本部幹部会への池田先生のメッセージ2022年1月9日

一、年頭より、日本でも世界でも、わが地涌の青年たちを旗頭として、創価家族は舞を舞うがごとく、「大法弘通」、そして「慈折広宣流布」という人類の幸福と平和への新たな飛躍の大行進を開始しました。
立宗770年の新春に、御本仏・日蓮大聖人の御賞讃は、いかばかりでしょうか。
弘安3年(1280年)の正月、若き南条時光を讃えられた御聖訓を、全宝友に贈りたい。
「花は開いて果となり、月は出でて必ずみち、灯は油をさせば光を増し、草木は雨ふればさかう。人は善根をなせば必ずさかう」(新1897・全1562)と。
一、今日は凜々しき新成人の皆さん、晴れの門出、誠におめでとう!(大拍手)
今、私は1・26「SGIの日」に寄せる40回目となる平和提言を、「若者」と「女性」、そして「子ども」の未来に大きく光を当て、準備を進めております。その中でも論及しますが、国連の推計によれば、21世紀の末までに、この地球上には109億人に及ぶ人々が誕生すると言われています。
創価の師弟は、大聖人が「開目抄」に明かされた「法華経を弘めて未来の一切の仏子にあたえん」(新120・全236)という仏の大誓願を、そのまま受け継いできました。そして新成人をはじめ今の青年部、未来部の皆さん方こそ、21世紀から22世紀へ「立正安国」の襷、「令法久住」の襷を担う、正義と人道のトップランナーなのであります。どうか、この誇り高き使命に胸を張って、さっそうと負けじ魂の力走を頼みます。
仏法の永遠の生死観から見るならば、「妙とは蘇生の義なり」(新541・全947)と仰せのように、これまで広布の途上で逝去された同志も、仏縁を結んできた方々も、共に偉大な地涌の生命力をたたえて、必ずや澎湃と世界の平和と共生を築く陣列に躍り出てくることを、私は確信してやみません。

一、思えば、半世紀前に私が対話を開始した、20世紀最高峰の歴史家トインビー博士も、21世紀に照準を合わせておられました。
そして創価学会が実践してきた「中道」こそ、21世紀に生きる人類の歩むべき正しき道であると、絶大なる信頼を託してくださったのです。
牧口・戸田両先生が共に御書に線を引いて大切にされていた御金言があります。それは、女性の門下に贈られた「法華初心成仏抄」です。
すなわち、「一度妙法蓮華経と唱うれば」「一切衆生の心中の仏性をただ一音に喚び顕し奉る功徳、無量無辺なり」(新703・全557)との一節です。
妙法には、全人類、さらに過去・現在・未来を貫いて一切の森羅万象から、仏性を喚び顕しゆける計り知れない力用があります。

一、あの70年前の二月闘争の折、私は蒲田支部の同志と報恩の弘教に奔走しながら、凍てつく夜空に冴え光る満天の星を、よく仰ぎました。そして広大な宇宙の中で、久遠からの誓いの友と、妙法流布に生き抜く「歓喜の中の大歓喜」のロマンを朗らかに語り合ったのです。
私たち青年の奮闘に応え、戸田先生が「地球民族主義」という遠大なビジョンを示してくださったのも、この二月闘争のただ中です。
その恩師の大境涯を偲びつつ、かつて元旦に認めた一対の書を、わが同志に贈ります。
一つは「大心」――「大いなる心」。
そして、もう一つは「大桜」であります。


この一年、全世界の宝友と共々に、大きな大きな心で、地域も、国土も、地球も、いやまして妙法の大功力に包んでまいりたい。
そして「冬は必ず春となる」(新1696・全1253)と、広布と人生の「大桜」を福徳満開に咲かせゆくことを決意し合って、新年のメッセージとします(大拍手)。
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