第12回本部幹部会への池田先生のメッセージ2023年1月8日
- 佛に祈りて凱歌勝ちとれ 不二の青年よ 平和創造の世界市民に


一、はじめに、凜々しき新成人の皆さん、誠におめでとう!
21世紀の平和創造の世界市民たる若人の前途を祝し、そして「青年・凱歌の年」のエールとして、1975年(昭和50年)、SGI(創価学会インタナショナル)発足の年の元旦に詠み留めておいた一首を、ここで紹介したい。
立つならば
佛に祈りて
凱歌をば
馬上ゆたかに
君よ 勝ちとれ
わが弟子に贈る
決然と立ち上がった地涌の新成人をはじめ、愛する不二の青年たち一人一人に、凱歌の青春あれ! 凱歌の人生あれ!と、私は妻と月々日々に強く、また強く祈り抜いていきます。

一、さて、今日、地球を大きく包みゆく創価の平和・文化・教育運動の原点は、「立正安国」の草の根の対話を本格的に展開した1955年(同30年)にさかのぼります。
この年の元旦に、恩師・戸田城聖先生が詠まれた和歌が――
妙法の
広布の旅は
遠けれど
共に励まし
共々に征かなむ
であります。
平和も文化も教育も、希望の推進力は「励まし」にほかなりません。
年頭から、師匠が呼びかけられた「励まし」の熱と力を、若き私はいよいよ率先して、あの友にも、この友にも漲らせていきました。
なかんずく私が支部長代理を務めていた文京支部では、最前線で苦楽を分かち合ってくれている、尊き共戦の地区部長と地区担当員(現在の地区女性部長)に光を当てました。
地区こそが、「平等と和楽の園」にして「異体同心のオアシス」であり、そして「広布前進の電源地」であるからです。
新春の会合に、仕事の都合で間に合わず、地区部長と地区担へ、激励のメッセージを書き送ったことも、懐かしく思い出されます。

一、大聖人の御書に満ち溢れているものも、「励まし」であります。
熱原の法難の渦中に認められた「聖人御難事」では、「い(言)いはげ(励)ましてお(堕)とすことなかれ」(新1620・全1190)――誰一人として不幸の悪道などに堕ちることのないように、よくよく励ましていきなさい――と仰せです。
〈編集部注=近年の研究成果を踏まえ、御書新版の編さんに際して、全集の「をどす」が新版では「おとす」と改められた〉
新たな一年、使命深き「地域の幸福責任者」たる地区部長、地区女性部長を、これまでにもまして皆で大切に支え、守り立てながら、孤立や不安に凍える社会へ、温かな笑顔光る創価の励ましを、内外の垣根なく桜梅桃李の人華のスクラムで広げていきたい。
そして、我らの誓願の地域・国土を平和と安穏の陽光で照らす「民衆常勝の福運城」を勝ち栄えさせていこうではありませんか!
「聖人御難事」には、「日蓮が一門は師子の吼うるなり」(同)と宣言なされています。
大聖人とご一緒に、全世界の宝友と共々に、正義と人道の師子吼を勇気凜々と放ち、大宇宙の諸天を大いに揺り動かしながら、人間革命の讃歌を、そして生命尊厳の凱歌を轟かせゆくことを決意し合って、私のメッセージとします(大拍手)。

「青年・凱歌の年」を朗らかに出発 第12回本部幹部会2023年1月8日
- 池田先生が祝福のメッセージ 原田会長、永石女性部長が各部の代表と
- 笑顔光る創価の励ましを社会へ
- 我らの誓願の地域と国土に民衆常勝の福運城を
広宣流布大誓堂完成10周年へ、学会創立100周年の2030年へ、勇気の大行進を開始する第12回本部幹部会が7日午後、巣鴨の東京戸田記念講堂で盛大に開催された。これには原田会長、長谷川理事長、永石女性部長らが各部の代表と出席した。池田大作先生は祝福のメッセージ(3面に掲載)を贈り、1975年元旦に詠んだ歌を紹介するとともに、地区こそが「平等と和楽の園」にして「異体同心のオアシス」であり、「広布前進の電源地」であると強調。温かな笑顔光る創価の励ましを社会に広げ、地域・国土を平和と安穏の陽光で照らす「民衆常勝の福運城」を勝ち栄えさせようと呼びかけた。また席上、1955年の新春に、池田先生が最前線の地区の同志に書き贈った励ましの手紙が紹介された。(2面に関連記事。全国配信は1月13日から16日〈配信の会場と時間等は各県・区で決定〉。「モバイルSTB」での配信は同13日から22日。「SOKAnet会員サポート」では配信しません)

