VOD新番組に収録された池田先生の指針――五月三日を貫く魂は勇気2021年4月30日
5月3日を前に、池田先生のスピーチを収録した新番組「勇気こそ 栄光の『5・3』を貫く魂」が、SOKAチャンネルVOD(ビデオ・オン・デマンド)に追加された。内容は、1994年5月に行われた5・3「創価学会の日」記念勤行会でのスピーチである。「5・3」から師弟凱歌の7月へ、一歩一歩前進しゆく友への指針として掲載する。
※時間は約10分、番組コード=AC12。VODが利用できる会館等や「SOKAチャンネル モバイルSTB」で視聴可能。モバイルSTBで視聴する際は、インターネットを通してダウンロードが必要です。「SOKAnet」では、VODの同番組は視聴できません。

「創価学会の日」、おめでとう!
皆さま方の大闘争と信心と団結で、すべてを乗り切って、未曽有の「5月3日」を迎えることができた。心から感謝申し上げたい。ありがとう!
創価学会の前身である創価教育学会。その最後の総会は、いつ行われたか。
それは昭和18年(1943年)の5月2日であった。東京・神田の教育会館に約700人が出席。これが、戦前の最後の総会である。
牧口先生、戸田先生の逮捕の2カ月前。すでに当時、学会には、権力による弾圧の魔の手がしだいにのびてきていた。それでも勇敢に総会を開催した。弘教をし抜いた。
牧口先生は、この最後の総会においても、日蓮大聖人の仏法の正義を、高らかに師子吼された。
じつは、この総会があった5月ごろにも、すでに牧口先生は、約1週間にわたって留置され、取り調べを受けられた。逮捕される前、すでに“前哨戦”は始まっていたのである。
総会の翌6月、宗門は、学会に対して神札を受けよと迫った。だが牧口先生は、私たちの師匠は、厳然とはねつけられた。
“大聖人の教えと違うではないか! われわれは大聖人の教えを信奉しているのだ”――こう決然と戦い、殉難の道を選ばれたのである。
その時に妥協すれば、難はなかったであろう。しかし、絶対に妥協されなかった。ここが重要なところである。
大聖人は「兄弟抄」に、こう仰せである。
「いよいよ・をづる心ねすがた・をはすべからず」(御書1084ページ)――いよいよ、恐れる心根や姿があってはなりません――
「がうじやう(強盛)にはがみ(切歯)をしてたゆ(弛)む心なかれ、例せば日蓮が平左衛門の尉がもとにて・うちふ(振)るま(舞)い・いゐしがごとく・すこしも・をづ(畏)る心なかれ」(同ページ)――信心強盛に強く歯をくいしばり、決してたゆむ心があってはなりません。たとえば日蓮が平左衛門尉の所で堂々と振る舞い、言いきったように、少しも恐れる心があってはなりません――
悠然たる御本仏のお姿である。しかも門下の人数も少ないなかで――すさまじいまでの強き強き信念。これが真実の信仰の世界である。牧口先生は、この御書に仰せのとおり、少しも恐れなく、真実の大聖人の正統の誉れを永遠に刻まれたのである。
ここに日蓮仏法の魂魄があり、学会精神があり、広宣流布の精神がある。このあとに続いていける私どもは、なんと幸せであろうか。

この牧口先生のお心を、そのまま受け継がれて、戸田先生は、前代未聞の弘教の大闘争を開始された。その本格的な出発が、第二代会長に就任された昭和26年(1951年)5月3日である。
あの創価教育学会の最後の総会から、8年のことであった。
「5月2日」に終わり、「5月3日」に始まる――仏意仏勅の教団ゆえの、不思議なる妙法のリズムである。
会長就任後まもなく、戸田先生は「開目抄」の一節を拝して、厳然と言われた。大聖人の重書を根幹に拝しての、戸田先生の雄叫びであった。
「『われわれ学会員は、大聖人の大慈悲には、千万が一分も及びませぬが、大聖人を信じまいらせ、折伏への勇気のすぐれたることは、迹化の菩薩は恐れをもいだくであろう』との大確信こそ必要である」(『戸田城聖全集』第一巻)と。
勇気ある「学会精神」「弘法の精神」、これに勝るものはない。
学会員こそ、勇気ある、世界平和への第一の先駆者である。
この栄光の「5月3日」を貫くもの。それは、戸田先生がおっしゃった「勇気」の二字である。
毎年毎年、「5月3日」が、めぐり来るたびに、ますます幸福になり、ますます福運に満ちて、素晴らしい人生を歩んでまいりましょう!

私は、これまで、多くの世界の一流の人と対話をしてきた。ありとあらゆる分野の人と語りに語ってきた。その忘れ得ぬ一人に、インドの故ラジブ・ガンジー首相がいる。
ガンジー首相が、自分の子どもたちに言い聞かせていたことは、何であったか。その根幹は、「つねに全力で挑戦せよ」ということであった。
首相は、子息への手紙に、こう書いている。「何事をやるにも、中途半端でやめて、『もう、これで十分だ』と言ってはいけない。つねに最善を尽くしたうえで、さらに、もう一歩、努力していくのだ」と。
そのとおりと思う。「つねに最善を尽くしたうえで、さらに、もう一歩、努力していく」――どんな分野であれ、これが一流といわれる人の“勝利の方程式”である。
首相は、手紙を、こう続ける。
「これは、たんなるランニング競走でも同じだ。最後の、ひと踏んばりが大事なのだ。心臓が張り裂けそうになるかもしれない。だが、それで初めて、競走相手より前に出ることができるのだ」
負けずに全力で挑戦していくか。それとも、中途半端で、あきらめてしまうのか。「勝者と敗者」「賢者と愚者」は、ここで分かれる。
「賢き人」は、絶対に、あきらめない。どこまでも「挑戦」「求道」の人生を進み続ける。
どうか、「勝利の青春」を、「賢者の人生」を勝ち取っていただきたい。自分自身のために。一家、一族のために。また、永遠に「立派であった」と言われるために。

創価の日
この日がありて
広宣の
威光 輝き
勢力 増すらむ
栄光の
世界の地涌の
ともどちが
誓願 胸に
なんと晴れやか
元初より
この日が決意の
日となりて
共に勝利の
旅立ち 誓わむ
満天の
花と緑に
つつまれて
祝う喜び
五月三日よ
大切な尊き同志の皆さまの、ご健康、無事故を、また皆さま方が福運にあふれ、幸福であられますよう、私は毎日、懸命に祈っております。安心し、勇気をもって進んでください。
全国の同志の皆さま、きょうは本当にありがとう。来年の5月3日も、元気でお会いしましょう!
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