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毎日が、始めの一歩!

日々の積み重ねが、大事な歴史……

庶民こそ偉大な歴史の主人公

2023年01月09日 | 妙法

Seikyo Gift〉 庶民こそ偉大な歴史の主人公 池田大作先生の写真と言葉「四季の励まし」2023年1月9日

 【写真説明】シンガポールをたつと、爽快な天空の劇が待っていた。王者の太陽。コバルトブルーの空。湧き上がる白雲。2000年(平成12年)11月、池田大作先生はマレーシアへ向かう機中でシャッターを切った。
 シンガポールでは、ナザン大統領と会見。豪シドニー大学から名誉博士号を授与され、シンガポール創価幼稚園を訪問した。マレーシアでは、国立プトラ大学の名誉学位を受け、マレーシア創価幼稚園を訪れた。生命尊厳の地球を築く、先生の“平和旅”は今も続いている。
 師と共に、我らも世界を変えゆく壮大な旅を続けよう! きょう一日を悔いなく挑みながら――。(2022年7月10日付)
 

池田先生の言葉

 安逸に流されても一生。
 激流と戦い切っても一生。
 同じ生きるならば、
 悔いなく、
 最高の充実と
 誇りの人生を飾り、
 永遠に消えざる
 福運を残していきたい。
 そのための信仰である。
  
 悔いなく戦い切った時、
 考えてもみなかった
 人間革命のドラマが
 待っている。
 わが地域に、
 功徳の華花が
 咲き薫ることだろう!
 創価の同志よ、
 誇り高く前進しよう!
 目の前の一人から、
 朗らかに永遠の
 勝利の道を開きゆくのだ。
  
 自らの幸福だけを
 追い求めても、
 結局、崩れざる幸福を
 つかむことはできない。
 自他共の幸福を祈り、
 他者の幸福のために
 尽くして行動する。
 そこに真の充実があり、
 自ずと幸福がついてくる。
  
 希望がなければ、
 希望をつくればよい。
 光がなければ、
 自分が太陽になればよい。
 一人の人間が、
 わが生命に
 「希望の太陽」を
 輝かせていくならば、
 その光彩は、わが家族、
 わが地域、わが国土を
 照らしながら、
 必ずや大いなる変革を
 可能にする。
  
 私たちの信心の根本は
 題目である。
 広宣流布へ、
 師弟が心を合わせて祈る。
 同志が異体同心で祈る。
 そこから
 新しい前進が始まる。
 戦いの勢いも生まれる。
 功徳も大きく広がる。
  
 偉大な歴史の主人公は、
 誠実な庶民だ。
 誰が見ていなくとも、
 愚痴もこぼさず、
 広宣流布の大理想に
 生き抜かれる
 第一線の皆様方こそ、
 第一に尊貴な
 人間の英雄なのである。

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第12回本部幹部会への池田先生のメッセージ

2023年01月08日 | 妙法

第12回本部幹部会への池田先生のメッセージ2023年1月8日

  • 佛に祈りて凱歌勝ちとれ 不二の青年よ 平和創造の世界市民に
勝利と歓喜へ、電光石火の行動を開始しよう!――スピーチする池田先生(2007年3月、東京牧口記念会館で)
勝利と歓喜へ、電光石火の行動を開始しよう!――スピーチする池田先生(2007年3月、東京牧口記念会館で)
池田先生が1975年の元旦に詠んだ「立つならば 佛に祈りて 凱歌をば 馬上ゆたかに 君よ 勝ちとれ」との和歌を、「わが弟子に贈る」として認めた書。本部幹部会の席上で紹介された
池田先生が1975年の元旦に詠んだ「立つならば 佛に祈りて 凱歌をば 馬上ゆたかに 君よ 勝ちとれ」との和歌を、「わが弟子に贈る」として認めた書。本部幹部会の席上で紹介された

 一、はじめに、凜々しき新成人の皆さん、誠におめでとう!
 
 21世紀の平和創造の世界市民たる若人の前途を祝し、そして「青年・凱歌の年」のエールとして、1975年(昭和50年)、SGI(創価学会インタナショナル)発足の年の元旦に詠み留めておいた一首を、ここで紹介したい。
 
 立つならば
  佛に祈りて
    凱歌をば
   馬上ゆたかに
     君よ 勝ちとれ
 
        わが弟子に贈る
 
 決然と立ち上がった地涌の新成人をはじめ、愛する不二の青年たち一人一人に、凱歌の青春あれ! 凱歌の人生あれ!と、私は妻と月々日々に強く、また強く祈り抜いていきます。

平和創造の世界市民の前途は洋々――凜々しき新成人の代表が司会の呼びかけに応えて(東京戸田記念講堂で)
平和創造の世界市民の前途は洋々――凜々しき新成人の代表が司会の呼びかけに応えて(東京戸田記念講堂で)
励ましこそ希望の推進力 地区こそ平等と和楽の園

 一、さて、今日、地球を大きく包みゆく創価の平和・文化・教育運動の原点は、「立正安国」の草の根の対話を本格的に展開した1955年(同30年)にさかのぼります。
 
 この年の元旦に、恩師・戸田城聖先生が詠まれた和歌が――
 
 妙法の
  広布の旅は
    遠けれど
  共に励まし
   共々に征かなむ
 
 であります。
 
 平和も文化も教育も、希望の推進力は「励まし」にほかなりません。
 
 年頭から、師匠が呼びかけられた「励まし」の熱と力を、若き私はいよいよ率先して、あの友にも、この友にも漲らせていきました。
 
 なかんずく私が支部長代理を務めていた文京支部では、最前線で苦楽を分かち合ってくれている、尊き共戦の地区部長と地区担当員(現在の地区女性部長)に光を当てました。
 
 地区こそが、「平等と和楽の園」にして「異体同心のオアシス」であり、そして「広布前進の電源地」であるからです。
 
 新春の会合に、仕事の都合で間に合わず、地区部長と地区担へ、激励のメッセージを書き送ったことも、懐かしく思い出されます。

民衆凱歌のファンファーレを高らかに――「青年・凱歌の年」の開幕を告げる音楽隊・創価ルネサンスバンガードの熱演(同)
民衆凱歌のファンファーレを高らかに――「青年・凱歌の年」の開幕を告げる音楽隊・創価ルネサンスバンガードの熱演(同)