会合の冒頭、「青年・凱歌の年」の開幕を告げるサウンドが、会場いっぱいに轟いた。日本一の音楽隊・創価ルネサンスバンガードによる「凱旋行進曲」である。迫力の響きに合わせ、友を鼓舞するように力強くフラッグが舞う。
池田先生はかつて、同曲が登場する歌劇「アイーダ」の物語を通し、青年に語った。
「私どもの目指す広布の『凱旋行進曲』。それは、妙法による世界の民衆の『蘇生』と『幸福』の壮大なドラマである。『自由』と『民主』を高らかにうたい上げる『人間』の勝ちどきである」
本年は、3・16「広宣流布記念の日」65周年、5・3「創価学会母の日」制定35周年、そして11・18「広宣流布大誓堂完成10周年」など、幾重にも意義深き佳節を迎える。
さあ立正安国と広布拡大の凱歌へ、民衆勝利の凱旋へ、清新な息吹で出発!――限りない希望の未来を決する“勝負の一年”の、地涌の大行進が勢いよく始まった。


幹部会では池田主任副会長が、1月2日に95歳を迎えた池田先生が創価大学の箱根駅伝での健闘、明年の第100回記念大会の出場決定を喜びたたえていたことを紹介。続いて、池田先生のメッセージを代読した。
その中で先生は新成人をはじめ平和創造の世界市民たる若人の前途を祝し、一首の和歌を紹介したいと述べ、墨痕鮮やかに記された書が壇上に運ばれた。
「立つならば 佛に祈りて 凱歌をば 馬上ゆたかに 君よ 勝ちとれ」
SGI(創価学会インタナショナル)結成の1975年(昭和50年)元旦に先生が詠み留めたものである。
また先生は、学会が「立正安国」の草の根の対話を本格的に展開した55年(同30年)の新春、文京支部の同志に激励の一文を書き贈ったことを述懐。メッセージの紹介の後、主任副会長が、その全文を読み上げた。
「親愛なる地区部長 地区担の皆さん 明けましてお目出度う御座居ます。
本年も又 新たなる太陽の如く 輝き渡る希望をもって 生ききって下さい。そして 有意義な 大いなる功徳を積みゆく一年の足跡を 創って戴き度いと思います。
本年も 佛法は勝負です。地区部長は男らしく 男らしく 責任と使命を自覚して 雄々しく戦いきる事です。題目を真剣にあげ 総てに断じて負けぬ勇気と 意地をもって進む事と思う。
地区担は一家和楽の推進となり 尚々 地区和楽の信心の源泉となって 明るく正しく指揮をとって下さい。
会社の用事で会合に間にあわず 残念でなりません。何卒 支部長さんを中心に 今年も お元気で。
一月八日 池田」
恩師・戸田城聖先生のもとで働きつつ、青年部の室長、文京支部長代理として激闘を続けていた27歳の先生の励ましに触れ、時を超えて参加者の胸にも決意が燃え上がった。

次いで、青年世代の代表2人が活動体験を発表した。
居迫伸孝さん(鹿児島新世紀県男子部長)は、亡き父から信仰を受け継ぎ、家業の経営危機を見事に乗り越えた喜びを報告。青山真弓さん(神奈川・秦野旭日県、白ゆり長)は、看護師として医療現場で奮闘しながら、一家和楽の実証を示す様子を語った。
池田華陽会の林委員長は「華陽カレッジ」と一対一の訪問・激励を通して立ち上がった新たな人材と共に、対話の華を爛漫と咲かせゆく誓いを披歴した。
西方青年部長は、学会は文化運動をはじめ多彩な活動を展開し、青年を糾合しながら発展してきたと力説。未来のため、社会のために、正義の言論戦に挑みゆく決意を述べた。

原田会長は、90年代中盤以降に生まれたZ世代と呼ばれる若者の特徴に言及。広布の永遠不変の王道を現実に即して展開し、若い世代を糾合する知恵を発揮することが、青年の使命であると強調。かつて池田先生が紹介した、中国の周恩来総理の青年育成の要諦を通し、「青年を尊重し、重んじ、抜てきし、青年から学ぼう」と訴えた。さらに、皆が青年の心で、自分自身に打ち勝つ一年にすると定め、「青年学会」の今再びの大前進を開始しようと呼びかけた。
最後に、2007年3月の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像を視聴した。
※本部幹部会の「モバイルSTB」での配信は、13日午前9時から(インターネットを通してダウンロードが必要です)。「SOKAnet会員サポート」では配信しません。

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