VOD新番組に収録された池田先生の指針――広布と未来を開くのは青年2022年3月15日
- 三代の魂 受け継ぐ陣列を
- 戸田先生「誠実であれ! 策や要領ではない」
池田先生のスピーチを収録した新番組「青年の成長が広布と未来を開く」が、SOKAチャンネルVOD(ビデオ・オン・デマンド)に追加された。内容は、2007年10月に行われた、新時代第11回本部幹部会でのスピーチである。広布後継の3月から栄光の「5・3」へ、青年の気概で新たな歴史を開きゆく全ての友への指針として、スピーチの要旨を掲載する。
※VOD番組の時間は約8分、番組コード=AG12。VODが利用できる会館等や「SOKAチャンネル モバイルSTB」で視聴可能。モバイルSTBで視聴する際は、インターネットを通してダウンロードが必要です。「SOKAnet会員サポート」では、VODの同番組は視聴できません。
皆さま方のお力によって、今、世界の広宣流布の新時代は、一日一日と、目覚ましく前進している。こんなに勢いよく発展している教団は、ほかにあるだろうか。大変なことである。
世界でも、数限りない人々が、創価学会のことを知り、共感を寄せている。各国の指導者も、多くの人々がSGIに理解を示してくださっている。そして、大きな波動が、年を経るごとに、世界中に広がっている。
末法において正法を弘める戦いは、有名な項羽と劉邦(沛公)の戦いにも勝ると日蓮大聖人は仰せである(全218・新95)。
また御聖訓にいわく。
「この20年あまりの間、ひととき、片時も心の安らかだったことはない。源頼朝が平家と戦った7年間でも、そのなかには暇はあったであろう」(全1514・新1848、通解)
どんなに激しい合戦も、合間に、しばし休息をとることはあった。だが、大聖人の広宣流布の大闘争には、一日、片時たりとも、心安らぐ時はなかった。熾烈な戦いの連続であった。
大聖人は、仏法の平和の大哲学で、全人類を救わんとする、壮大なスケールの闘争を続けられた。これこそ、世界の広宣流布をしゆく、大聖人の「戦う息吹」である。
この戦う魂を、牧口先生、戸田先生、そして私が、そのまま受け継いできた。大聖人の息吹で戦ってきたゆえに、学会はここまで世界的に発展したのである。
学会は、三代会長の時代までにおいて、一切の完璧な基盤ができ上がった。
三代の師弟は、大聖人直結の真の広宣流布の血脈を継承してきた。この偉大なる魂があるからこそ、何があっても、学会は微動だにしないのである。
本当に大聖人に直結し、広宣流布を進めてきた指導者は、牧口先生、戸田先生、私の三代の会長である。三代の会長は皆、牢に入り、命がけで戦ってきた。大聖人が仰せになられた三類の強敵、三障四魔と、敢然と戦ってきた。これが、法華経の行者の魂である。皆さまも、この創価の師弟を中心にして生きぬいてもらいたい。
本年(=2007年)は学会創立77周年。創価の三代の77年の戦いは、「師弟不二」であるがゆえに、「異体同心」であるがゆえに、勝ってきたのである。これからも、学会は勝たねばならない。そうでなければ、人類の平和な未来はないからである。
戦う「名誉」と「栄光」と「福運」は、無上の永遠なる価値である。どうか一緒に、広宣流布のために頑張っていただきたい。頼みます!
「捨つる命は 惜しまねど 旗持つ若人 何処にか」
これは、戸田先生が獄中で作詞された、「同志の歌」の一節である。
戦争中の法難の際、牧口先生を“大人”たちは裏切った。大人は、ずるい。その心は、利害であり、世間体だった。自己中心であり、保身だった。一方、青年は「信ずる」心が強い。そして「まっしぐら」である。
ゆえに、戦後ただ一人、広宣流布に立ち上がられた戸田先生は、「青年だ」「青年を待っているのだ」と、口癖のようにおっしゃっていた。
1947年(昭和22年)の8月14日。私は、戸田先生と初めてお会いした。当時、戸田先生は47歳。私は19歳であった。あの日のことは、今でも鮮明に覚えている。以来、10年以上にわたって、先生のもとで厳しく訓練していただいた。先生は、ご自身より28歳も若い私に、広宣流布の命運をかけてくださった。未来の一切を託されたのである。
戸田先生は、創価の青年群の中心に、私を据えられた。縦横に青年の力を発揮させた。だから、学会は大発展してきた。
この戸田先生と私の「師弟」が起点となって、地涌の陣列が大きく拡大していった。その大発展の力こそ、「青年が大事だ」「青年を大切にしよう」との戸田先生の一念であった。
もちろん、青年には訓練が必要である。しかし、何よりも、“学会のため、地域のため、日本の平和、世界の平和のために働いてもらいたい。大きく伸びてもらいたい”――そういう祈りをもって青年を育てていくことだ。慈愛の心で、温かく励ましていくことだ。
きょうは、このことを改めて決議したいと思うが、どうだろうか。(=賛同の大拍手)
また、たとえ年配であっても、大事なことは、「心」が若々しいかどうかである。
牧口先生は70歳を超えても「われわれ、青年は」と言われた。信心をしている私の魂は、永遠に青年だ、との心意気である。全員が「青年の心」で進んでまいりたい。
学会は、青年を起用し、青年の活力で前進していく。その上で、青年部の皆さんは、壮年部・婦人部(当時)の先輩方の心をよく知り、実践していただきたい。勝手気ままになったり、いい気になるようなことがあってはならない。
それでは、親を大切にしないで、自分だけ自由奔放に生きるようなものだ。いよいよ、これからが大事である。
結びに、戸田先生の遺言のご指導を青年部に捧げたい。
「世法で、また国法で、だれが一番、立派か。そんなことは問題ではない。仏法の上で、だれが一番、立派かということが大問題なのだ」
広宣流布の最前線で戦う、わが創価の同志が、一番、立派なのである。真剣な第一線の学会員こそが、一番、偉大なのである。これが戸田先生の思想である。
戸田先生は、「青年よ、誠実であれ! 策や要領ではいけない!」とおっしゃった。このとおりに私も進んできた。
さらに、こう遺言された。「青年の成長なくして広宣流布も、時代の未来も開けない」「次の学会を、青年部、よろしく頼むよ!」と。
今、青年部は、一番大事な時を迎えた。
上げ潮から、引き潮になり、また上げ潮になっていくように、時代は、大きく回転している。
わが創価学会は、ひと回りも、ふた回りも、大きな土台を持った「新しい段階」へと発展していく幕が開かれたのだ。若き青年部の君たちが大活躍していく、そのための舞台は、ほぼつくり終わり、その形が、ほぼ見えてきた。
あとは、この大劇場で、青年部の諸君が乱舞して、次の大きな学会を、世界平和の不滅の基盤となる学会を、いかなる嵐にも揺るがぬ勝利の学会をつくっていくのだ。青年部の諸君、頼むよ!
戸田先生は青年に烈々と叫ばれた。
「一番かわいい青年たちに、自分の思想を全部、託したい」
「師匠の話を全身で受け止めなさい!」
「次の時代は、君ら青年がやる以外にないのだから、しっかり頼むぞ!」
長時間ありがとう!