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第3代会長就任60周年記念「師弟凱歌の記憶」 第6回「民衆に捧げる栄冠」

2020年05月25日 | 妙法

第3代会長就任60周年記念「師弟凱歌の記憶」 第6回「民衆に捧げる栄冠」2020年5月25日

モスクワ大学の総長室で行われた名誉博士号授与式(1975年5月)。池田先生は、ホフロフ、ログノフ、サドーヴニチィの歴代総長と深い親交を。創価大学とモスクワ大学の学生の往来は、これまで500人を超える
モスクワ大学の総長室で行われた名誉博士号授与式(1975年5月)。池田先生は、ホフロフ、ログノフ、サドーヴニチィの歴代総長と深い親交を。創価大学とモスクワ大学の学生の往来は、これまで500人を超える
 

 大学や学術機関が優れた人物に対して授与する名誉学術称号は、その機関が“この人に学べ”という模範と認め、威信をかけて贈る「知性の宝冠」である。
 
 池田先生が受けた最初の名誉学術称号は、M・V・ロモノーソフ記念モスクワ国立大学の「名誉博士号」。本年で創立265年を迎えた、ロシア最古の知の殿堂からの栄誉である。受章者には、ゲーテ、シラー、ダーウィンら、人類史に輝く偉人が名を連ねる。
 
 市街の中心部からも見える同大学の本館は、高さ240メートル、32階建て。最高峰にふさわしい威厳をたたえるが、開学当初の大学は、薬局だった建物を改装した小さな校舎だったという。“あらゆる階層の人に開かれた大学に”との創立者・ロモノーソフの理想が灯る学舎は、時を経てゴルバチョフ元ソ連大統領らノーベル賞受賞者をはじめ幾多の英才を育んできた。
 
 先生への名誉博士号授与は、同大学哲学部から発議があり、教授会の決定をみたもの。1975年5月27日、ホフロフ総長(当時)ら大学首脳、教授や学生の代表が見守る中、本館9階にある総長室で厳粛に行われた。

 

モスクワ大学から贈られた「名誉博士号」の学位記
モスクワ大学から贈られた「名誉博士号」の学位記
 
平和と友好の活動を讃え

 贈られた学位記には「文化と教育の分野における実り多い活動、並びに諸国民の平和と友好の深まりをめざす積極的な活動を讃え」と。折りしもこの年は、SGIが発足した年。かつて“貧乏人と病人の集まり”と揶揄された創価学会が、池田先生のリーダーシップのもと、人類を結ぶ平和・文化・教育の一大民衆運動を世界に本格的に広げゆく暁鐘の年であった。
 
 先生は授与式を振り返り、つづった。草創のころより、地位も栄誉も求めず、世のため、人のためにひたむきに汗を流してきた人々の、身を惜しまぬ敢闘があって今日のSGIの発展がある――と。「尊い労作業を、陰の労苦を、誰が忘れよう。私がいただいた称号や勲章は、すべて、それらの人々のものである。私は、ただ、営々黙々とこの運動を担い、支えてこられた無位無冠の人々のために、今後も働きゆくのみである」
 
 モスクワ大学からは2002年6月、重ねて「名誉教授」の称号も贈られた。池田先生の人間主義の行動に贈られた「知性の宝冠」は現在、396に及んでいる。

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