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桂冠詩人は詠う 勇気の舞 凱歌の行進Ⅱ〉第11回 7・17「大阪大会

2022年07月05日 | 妙法

桂冠詩人は詠う 勇気の舞 凱歌の行進Ⅱ〉第11回 7・17「大阪大会」2022年7月5日

 連載「勇気の舞 凱歌の行進Ⅱ」では、池田先生がつづった長編詩を紹介していきます。第11回は、「永遠の常勝関西を讃う」(2007年6月)です。

“最後は、信心しきった者が、正しい仏法が、必ず勝つ!”――豪雨と雷鳴の中、大勢の同志が駆け付けた、中之島の大阪市中央公会堂での大阪大会。正義の師子吼が轟いた(内田健一郎画)
“最後は、信心しきった者が、正しい仏法が、必ず勝つ!”――豪雨と雷鳴の中、大勢の同志が駆け付けた、中之島の大阪市中央公会堂での大阪大会。正義の師子吼が轟いた(内田健一郎画)
勇敢に真実を叫び抜け!

 昭和三十二年の七月三日。
 まったく事実無根の
 選挙違反の容疑で
 私は不当に逮捕された。
 それが「大阪事件」である。
 奇しくも
 わが師・戸田先生が出獄された
 同じ七月の三日の
 同じ夕刻七時であった。
  
 権力の狙いは邪険にも
 戸田先生の逮捕であった。
 学会の壊滅であった。
 既に衰弱の激しかった師が
 再度の投獄となれば
 死にもつながりかねない。
  
 それゆえに
 大阪拘置所の独房に囚われた
 若獅子は一切の矢面に立った。
 正義の師匠を護り抜くために
 過酷な取り調べも
 巌の如く耐え忍んだ。
  
 この獄中の私と共に
 関西中の同志が戦ってくれた。
 悪口罵詈を浴びせられて
 動揺する臆病者など
 わが関西にはいなかった。
  
 「室長は完璧に潔白や!」
 「無実の室長を
  一日も早く釈放せよ!」
 民衆の憤怒は
 十重二十重の大波の如く
 傲慢なる権力の石壁を叩き
 激しく震撼させた。
  
 ◆◇◆
  
 五十年前の七月の十七日――
 鎖から解き放たれた愛弟子は
 師を伊丹空港でお迎えし
 そして 横暴な権力を糾弾する
 不滅の大阪大会へ向かった。
  
 北大阪の中之島・中央公会堂には
 全関西の尊き戦友が集った。
 関西と一体で伸びてきた
 中国からも 四国からも
 そして
 九州など西日本の全域から
 さらにまた
 東京など東日本からも
 わが同志は駆けつけてくれた。
 豪雨を物ともせぬ
 この真正の同志と心一つに
 「正義は必ず勝つ!」と
 私は宣言したのである。
  
 この日
 戸田先生は師子吼なされた。
 「破折すべきは
  徹底して破折せよ!
  黙っていれば敗北だ。
  肉声こそ最大の言論である。
  正義が噓八百に
  負けてたまるか!」
  
 ◆◇◆
  
 正義の人々が
 冤罪で陥れられてきた
 暗黒の流転を断ち切るために
 私は勇敢に真実を叫び抜いた。
 厳正なる裁判長の審判を信じ
 邪悪な虚偽を一つ一つ
 完璧に打ち砕いていった。
  
 昭和三十七年の一月二十五日。
 判決公判のその日
 裁判長の凜とした声が
 大阪地裁の法廷に響いた。
 「池田大作は無罪――」
  
 それは
 私一人の勝利ではなかった。
 信念の殉教をなされた
 牧口先生の勝利であった。
 先師の仇討ちを誓った
 戸田先生の勝利であった。
 そして
 私と恐れなく立ち上がった
 関西の同志の勝利であった。
  
 ◆◇◆
  
 我らの胸中にこだまするのは
 「断じて」という
 絶対勝利の執念しかない!
  
 眼前の山また山を
 断じて勝ち登れ!
 断じて今日を勝ち切れ!
 ほとばしる勇気と智慧で
 この決戦を断じて勝ち抜け!

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