 一、大聖人の御書に満ち溢れているものも、「励まし」であります。

 熱原の法難の渦中に認められた「聖人御難事」では、「い(言)いはげ(励)ましてお(堕)とすことなかれ」(新1620・全1190)――誰一人として不幸の悪道などに堕ちることのないように、よくよく励ましていきなさい――と仰せです。
 〈編集部注=近年の研究成果を踏まえ、御書新版の編さんに際して、全集の「をどす」が新版では「おとす」と改められた〉

 新たな一年、使命深き「地域の幸福責任者」たる地区部長、地区女性部長を、これまでにもまして皆で大切に支え、守り立てながら、孤立や不安に凍える社会へ、温かな笑顔光る創価の励ましを、内外の垣根なく桜梅桃李の人華のスクラムで広げていきたい。

 そして、我らの誓願の地域・国土を平和と安穏の陽光で照らす「民衆常勝の福運城」を勝ち栄えさせていこうではありませんか!

 「聖人御難事」には、「日蓮が一門は師子の吼うるなり」(同)と宣言なされています。

 大聖人とご一緒に、全世界の宝友と共々に、正義と人道の師子吼を勇気凜々と放ち、大宇宙の諸天を大いに揺り動かしながら、人間革命の讃歌を、そして生命尊厳の凱歌を轟かせゆくことを決意し合って、私のメッセージとします(大拍手)。

総本部の創価宝光会館の前で、白・淡紅色の花をつける十月桜。寒風に負けず凜と咲く様子は、不屈の心で前進する創価の友の姿に似て(3日)
総本部の創価宝光会館の前で、白・淡紅色の花をつける十月桜。寒風に負けず凜と咲く様子は、不屈の心で前進する創価の友の姿に似て(3日)
 
 
 
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「青年・凱歌の年」を朗らかに出発 第12回本部幹部会2023年1月8日

  • 池田先生が祝福のメッセージ 原田会長、永石女性部長が各部の代表と
  • 笑顔光る創価の励ましを社会へ
  • 我らの誓願の地域と国土に民衆常勝の福運城を

 広宣流布大誓堂完成10周年へ、学会創立100周年の2030年へ、勇気の大行進を開始する第12回本部幹部会が7日午後、巣鴨の東京戸田記念講堂で盛大に開催された。これには原田会長、長谷川理事長、永石女性部長らが各部の代表と出席した。池田大作先生は祝福のメッセージ(3面に掲載)を贈り、1975年元旦に詠んだ歌を紹介するとともに、地区こそが「平等と和楽の園」にして「異体同心のオアシス」であり、「広布前進の電源地」であると強調。温かな笑顔光る創価の励ましを社会に広げ、地域・国土を平和と安穏の陽光で照らす「民衆常勝の福運城」を勝ち栄えさせようと呼びかけた。また席上、1955年の新春に、池田先生が最前線の地区の同志に書き贈った励ましの手紙が紹介された。(2面に関連記事。全国配信は1月13日から16日〈配信の会場と時間等は各県・区で決定〉。「モバイルSTB」での配信は同13日から22日。「SOKAnet会員サポート」では配信しません)

温かな笑顔が光る励ましを社会へ――「青年・凱歌の年」を朗らかに出発した本部幹部会。桜梅桃李の団結も固く、正義の対話を広げゆくことを誓い合った(巣鴨の東京戸田記念講堂で)
温かな笑顔が光る励ましを社会へ――「青年・凱歌の年」を朗らかに出発した本部幹部会。桜梅桃李の団結も固く、正義の対話を広げゆくことを誓い合った(巣鴨の東京戸田記念講堂で)

 会合の冒頭、「青年・凱歌の年」の開幕を告げるサウンドが、会場いっぱいに轟いた。日本一の音楽隊・創価ルネサンスバンガードによる「凱旋行進曲」である。迫力の響きに合わせ、友を鼓舞するように力強くフラッグが舞う。
 
 池田先生はかつて、同曲が登場する歌劇「アイーダ」の物語を通し、青年に語った。
 
 「私どもの目指す広布の『凱旋行進曲』。それは、妙法による世界の民衆の『蘇生』と『幸福』の壮大なドラマである。『自由』と『民主』を高らかにうたい上げる『人間』の勝ちどきである」
 
 本年は、3・16「広宣流布記念の日」65周年、5・3「創価学会母の日」制定35周年、そして11・18「広宣流布大誓堂完成10周年」など、幾重にも意義深き佳節を迎える。
 
 さあ立正安国と広布拡大の凱歌へ、民衆勝利の凱旋へ、清新な息吹で出発!――限りない希望の未来を決する“勝負の一年”の、地涌の大行進が勢いよく始まった。

青年の勝利が創価の師弟の勝利――地涌の勇者の誇りに燃え立つ創価の若人たち(東京戸田記念講堂で)
青年の勝利が創価の師弟の勝利――地涌の勇者の誇りに燃え立つ創価の若人たち(東京戸田記念講堂で)

 幹部会では池田主任副会長が、1月2日に95歳を迎えた池田先生が創価大学の箱根駅伝での健闘、明年の第100回記念大会の出場決定を喜びたたえていたことを紹介。続いて、池田先生のメッセージを代読した。
 
 その中で先生は新成人をはじめ平和創造の世界市民たる若人の前途を祝し、一首の和歌を紹介したいと述べ、墨痕鮮やかに記された書が壇上に運ばれた。
 
 「立つならば 佛に祈りて 凱歌をば 馬上ゆたかに 君よ 勝ちとれ」
 
 SGI(創価学会インタナショナル)結成の1975年(昭和50年)元旦に先生が詠み留めたものである。
 
 また先生は、学会が「立正安国」の草の根の対話を本格的に展開した55年(同30年)の新春、文京支部の同志に激励の一文を書き贈ったことを述懐。メッセージの紹介の後、主任副会長が、その全文を読み上げた。
 
