今話題の格安SIMサービスはどれだけ使える? - 月額467円の「ServersMan SIM LTE」で考えてみた
最近、スマートフォンで話題となっているのが、いわゆる"格安SIM"と呼ばれる低料金のSIMカードだ。コミュニケーションや情報収集に便利なスマートフォンだが、料金が高額になりがちなのがネック。そこで、「スマートフォンの料金を節約できる」と言われる格安SIMに注目が集まっているようだ。
MMD研究所が5月30日に発表した意識調査の結果では、回答者の約8割が格安SIMのことを認知しており、約4割が格安SIMに興味を持っていることが明らかになった。とはいえ、馴染みのない人が少し調べただけでは、格安SIMサービスの内容を正しく理解するのは難しいだろう。様々なサービスが乱立していることもあり、何を基準にどのサービスを選べばよいかがわかりにくいのも事実だ。
そこで本稿では、格安SIMの基本やキャリアとの違いなどを解説するとともに、最も手頃な月額467円(税抜)で利用できる格安SIM「ServersMan SIM LTE」を紹介したい。
○そもそも、格安SIMって何?
まずは、格安SIMとは何か? 格安SIMを使うことで、なぜスマートフォンの料金を節約できるのか? という、格安SIMの基本をおさらいしておこう。
格安SIMとは、MVNOと呼ばれる事業者が提供するモバイルデータ通信サービスのSIMカードだ。SIMカードをスマートフォンに装着することで、キャリアで契約したスマートフォンと同様にデータ通信ができるようになり、インターネットやメール、TwitterやFacebookといったアプリが利用可能になる。
MVNOは"仮想移動体通信事業者"のことで、自ら移動体通信網を持たずにドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルなどキャリアの通信網を借り受け、サービスを提供している。データ通信の通信速度や通信量を制限するなど、MVNO各社が工夫をこらして低料金でサービスを展開している点が特徴だ。
○SIMカードのみが提供され、2年縛りがないサービスも
MVNOとキャリアが提供するサービスの大きな違いとしては、まずキャリアのスマートフォンを利用する場合、キャリアが販売する端末を購入し、同時に通信サービスにも加入する形になるのに対し、基本的にMVNOでは通信サービスを利用できるSIMカードのみが提供される。そのため、原則として端末は自身で用意する必要があるが、最近ではfreebit mobileように一部の事業者ではSIMカードと端末をセットで提供している場合もある。
また、キャリアの場合、2年契約が基本となり、サービスを途中で解約するには解約手数料が必要だが、MNVOサービスでは契約期間の縛りが無く、解約手数料がかからないサービスが多くなっている。ただし、"090"などの番号を使った音声通話を利用できるMVNOサービスなどの場合、最低利用期間や解約手数料が設定されていることもある。
キャリアと比べたときのMVNOサービスの最大の特長は、やはり毎月の利用料金だ。MVNOサービスの料金は、各社プランのサービス内容や利用できる機能などによって様々で、月額1,000円未満のサービスから月額4,000円超のものまでと幅広い。しかし、そのバリエーションの多さこそがMVNOサービスの魅力であり、自身の使い方に合ったサービスを選ぶことが可能だ。
○月額467円のMVNOサービス「ServersMan SIM LTE」
様々なMVNOサービスの中でも、とくに低料金にこだわりたい人におすすめなのが、ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)が提供する「ServersMan SIM LTE」だ。
ポイント その1:"ワンコイン"でLTE通信が利用可能に
同サービスは、"ワンコイン"の月額467円(税抜)で利用できるモバイルデータ通信サービス。NTTドコモのLTEサービス「Xi」・3Gサービス「FOMA」の通信網に対応し、送受信最大250kbpsの安定的な通信を利用することができる。
送受信最大250kbpsという通信速度は、高速とは言えないものの、メールの送受信やSNSの閲覧などをする上では十分なスピードだ。ネット動画の視聴や大容量アプリのダウンロードなどを除けば、とくにストレスを感じることなく快適にデータ通信を利用できるだろう。
