緑の地球を守る世界市民に 池田大作先生の写真と言葉「四季の励まし」 2020年6月14日
【写真の説明】陽光に映える木々の緑。木漏れ日の中を、愛らしいリスが駆け回っている。1996年(平成8年)6月、池田大作先生がアメリカ・デンバーの公園でシャッターを切った。
今月は「環境月間」。地球温暖化をはじめ、世界的な異常気象は、地球の危険を知らせる一つの“サイン”であろう。環境問題の解決のカギを握るのは、私たち一人一人の意識の変革と具体的な行動である。
プラスチックごみの削減を目的として、来月からレジ袋の有料化も始まる。「シンク・グローバリー、アクト・ローカリー(地球的に考え、地域で行動する)」の言葉の通り、節電や節水、リサイクルなど、できることから取り組んでいきたい。緑輝く地球を守るために――。
地球では、
生きものの誕生は
40億年前という。
それ以来、
連綿と、
命が命を育み、
命が命を支えて、
私たちを生んだのだ。
この“生命の輪”が、
一つでも欠けていたら、
あなたは今、
ここにいない。
自然を壊すのは、
人間を壊すことになる。
なぜなら自然は、
人類の
「ふるさと」だからだ。
あらゆる生命も人類も、
大自然の中から誕生した。
自然という
環境の中から
誕生したものである。
自然を愛する人は、
人を清らかに愛せる。
平和を大切にする。
損得の計算の世界を
超越した、
情緒豊かな人生である。
戦争やテロは、
人間への暴力である。
環境の破壊は、
自然への暴力である。
それぞれ
別の問題ではない。
根は一つである。
その根とは、人間、
そして
人間を支える自然・環境、
全ての
生命の尊厳の軽視である。
その根本を
正さなくてはならない。
人間がそこにいる限り、
同じ地球に生を営む
仲間がそこにいる限り、
全てのことに
断じて無縁ではないのだ。
私はそうやって、
国家や体制の壁や
価値観の違いを超え、
信仰を持っている、
いないにかかわらず、
地球民族として
友情を結び、
世界市民の信頼を
広げてきた。
今こそ“母なる地球”を、
生命尊厳と人間尊敬という
精神の宝で、
いやまして
輝かせていきたい。