 「親愛なる地区部長 地区担の皆さん 明けましてお目出度う御座居ます。
 
 本年も又 新たなる太陽の如く 輝き渡る希望をもって 生ききって下さい。そして 有意義な 大いなる功徳を積みゆく一年の足跡を 創って戴き度いと思います。
 
 本年も 佛法は勝負です。地区部長は男らしく 男らしく 責任と使命を自覚して 雄々しく戦いきる事です。題目を真剣にあげ 総てに断じて負けぬ勇気と 意地をもって進む事と思う。
 
 地区担は一家和楽の推進となり 尚々 地区和楽の信心の源泉となって 明るく正しく指揮をとって下さい。
 
 会社の用事で会合に間にあわず 残念でなりません。何卒 支部長さんを中心に 今年も お元気で。
 
  一月八日 池田」
 
 恩師・戸田城聖先生のもとで働きつつ、青年部の室長、文京支部長代理として激闘を続けていた27歳の先生の励ましに触れ、時を超えて参加者の胸にも決意が燃え上がった。

世界の宝友と正義と人道の師子吼を 人間革命の讃歌を
元朝のまばゆい陽光を浴びて、白雪を冠した富士が輝く。手前に広宣流布大誓堂、世界聖教会館、創価世界女性会館など総本部の建物が見える(1日朝、東京スカイツリーから撮影)
元朝のまばゆい陽光を浴びて、白雪を冠した富士が輝く。手前に広宣流布大誓堂、世界聖教会館、創価世界女性会館など総本部の建物が見える(1日朝、東京スカイツリーから撮影)

 次いで、青年世代の代表2人が活動体験を発表した。
 
 居迫伸孝さん(鹿児島新世紀県男子部長)は、亡き父から信仰を受け継ぎ、家業の経営危機を見事に乗り越えた喜びを報告。青山真弓さん(神奈川・秦野旭日県、白ゆり長)は、看護師として医療現場で奮闘しながら、一家和楽の実証を示す様子を語った。
 
 池田華陽会の林委員長は「華陽カレッジ」と一対一の訪問・激励を通して立ち上がった新たな人材と共に、対話の華を爛漫と咲かせゆく誓いを披歴した。
 
 西方青年部長は、学会は文化運動をはじめ多彩な活動を展開し、青年を糾合しながら発展してきたと力説。未来のため、社会のために、正義の言論戦に挑みゆく決意を述べた。

音楽隊・創価グロリア吹奏楽団と鼓笛隊・創価シャイニングスピリッツが、新春を祝賀する学会歌メドレーを披露。勇気と希望を送る圧巻の演奏に参加者は大拍手で応えた(同)
音楽隊・創価グロリア吹奏楽団と鼓笛隊・創価シャイニングスピリッツが、新春を祝賀する学会歌メドレーを披露。勇気と希望を送る圧巻の演奏に参加者は大拍手で応えた(同)

 原田会長は、90年代中盤以降に生まれたZ世代と呼ばれる若者の特徴に言及。広布の永遠不変の王道を現実に即して展開し、若い世代を糾合する知恵を発揮することが、青年の使命であると強調。かつて池田先生が紹介した、中国の周恩来総理の青年育成の要諦を通し、「青年を尊重し、重んじ、抜てきし、青年から学ぼう」と訴えた。さらに、皆が青年の心で、自分自身に打ち勝つ一年にすると定め、「青年学会」の今再びの大前進を開始しようと呼びかけた。
 
 最後に、2007年3月の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像を視聴した。
 
 ※本部幹部会の「モバイルSTB」での配信は、13日午前9時から(インターネットを通してダウンロードが必要です)。「SOKAnet会員サポート」では配信しません。

本部幹部会の参加者を迎えた富士山の“階段アート”(東京戸田記念講堂で)
本部幹部会の参加者を迎えた富士山の“階段アート”(東京戸田記念講堂で)
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大阪の戦い㊤

2023年01月05日 | 妙法

世界広布の源流 青年に語る創価の魂】第11回 大阪の戦い㊤2023年1月5日

  • 〈出席者〉池田主任副会長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長、田島学生部長、先﨑女子学生部長
師弟不二の道を歩み抜く
ペンを走らせる池田先生(1999年3月、東京・八王子市で)。先生はつづっている。「恩師の『妙悟空』の筆名を『法悟空』として引き継いだ〈人間革命〉は、それ自体が師弟継承の物語といってよい。師の厳しくも温かな眼差しを常に感じながら、先生ならどうされるかを常に問いながら、ペンの闘争に打って出たのだ」
ペンを走らせる池田先生(1999年3月、東京・八王子市で)。先生はつづっている。「恩師の『妙悟空』の筆名を『法悟空』として引き継いだ〈人間革命〉は、それ自体が師弟継承の物語といってよい。師の厳しくも温かな眼差しを常に感じながら、先生ならどうされるかを常に問いながら、ペンの闘争に打って出たのだ」

 
 ◆先﨑 今回から、1956年(昭和31年)の「大阪の戦い」について学んでいきます。小説『人間革命』第10巻には、その歴史と精神が詳細につづられています。
  
 ◇池田 関西の冠は「常勝」です。56年の「大阪の戦い」が、今日まで続く「常勝関西」の源流となっています。
 私にとって、『人間革命』第10巻は、信心の原点とも言える一書です。10巻の連載が聖教新聞で始まったのは、第1次宗門事件が表面化し始めた77年(同52年)の9月3日。終了したのは、78年8月3日です。
 そして、同年11月18日、単行本が発刊されました。この年の4月、私は創価女子学園(現・関西創価学園)に教員として赴任しました。私は10巻を大阪の地で学びました。
 会合に行くと、「大阪の戦い」に参加したという方と会う機会が何度もありました。共通していたのは、池田先生との共戦が、決して過去の思い出で終わらず、現在の戦いや信心のあり方にも生かされていることです。「常勝関西」の強さの源は、ここにあると感じました。
 また、“10巻を読んで、当時の池田先生の心境を初めて知った”と語る方が多かったことも印象に残っています。池田先生は10巻を通して、「大阪の戦い」の精神を、後世の私たちに語り残されているのです。
 10巻には、それまでの9巻とは異なる特徴があります。戸田先生が主人公の物語が、山本伸一の実践を中心とした形で描かれていることです。池田先生は「師の偉大な『構想』も、弟子が『実現』していかなければ、すべては幻となってしまう。師の示した『原理』は『応用』『展開』されてこそ価値をもつ」と、『新・人間革命』第1巻のあとがきに記しています。
 私たちは10巻を通して、池田先生が自らの戦いをもって示した「常勝の方程式」を心に刻み、自らの使命の舞台で、実践していきたいと思います。