大容量のデータ通信が必要になった場合は、オプションの速度切り替えサービス「ServersMan SIM Unlimited」を利用することでデータ量を"チャージ"(購入)して高速通信を利用することが可能だ。同機能は、ServersMan SIM LTEユーザー向けに提供されるiPhone/Androidアプリ「ServersMan SIM Unlimited」、または「MyDTI」のWebページからデータ量のチャージと高速通信モードへの切り替えを行える。チャージ用のデータ量の料金は、100MBが250円、500MBが1,250円、1GBが2,500円(すべて税抜)となっている。
では、具体的にどのような使い方がよいのだろうか。身近な利用例をみてみよう。
ポイント その2:ガラケーとスマホの2台持ちにも最適
まず、いわゆる"ガラケー"と呼ばれる従来型携帯電話(フィーチャーフォン)で音声通話をメインに使っている人が、スマートフォンも利用したいときなどに、2台目端末で使うSIMカードとしてServersMan SIM LTEは最適と言える。フィーチャーフォンの割安な利用料金を維持しつつ、月額467円を追加するだけでスマートフォンも運用して、様々なアプリを活用することができるだろう。フィーチャーフォンを無料通話時間が長い料金プランを選択するなど、使い方を工夫することで、さらに”お得”に利用できるはずだ。
また、キャリアのスマートフォンをすでに利用しているけれど、タブレットも外出先で使いたいという人は、SIMフリーのタブレットにServersMan SIM LTEのSIMカードを装着して利用するのがよいだろう。スマートフォンもタブレットもキャリアで契約するとなると、毎月の利用料金は高額になってしまうが、ServersMan SIM LTEを利用すれば、少ない負担でスマートフォンもタブレットも運用し、シーンに応じて使い分けることができる。
ポイント その3:割安な通話料のIP電話サービスも利用可能
最後にServersMan SIM LTE の便利な機能を紹介しておく。まず、オプションとして提供している独自のIP電話サービス「ServersMan 050」だ。同サービスを利用することで、"050"から始まる電話番号を取得して、電話をかけたり受けることができ、キャリアのスマートフォンとほぼ同様に利用することができる。
すでにServersMan SIM LTEのユーザーであれば、会員サポートページ「MyDTI」から申し込みが可能。申し込み後は、iPhone/Android向けのServersMan 050アプリをインストールすることでIP電話サービスが利用できるようになる。
月額料金は300円(税抜)。通話料は固定電話宛が8円/3分、携帯電話宛が16円/1分(いずれも税抜)。従来のキャリアの料金プランにおける通話料20円/30秒と比べると、かなり割安だ。さらに、アプリ同士や提携プロバイダーのIP電話サービスとの通話は24時間無料となっている。
ServersMan 050は、MyDTIのWebページから申し込んで簡単に利用を開始できるため、通話用のフィーチャーフォンが外出先で故障した場合など、緊急に通話手段が必要になったときにも役立ちそうだ。また、家族・友人同士で無料または格安の通話料で通話を楽しむ際に、ServersMan 050を活用するのもよいだろう。
ポイント その4:特定アプリだけ高速通信で利用できる
このほか、特定のアプリの起動時のみ自動で高速通信モードに切り替えられる「SiLK Sense」も便利だ。Android向けアプリのみで設定でき、高速で利用したいアプリをあらかじめ登録しておくことで、アプリ起動を感知して自動でモードの切り替えが行われる。
たとえば、GoogleマップやWebブラウザをSiLK Senseに登録しておけば、それらのアプリの起動時のみ高速通信モードに切り替え、快適な速度で地図やWebサイトを閲覧することが可能。わざわざ手動で速度切り替えを行う必要がないのはもちろん、アプリを終了すれば、通常モードに自動で切り替わるので、チャージしたデータ量を無駄なく活用できるのもポイントだ。
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スマートフォンの利用料金を節約できる格安SIMに注目が集まっている。格安SIMは料金の安さに加え、2年契約などの縛りがないといった手軽さが魅力だ。とりわけ、DTIが提供するServersMan SIM LTEは、月額467円(税抜)という最も手頃な料金で利用できるサービスであり、格安SIMの初心者でも気軽に試せそうだ。ぜひ、チェックしてみてはいかがだろうか。
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