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池江さん。

あと一年に迫った大きなチャレンジの対象が身体の危機から目前から急に消えていくことはどんなに辛いことだろう。親御さんの気持も察するに余りある。池江璃花子さんは美貌にあふれた天才的なアスリートだ。性格も良さそうで、天は二物どころか三物を与えた。神はこの人に大きな試練を与えた。それはきっと五輪なんていうちっぽけな瞬間のことでなく、もっと大きな舞台で活躍できる人物だからこの試練を乗り越えて素晴らしい人生を築かせるためではないだろうか。それができる逸材だからこそ降りかかったハードルなのではないか?今は最大限に治療に励んで元気になってもらいたい。まだ18歳の女の子、辛いだろうが、長い人生でより良い人生を送るための糧となるビッグイベントだと思って水泳で培った気力を振り絞ってチャレンジしてほしい。「あとで振り返ると結果的にあのことが良かった」と笑って徹子の部屋にでも出る日を待っている。もう一度言う、五輪なんぞ、どうでもいい。

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堺屋太一氏 38年前の今頃.......

堺屋太一氏が亡くなった。堺屋氏は既存の枠組みに囚われないアイディアマンであると同時に、先を読む能力に優れていた。

会社勤め時代、今から38年前のちょうど今頃の1981年2月13日に全国の販売会社の経営者を集めたコンベンションを品川のホテルで開催した際、パーティ前の講演会の講師に当時の「時の人」を呼んだ。一人はプレーイングマネジャーを経て戦略的な面で面白い野球解説をする引退直後の野村克也氏、もう一人は「団塊の世代」で時の人だった堺屋太一氏の二人だった。 

それぞれの講演を同じ時間に2つの会場で実施し、どちらでも好きな講演を選んで聞いてもらうことになっていた。計画時の予想では恐らく多少野村氏の方がやや多いかなと思っていたら、当日の土壇場になってなって予想に反し堺屋氏の方がかなり少なそうだということになり、慌てて担当者間で根回しをして出席者をなるべく均等になるように右往左往した思い出がある。 

(今もある講演会の模様のカセット)

野村氏の話も独自の捕手目線で後のID野球で注目を浴びる通り野球ファンには面白い話だったが、堺屋氏の話は80年代の予想としておそらく一度や二度の不況はあるが成長は続きそうとのことだった。消費は、人口の年齢構成の変化を前提に、多様化しつつも安価で節約をしてる気分になるものと差別化された高級感のあるモノに消費するだろう。情報は東京から地方への一歩通行からから全国的に双方中継的に均されて行くだろうとのことだった。 

結局、80年代は円高不況がドンと来たがその後はご存知バブルで結果的には堺屋氏の予想は概ね当たっていたといえよう。

回顧のテレビ報道で、2005年に小泉純一郎と出演するテレビ番組を映していて、そこで堺屋氏は予測として2018年にも財政赤字は解消せず、その頃はまだ貧困だった中国が裕福になり仕事を貰いに行くようになるかもしれないと言っていた。それに対しテキトー男小泉純一郎は、そうならないように改革を進めているんだ!と得意の断言口調で言い切っていた。現実に2018年を超えた今、どちらが正しかったかは言うまでもない。

大臣時代も含め、分析にすぐれ思考と行動力のバランスのとれた人だった。そして権力や名誉に固執しない人だった。派閥や勢力争いに明け暮れない、こういう仕事人がもっと政治家になるといい。

合掌。

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