『人間革命』第10巻「一念」の章の、池田先生の直筆原稿。右上には「昭和五十二年」に書き始めたと記されている
『人間革命』第10巻「一念」の章の、池田先生の直筆原稿。右上には「昭和五十二年」に書き始めたと記されている
1956年、池田先生の活動の拠点となった関西本部(当時)
1956年、池田先生の活動の拠点となった関西本部(当時)
 
「法華経とは将軍学なり」

 ◆田島 56年5月、山本伸一の指揮のもと、大阪支部は1万1111世帯の弘教を達成します。同年7月には、「“まさか”が実現」と世間を驚嘆させた民衆勝利の金字塔を打ち立てます。この時、伸一はわずか28歳でした。
  
 ◇池田 皆さんと同じ一人の青年です。平日は東京で仕事をし、週末に関西で指揮を執り、再び東京に戻ります。日々の課題を全て成し遂げ、「大阪の戦い」に挑んでいます。その青年が、不可能を可能にする戦いをしたのです。
 伸一は55年(同30年)10月、戸田先生から関西広布の全責任を託されます。当時の関西の会員の世帯数は、わずか3万ほどで、入会して間もない人たちばかりでした。
 関西広布を伸展させるには、いかに戦うべきか――伸一は苦悩に沈みます。10月、11月、12月と、彼は祈りに祈ります。その中で、「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちい給うべし」(新1623・全1192)など、数々の御書の一節が脳裏に浮かびます。まさに、御書を身で読む日々でした。
 56年1月2日、伸一が28歳の誕生日を迎えたその日、「法華経とは将軍学なり」との確信に立ちます。そして、戦いの第一歩を踏み出すに当たって、勝利から逆算します。「目的を成就するためには、なんといっても、信心を根本にした歓喜あふれる折伏・弘教によって、広宣流布への勝利の上げ潮をつくっていかなければならない」と、関西の友への激励を開始するのです。
 恩師から託された広宣流布の構想を断じて実現してみせる――関西の現状が、どれだけ厳しいものでも、伸一の決意は、いささかも揺らぐことはありませんでした。
 日蓮仏法は決して「おすがり信仰」ではありません。自らが誓いを立て、戦いを起こす「誓願の宗教」です。誓いを果たす行動の中に、自身の人間革命があるのです。
  
 ◆林 56年の1月4日、5日と大阪に滞在した伸一は、そのほとんどの時間を個人指導に使います。
  
 ◇池田 「至難な目的の達成のためには、まず、一人ひとりの歓喜にあふれた、主体的な活動が不可欠の条件となる」からです。
 5日の夜には、地区部長会が行われました。席上、伸一は次のように語ります。
 「このたびの戦いでも、関西の会員一人ひとりの、強盛な祈りある信心から始めなければなりません」
 広布の戦いは、まず祈りから開始する――これは、永遠に変わらない方程式です。
 伸一の話は、こう続きます。
 「戦う基盤といっても、学会といっても、広宣流布といっても、一人ひとりの会員が、すべての原点です」
 「会員第一」こそ学会を貫く精神です。広布拡大は、一人への励ましから始まります。
 さらに、伸一は強調します。
 「まず、戦いは、全関西の強盛な祈りから始まるわけであります。これが第一の要諦です。ただ、唱題して、祈りに祈っていけばよいかというと、それだけでは、どうにもなりません。第二の要諦は、最高の作戦、最高の行動です。これがなければ、勝機をつかむことは、絶対にできない」
 「この二つの要諦が調和した時、不可能も可能となり、勝利を得ることができると確信いたします。この調和をさせるものは何かというと、それが信心なんです」
 コロナ禍や少子高齢化など、社会が抱える諸課題によって、私たちの活動のあり方も変化していきます。それに的確に対応していく智慧は、どこまでも信心から生まれることを心に刻みたいと思います。

池田主任副会長と、「常勝の方程式」について語り合う、梁島男子部長、林池田華陽会委員長、田島学生部長、先﨑女子学生部長(昨年12月、学会本部別館で)
池田主任副会長と、「常勝の方程式」について語り合う、梁島男子部長、林池田華陽会委員長、田島学生部長、先﨑女子学生部長(昨年12月、学会本部別館で)

 
 ◆梁島 「脈動」の章では、初めて支援活動に臨む、ある地方在住の学会員が、立正安国の戦いの意義が分からず、東京から派遣されてきた幹部と衝突する場面が描かれています。
  
 ◇池田 56年の参議院選挙において、戸田先生は各方面の責任者に、「あくまでも信心の浸透によって、社会建設の使命を自覚させ、各人の湧き上がる自発的な熱意」の重要性を強調します。恩師は会員の信心による自覚を促すことに徹しました。
 ところが、焦燥感に駆られ、本来の目的や意義も語らず、いきなり支援活動に走らせようとした派遣幹部もいました。そうした行為が会員の心に、信心に対する疑問を抱かせてしまうことになります。
 新たな人材、若いメンバーが活動の意義や目的を理解し、納得してこそ、広布の前進があります。先ほども確認したように、どこまでいっても、「一人の会員」が「原点」です。
 「脈動」の章には、「この活動のなかで、広宣流布の実践における師弟の関係を、単なる師弟の道ととるか、師弟不二の道ととるかが、初めてあらわにされた」と記されています。
 まさに、「大阪の戦い」は、「山本伸一」という一人の弟子が、「師弟不二の道」を歩み抜いた真の弟子であることを証明した戦いでもありました。
 同章にこうあります。
 「師の意図が、脈動となって弟子の五体をめぐり、それが自発能動の実践の姿をとる時、初めて師弟不二の道を、かろうじて全うすることができる」
 「そのためには、師の意図の脈動が、何を根源としているかを深く理解し、自らの血管にたぎらせていく、困難にして強盛な信仰の深化を必要とする」
 伸一が「大阪の戦い」に先立ち、数カ月にわたって一念に課した億劫の辛労こそ、「困難にして強盛な信仰の深化」でした。
 今度は私たちの番です。一人一人が、自らの信心の戦いによって、わが地域に広布の凱歌を轟かせる「青年・凱歌の年」にしていきましょう。

