。

で、肝心の音!さっさと聞きたくてせかせかとシュリンクラップを引き裂いている自分。あっ!これって久しぶり。
昔、おこづかいでレコード買って走って帰ってきて、ステレオのところに行って即聞いたっけな。

確かに音圧が上がっていて個々の楽器の音もクリアになった感じで今日のデジタルっぽい音に慣れた耳には聞きやすい。

楽器の音も重厚感が出てたとえば、I saw Her ... や Drive My Car などはベースの音が的確に聞こえて、あらためてベースラインに惚れ直しちゃうし、Revolver に収録のDoctor Robertのギターリフってこんなにいい音だった??と新しい発見もある。

特に録音技術が劣っていた初期から中期のアルバムは薄っぺらさがなくなり、ちょっと大げさに言えば昔AMラジオからFMラジオを聞いたような明瞭でしっかりした音を聞く感じに似てるかも。

しかしそうはいうものの、その薄っぺらい音に、40年以上つき合わされてきたわけで、それとお別れもちょっと寂しい。

全部のアルバムを聴きながらあらためて思うけど、わずか7-8年の間に、昆虫じゃないけど”変態”しながらこれだけ印象的な曲をいっぱい残してるってビートルズってやっぱ唯一無比ね。

それにしても個人的な好みは別として、終盤の数枚は今聞いても驚くべく個性的で手を換え品を換え、いろんな側面を見せてくれている。タイムマシンに乗っていって、”君ら仲良くして解散しないでこの先もずっといっぱい曲作ってよ!”って懇願したくなる。


(↑みんな楽器をもっているのに一人健康器具で自転車をこぐリンゴ)

でもこのへんが潮時だったって感じなのかもね・・・・・・