第15回本部幹部会、SGI青年研修会〉 池田先生のメッセージ2023年9月3日
- 幸福と平和の創価の大王城を 世界の“山本伸一”の熱と力で
一、世界広宣流布の若き誉れの指導者たちを迎えて、本当に嬉しい。
御本仏は、数々の艱難を突破して来日した遠来の宝友を、一人一人、御照覧でありましょう。
とともに、送り出してくださったご家族や同志の方々のことも、必ずや「大地よりもあつく、大海よりもふかき御心ざし」(新1742・全1314)なりと御賞讃であります。
それぞれの国・地域の広布前進、和楽安穏、平和繁栄へ祈りを込めて、異体同心の大拍手で包みたいと思うのであります(大拍手)。
一、本日は、広宣流布大誓堂の完成10周年に際し、大誓堂の「大」の文字を冠した三つの書を通して、地涌の世界市民にエールを送りたい。
まず、「大光(大いなる光)」であります。
1954年(昭和29年)の3月、戸田先生は、青年室を新設し、私を室長に任命されました。創価の若人が「太陽も月も星々も己心(わが心)にあり」という「宇宙即我」「我即宇宙」の生命哲理を掲げて、境涯を大きく開き、広宣流布の一切を構想し推進する原動力となれ、と託されたのです。
この師匠の信頼に、断じて応えゆかんとする不二の弟子の闘争から、新たな価値創造の光が生まれ、大法弘通の威風堂々の大行進が加速しました。
明年で70年――。私は、日本と世界の愛する若き門下に、君よ、新時代の青年室長たれ! そして、いよいよ壮大なる「人間革命」の光の連帯を結び、青年の熱と力で世界の民衆の生存の権利を守り抜き、照らし晴らせ! と申し上げたいのであります。
一、次の書は、「大慈(大いなる慈悲)」であります。
「報恩抄」には「日蓮が慈悲曠大ならば、南無妙法蓮華経は万年の外未来までもながるべし」(新261・全329)と断言され、「御義口伝」には「『大悲』とは、母の子を思う慈悲のごとし。今、日蓮等の慈悲なり」(新1005・全721)と仰せです。
この御本仏に直結する大いなる慈悲を、わが学会の母たち・女性たちが誰よりも深く温かく体現しているゆえに、慈折広宣流布の流れは決して行き詰まりません。
人々の心が暗く淋しく凍てつく社会にあって、“白ゆり”と“華陽”のスクラムを中心に、「智慧」の源泉である「慈悲」の祈り、そして「勇気」と一体の「慈悲」の対話で、創価家族の明るく希望に満ちた「平和の文化」の世界を広げていただきたいと思うのであります。
一、最後の書は、「大王城(大王の城)」であります。
大聖人は、熱原の法難の渦中、迫害の矢面に立って、師匠をお守りし、同志を守り抜いていた若き南条時光に「金色大王(黄金に輝く大王)」という、釈迦の過去世における修行の物語を示されました。
すなわち――金色大王は、長い長い大干ばつで飢えに苦しむ民衆を救うために全てをほどこし、最後にわずかに残った米まで、分け与えました。そして天に向かって、「一切衆生の苦しみに代わって、わが命を捧げよう」と叫んだのです。すると、ついに天も甘露の雨を降らせ、万民が蘇ったというのです――。
ただただ民衆のため、正義のため、妙法とともに不惜身命を貫く「師子王の心」ほど、強いものはありません。
「諸天舞え」と天をも動かし、一人一人の生命を蘇生させて、立正安国の宝土を創りゆく力があるのです。
この金剛不壊の信心を燃え光らせて、尊き父母が築き上げてきた庶民の幸福と平和の「常勝の城」を厳護してまいりたい。
そして、限りなく伸びゆく世界の“山本伸一”たちと共々に、地球民族の宿命転換を断固として成し遂げる、創価の金色の「大王城」を勝ち栄えさせゆくことを約し合って、私のメッセージとします(大拍手)。
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