 【参照】
 ◆小説『人間革命』=第10巻「一念」「脈動」
 ◆小説『新・人間革命』=第1巻「あとがき」

 「世界広布の源流」の過去の連載はこちらからご覧いただけます(電子版有料会員)。

 

【世界広布の源流 青年に語る創価の魂】第12回 大阪の戦い㊥2023年1月6日

  • 〈出席者〉池田主任副会長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長、田島学生部長、先﨑女子学生部長
社会のため、民衆のために
大阪城の偉容を池田先生がカメラに収めた(2000年12月)。1956年2月、「大阪の戦い」の指揮を執っていた先生は、大勝利への決意を「関西に 今築きゆく 錦州城 永遠に崩れぬ 魔軍抑えて」との歌に託し、戸田先生に贈った。大阪城の別名である「錦城」と、中国の難攻不落の都城「錦州城」をかけ、関西に鉄壁の民衆城を築かんとの誓いが込められていた
大阪城の偉容を池田先生がカメラに収めた(2000年12月)。1956年2月、「大阪の戦い」の指揮を執っていた先生は、大勝利への決意を「関西に 今築きゆく 錦州城 永遠に崩れぬ 魔軍抑えて」との歌に託し、戸田先生に贈った。大阪城の別名である「錦城」と、中国の難攻不落の都城「錦州城」をかけ、関西に鉄壁の民衆城を築かんとの誓いが込められていた

 ◆先﨑 1956年(昭和31年)4月8日、大阪球場(当時)で、「大阪・堺二支部連合総会」が開催されます。大雨にもかかわらず、およそ2万人のメンバーが集結し、関西躍進のきっかけとなりました。
  
 ◇池田 小説『人間革命』第10巻「跳躍」の章に、「雨の総会は、関西の全会員にとって、一つの成就であった」とつづられています。
 前月の3月、大阪支部は5005世帯という、かつてない弘教を実らせます。さらに、4月に入ると、総会までのわずか1週間で、4000世帯を超す弘教を達成します。圧倒的な広布拡大の上げ潮の中で、戸田先生を関西の地に迎えたのです。
 この拡大の勢いを生んだのが、山本伸一を中心とする、関西の異体同心の団結でした。足し算ではなく、掛け算のように増加していく――それが、団結の力です。だからこそ、池田先生は、団結の重要性を繰り返し強調されてきたのです。
 総会の席上、戸田先生は「創価学会を大きくしたいとか、あるいは、学会をどうこうするといったような、小さな精神の私ではありません」と語ります。そして、学会活動は広宣流布という民衆救済のためであると述べ、こう訴えます。
 「創価学会の確信と行動において、皆さんは、よくこの根本のところを理解し、立正安国のため、社会のため、民衆のための行動であることを知っていただきたい」
 恩師が総会の参加者に強調した一つが、「何のための活動か」ということでした。この「何のため」ということは、折々に確認していくことが、活動を推進する上で大切です。
  
 ◆田島 大驀進を続ける関西でしたが、派遣幹部と地元幹部の間で軋轢が生じ、互いに批判するようになります。
  
 ◇池田 魔の本質とは何か。「分断」です。「結合は善」「分断は悪」です。魔は師匠と同志、同志と同志の絆を引き裂く事象として現れます。
 伸一は「十字御書」の「わざわいは口より出でて身をやぶる。さいわいは心よりいでて我をかざる」(新2037・全1492)を引用して諭します。
 「団結が破れるのも、口から出るんです。味方のなかに起きる批判・中傷は、ことごとく魔の仕業です」
 さらに、「異体同心事」の一節を拝し、「勝つも負けるも、畢竟するところ、私たちの一念が、固い団結で結ばれているかどうかに、かかっている」と訴えます。伸一の師子吼によって、幹部同士が再び団結するようになります。「真剣の一人」がいれば、魔は正体を暴かれ、退散していきます。
 伸一は4月末から5月にかけての1週間で、大阪と東京を2往復します。夜行列車の移動では、車中で原稿を書き、同志への激励の一文もしたためます。
 『新・人間革命』第23巻「勇気」の章に、「率先垂範のリーダーは、自らの行動を通して人に触発を与え、人びとの“やる気”を引き出し、皆の自主性、自発性を呼び覚ましていく。ゆえに、その組織は、明るく、歓喜にあふれ、上昇気流に乗るように、勝利への流れがつくられていくのだ」とあります。
 伸一の率先垂範の姿は、関西に団結を築き、歓喜を生みました。当時、池田先生と共に広布に駆けた方々が、「あの時は、どうしてあんなに楽しかったのだろう。生活も苦しかったし、信心もよくわからなかったのに、あの歓喜は、今もって忘れることはできない」と回想していることが、その証しです。

関西の同志を励ます山本伸一(小説『新・人間革命』第23巻「敢闘」の章から、内田健一郎画)
関西の同志を励ます山本伸一(小説『新・人間革命』第23巻「敢闘」の章から、内田健一郎画)
“大悪を大善にしてみせる!”との気迫

 ◆林 5月に入ると、障魔の嵐はさらに激しさを増します。一部のマスコミが、創価学会を「暴力宗教」と報じます。
  
 ◇池田 56年5月15日、6人の学会員が暴力事件の容疑で、不当に逮捕されます。すでに解決済みの個々別々の出来事を蒸し返し、組織的な暴力があったかのように見せる警察の思惑でした。その日の夕刊には、大阪の新聞という新聞がそろって、学会が「暴力宗教」であるかのように報じました。
 同日の夜、戸田先生は大阪市中央公会堂での御書講義に臨みます。席上、「瑞相御書」を通して、「私どもは、末代に生きております。悪人も、釈尊在世中とは比較にならないほど多い。質も悪い。したがって、その瑞相も、比較にならないほど大きなものが現れるというんです。しかも、それは大悪として現れる」と語ります。
 さらに、恩師は「いつ、どこで、私たちが暴力を振るって信仰を強制したというのか。暴力で信心するような人が、今時、一人でもいたら、私はお目にかかりたい」と述べます。
 この言葉に象徴されるように、学会に対するデマは常に、「いつ」「どこで」「誰が」ということが不明確です。
 戸田先生は講義の最後、「御書に照らして申すならば、このたびの事件は、関西勝利の瑞相だと、私は確信するものであります」と宣言します。
 「難」を「勝利」の瑞相と捉える――それは、楽観的な未来予想ではありません。“この大悪を大善にしてみせる”との烈々たる気迫であり、決意です。
 伸一は事件の善後策を講じるために奔走。17日、「電光石火」と大書します。
 この日に行われた早朝の御書講義では、彼は関西の同志の動揺を吹き払い、自身の真情を力強く語ります。
 「正しい仏法が、正しい信仰が、最後に必ず勝たないわけがない。世間や新聞が、なんと中傷しようと、それに紛動されては、せっかく信心してきた多くの会員が、幸せになれるものを、むざむざ捨てることになります。そうなっては、一月から今月まで、一生懸命にやってきた何万という大阪の学会員が、かわいそうです」
 広布の戦いは、さまざまな形で魔が蠢動します。そんなものに信心を破られてはなりません。互いに励まし合いながら、前進していきたいと思います。

1956年5月、吹き荒れる障魔の嵐の中、関西本部で「勇戦」と大書する池田先生
1956年5月、吹き荒れる障魔の嵐の中、関西本部で「勇戦」と大書する池田先生

 ◆梁島 男子部は今、「我、新時代の山本伸一なり!」とのスローガンを胸に、“電光石火”の言論戦に挑戦しています。
  
 ◇池田 頼もしい限りです。『人間革命』第10巻「険路」の章に、「真実は、叫ばなければわからない。力の限り訴え抜いていくなかにこそ、『正義』が『正義』として輝く」とある通り、青年が先頭に立って、正義を叫び抜いてもらいたい。
 6人の学会員の逮捕から3日後、戸田先生は記者会見を開きます。そこで、警察の捜査がいかに不当であるかを語り、記者の質問に一つ一つ答えながら、学会に対する曲解を解くことに努めます。
 夜、戸田先生は大阪一円の班長会に出席し、こう語ります。
 「こういう、けしからん事件が大阪で起きたのも、現代社会のばかげた一面です。そこには、政治権力の意図がある」
 「高潔にして有能な政治家が、今ほど必要な時はない」
 「諸君、われわれの力で、ひとつ思い切りやってみようではないですか。絶好のチャンスです。魔の蠢動の息の根を止めるのも、われわれの信心が、一歩も退かなければいいんです」
 その先頭に立った伸一は、連日、激励を続けます。回った座談会場が10カ所を超えた日もありました。各地の座談会は、信心の喜びにあふれ、入会希望者も相次ぎます。
 関西本部は、各地から報告に来る幹部であふれました。その勢いは、“建物が軍艦のように揺れ動いた”とも伝えられています。
 56年5月、大阪支部は1万1111世帯の弘教を成し遂げます。この「不滅の金字塔」は、警察の不当捜査やマスコミの偏見に歪んだ報道など、迫害の中で築かれたのです。
 競い起こった障魔を、関西の同志は信心と団結の力で、勢いに変えていきました。いかなる時も、信心の歓喜と確信は、難を乗り越える原動力です。

 【参照】
 ◆小説『人間革命』=第10巻「跳躍」「険路」
 ◆小説『新・人間革命』=第23巻「勇気」

 「世界広布の源流」の過去の連載はこちらからご覧いただけます(電子版有料会員)。

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池田先生と共に 新たな広布の勝利山へ〉 「平和」と「希望」の花の旅を

2023年01月04日 | 妙法

池田先生と共に 新たな広布の勝利山へ〉 「平和」と「希望」の花の旅を2023年1月4日

 新春の列島に勇気と感動を広げてくれた箱根駅伝。わが誉れの創大生をはじめ、全ての若人の力走と団結に心から大喝采を送りたい。本当にありがとう!
 
 * * 
 
 太陽を中心に、地球上の生きとし生けるものが新たな一年の旅を開始した。
 
 恩師・戸田城聖先生は、1955年(昭和30年)の元旦、一首を詠まれた。
  
 妙法の
   広布の旅は
      遠けれど
  共に励まし
     共々に征かなむ
  
 今年、完成10周年を迎える広宣流布大誓堂の広場には、この歌碑が立つ。
 
 文字は、不二の弟子として私が認めた。
 
 無数の「人生の旅」の中で、創価の師弟が誓い選んだ「妙法の広布の旅」は、永遠にして宇宙大である。
 
 我らは一年一年、目標と定めた広布の勝利山の頂へ挑みながら、自身にも地域にも、無量無辺の「心の財」を積むのだ。そして、万年にわたる地球民族の幸福の大道を開きゆくのである。
 
 どんな障壁が立ちはだかろうとも、我らには最極の「励まし」の絆がある。険路にあればあるほど、励まし合って、一人一人が負けない生命力を発揮し、一切を変毒為薬する。これが、創価の奇跡の民衆連帯だ。
 
 分断や孤立を深める時代だからこそ、内外を問わず、温かな励ましという「万の力」の声を強め広げたい。そこに人間の善性が結ばれ、社会の蘇生があるからだ。「立正安国」の対話の熱と光が、今、渇望されている。
 
 戸田先生は、「共々に征かなむ」と、「征」の文字を大切にされた。征には、「攻める」という勇気の意義が込められている。
 
 御本仏・日蓮大聖人が、「権門をかっぱと破り、かしこへおしかけ、ここへおしよせ」(新600・全502)と示された、勇敢に打って出る折伏精神である。
 
 先生が歌を詠まれた1955年は、まさに「小樽問答」を勝ち飾り、さらに社会へ価値創造、地域貢献、民衆奉仕の人材群を送り出す、平和・文化・教育運動の原点となったのである。
 
 以来68星霜。この広布と立正安国の長征をつなぐ、若き地涌の旅人が、日本、そして世界にいよいよ陸続と躍り出てくれている。
 
 * * 
 
 年頭より、アフリカの各地でも、新入会の友が多数、誕生したと報告が届いた。
 
 全世界の宝友の健康と安穏と福徳を、私と妻は強盛に祈り抜く日々である。
 
 妻が1月4日の誕生花は、欧州で愛される「雛菊(デージー)」であり、花言葉は「平和」と「希望」ですよ、と教えてくれた。
 
 「元初の祈り」とともに、今日を勝ち、明日を開き、地球社会に「平和」と「希望」の花を咲かせゆく凱歌の旅へ、共に励まし、共々に征こうではないか!

 

 

 

 

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新年の歌

2023年01月01日 | 妙法

新年の歌 池田大作先生2023年1月1日

天・地・人
 貫く王者の
   師弟かな
 元初の旭日の
   光を世界に
 
幸の仏種
 縁より起こる
   あなたから
 創春スクラム
   善友と平和へ
 
さきがけの
 旗持つ若人
   我なりと
 安囻 決する
   立正凱歌を

二〇二三年 元旦

 

元初の旭日わが胸に 「青年・凱歌の年」が開幕2023年1月1日

  • 広宣流布大誓堂 完成10周年
  • 3・16「広宣流布記念の日」65周年
雲一つない爽やかな青空の下、東京・信濃町の広宣流布大誓堂の前で音楽隊・創価ルネサンスバンガードと鼓笛隊の友が、誓いのファンファーレ。本年11月、大誓堂は完成10周年。青年を先頭に、師弟勝利の凱歌を轟かせよう!
雲一つない爽やかな青空の下、東京・信濃町の広宣流布大誓堂の前で音楽隊・創価ルネサンスバンガードと鼓笛隊の友が、誓いのファンファーレ。本年11月、大誓堂は完成10周年。青年を先頭に、師弟勝利の凱歌を轟かせよう!

 師と共に、地涌の同志と共に、広布誓願の大行進を! 2023年「青年・凱歌の年」が晴れやかに幕を開けた。
 
 池田大作先生は全同志の健康と幸福、全国・全世界の安穏と繁栄を祈念し、「新年の歌」を詠み贈った。
 
 “分断と対立”を“融和と協調”の世界へ――人類が岐路に立つ今、仏法の生命尊厳の大光をいや増して放ちゆく力こそ、創価の連帯にほかならない。
 
 本年は、恩師・戸田城聖先生が、池田先生を中心とする青年たちに広布のバトンを託した3・16「広宣流布記念の日」から65周年、5・3「創価学会母の日」制定35周年、そして、「広宣流布大誓堂」完成10周年の「11・18」など、幾重にも意義深き佳節を刻む。“誓いの決勝点”へ、わが地域に新たな友情と人材の輪を広げ、立正安国と広布拡大の凱歌の金字塔を打ち立てていきたい。
 
 さあ、わが胸に元初の旭日を輝かせながら、人間革命と師弟共戦の大叙事詩を威風堂々とつづりゆこう!
 
 新春の記念映像と原田会長のあいさつの動画はこちら

 

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ハーバード大学講演「21世紀文明と大乗仏教」から30周年に寄せて2023年1月1日

  • “内なる変革”こそ平和創出の源泉
世界最高峰の知性の殿堂で、2回目の記念講演を行う池田先生(1993年9月、ハーバード大学のイエンチン・ホールで)
世界最高峰の知性の殿堂で、2回目の記念講演を行う池田先生(1993年9月、ハーバード大学のイエンチン・ホールで)

 1993年9月、池田先生は「21世紀文明と大乗仏教」と題し、米ハーバード大学で2回目の記念講演を行った(1回目は91年9月)。本年は、2回目の講演から30周年を迎える。歴史的な同講演の意義などについて、池田国際対話センターのケビン・マー所長にインタビューした。

池田国際対話センター ケビン・マー所長

 ――池田先生の2回目のハーバード大学講演から、今年で30周年を迎えます。その意義について、どのようにお考えでしょうか?
 
 池田先生は講演の中で、21世紀に向けて、正しい生命観、生死観、文明観の確立を訴えました。
 
 人間の生命観の内なる変革のために大乗仏教が果たす役割として、「平和創出の源泉」「人間復権の機軸」「万物共生の大地」の3点を述べられています。
 
 同講演が行われた1990年代も、昨今も、国家間、民族間の対立は変わりません。紛争などが激しさを増すと、制度や政策などの急進的な解決策のみが注目され、一人の人間の行動が過小評価されがちです。
 
 しかし、30年前に池田先生がすでに述べられている通り、平和の世紀を創出していくには、一人一人の“内なる変革”が欠かせません。
 
 “人間を強くし、善くし、賢くする宗教”の精神性を基調に、対話の波を地道に広げることで、平和が構築されていくのです。

ハーバード大学の隣接地に立つ池田国際対話センター。多くの著名な学識者が訪れる“知の拠点”として発展を続ける
ハーバード大学の隣接地に立つ池田国際対話センター。多くの著名な学識者が訪れる“知の拠点”として発展を続ける

 ――同講演の直後、「池田国際対話センター」(当時はボストン21世紀センター)が発足しました。これまでのセンターの活動について教えてください。
 
 創立者・池田先生が示された「世界市民のネットワークの要たれ」「『文明の対話』の懸け橋たれ」「『生命の世紀』を照らす灯台たれ」とのモットーのもとで、研究や活動を進めてきました。
 
 センターが出版・編集した書籍は319大学1002講座で教材として使われています。
 
 また、多彩な識者を招いてシンポジウムなどのイベントを開催し、“知の拠点”として発展してきました。
 
 2004年以来続けている「文明間の対話のための池田フォーラム」では、参加者が池田先生の思想を軸に、より良き世界の実現への方途を探ります。
 
 近年では、学識者が講師として、池田先生の書籍をひもとき、社会課題について語る「インディゴ・トークス」や、博士課程の学生と教授らが池田先生の平和提言などを学ぶ「世界市民セミナー」も好評です。宗教や文化、国籍の違いを超えて、研究者や識者のネットワークを築いています。

池田国際対話センター主催の第10回「文明間の対話のための池田フォーラム」。ハーディング博士が来賓として出席した(2013年11月)
池田国際対話センター主催の第10回「文明間の対話のための池田フォーラム」。ハーディング博士が来賓として出席した(2013年11月)

 ――マー所長は、2002年からスタッフとしてセンターの発展に尽くしてこられました。印象的な出来事について、お聞かせください。
 
 私はスタッフとして、池田先生と交友を結んだ一流の識者とお会いする機会に恵まれました。
 
 アメリカ公民権運動の中核の一人であるビンセント・ハーディング博士や、著名な平和学者であるエリース・ボールディング博士は、当センターのイベントで講演されました。お二人と池田先生とのそれぞれの対談集(英語版)は、当センターから出版されています。
 
 一流の人間には、「目の前の一人を大切にする」対話の姿勢があります。
 
 ハーディング博士やボールディング博士は、多忙な中にあっても、イベントに関わる人や参加者とのコミュニケーションを大事にされ、私自身、その謙虚な対話の姿勢に感銘を受けました。
 
 また、当センターで、詩を使った平和推進をテーマとしたイベントを行ったことがあります。この時、博士課程で学ぶ、ある参加者が、詩の力について懐疑的になっていました。
 
 しかし、イベントを通して池田先生の思想を学び、詩の大切さを改めて実感する中で、最後に自作の詩を披露してくれたのです。彼の変化の様子に、とても感動しました。
 
 正しき生命観の確立と平和の世紀の構築という、ハーバード講演で示された池田先生のビジョンを前に進めていくのが、池田国際対話センターの使命にほかなりません。
 
 異なる分野の学者が、共通の関心について対話することは、まれです。だからこそ、あらゆる分野の人々が交流できる場を提供することで、新たな発想が生み出されていきます。
 
 平和を進める道程には、困難や孤独に直面することもありますが、池田先生の指針を胸に、世界市民のネットワークをさらに大きく広げてまいります。

昨年7月に池田国際対話センターが開催した「ダイアログ・ナイト(対話の夕べ)」。若手研究者や学生が集まり、“他者との関係の在り方”についてディスカッションを行った
昨年7月に池田国際対話センターが開催した「ダイアログ・ナイト(対話の夕べ)」。若手研究者や学生が集まり、“他者との関係の在り方”についてディスカッションを行った
講演(1993年)から

 「民族」であれ「階級」であれ、克服されるべき悪、すなわち「一本の矢」は、外部というよりまず自分の内部にある。
 ゆえに、人間への差別意識、差異へのこだわりを克服することこそ、平和と普遍的人権の創出への第一義であり、開かれた対話を可能ならしむる黄金律なのであります。
 また、そうあってこそ、相手の性分や能力に応じて法を説く“対機説法”という自在な対話も可能なのであります。
      ◇◆◇
 もとより対話といっても、春風のようなものばかりではなく、時には火を吐くごとき言論のつぶてが、相手の傲り高ぶる心を撃つ場合もあります。釈尊や龍樹など、その名前を聞くと円満そのもののような印象を受ける仏教者たちも、支配者たちからは「すべてを否定する者」と非難されていました。
 日蓮大聖人も、庶民に対しては肉親も遠く及ばぬ濃やかな愛情を注がれておりますが、邪な権力との戦いでは、断じて一歩も退かれない。
 身に寸鉄も帯びず、もっぱら言論・非暴力に徹する姿勢は、微動だにしませんでした。それは遠島に流罪されていたときの次の師子吼に象徴されています。
 すなわち、改宗すれば日本の国王にしようと誘惑されても、また、改宗しなければ父母の首をはねると脅迫されても、「智者に我義やぶられずば用いじとなり」(「開目抄」全232・新114)と。
      ◇◆◇
 「大我」とは、一切衆生の苦を我が苦となしゆく「開かれた人格」の異名であり、常に現実社会の人間群に向かって、抜苦与楽の行動を繰り広げるのであります。
 こうした大いなる人間性の連帯にこそ、いわゆる「近代的自我」の閉塞を突き抜けて、新たな文明が志向すべき地平があるといえないでしょうか。
 そしてまた、「生も歓喜であり、死も歓喜である」という生死観は、このダイナミックな大我の脈動のなかに、確立されゆくことでありましょう。
 日蓮大聖人の「御義口伝」には、「四相(=生老病死)を以て我等が一身の塔を荘厳するなり」(全740・新1031)とあります。
 二十一世紀の人類が、一人一人の「生命の宝塔」を輝かせゆくことを、私は心から祈りたい。そして、「開かれた対話」の壮大な交響に、この青き地球を包みながら、「第三の千年」へ、新生の一歩を踏み出しゆくことを、私は願うものであります。
 (『池田大作全集』第2巻)

 

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〈新春あいさつ〉 原田稔会長 日々の勝利を積み重ね 大勝利の一年に2023年1月1日

4:12

 全世界に我らの勝ち鬨を轟かせゆく「青年・凱歌の年」が開幕しました。全同志の皆さま、明けましておめでとうございます。
 
 「一人の本物の弟子がいれば、広宣流布は断じてできる」。戸田先生はこう断言されました。
 
 この信念の正しさを、池田先生は「本物の一人」として常に結果で示してこられました。青年時代に模範の拡大を成し遂げられた第1部隊長就任――本年1月2日の池田先生のお誕生日は、その栄光の広布史から70周年の佳節でもあります。
 
 就任時、第1部隊は337人。池田先生は、それを1年で1000人の陣列にすることを決意し、見事に成し遂げられました。
 
 なぜ拡大が実現したのか。先生は教えてくださいました。
 
 「私は自分が縁した同志を励まし、励まし、また励まし続けた」「勝利は突然やってくるものではない。日々の、懸命な『小勝利』の積み重ねの上に『大勝利』があるのだ」と。
 
 先生の一人への励ましと、立ち上がった無名の庶民の勝利劇。御書に「微塵つもりて須弥山となれり」(新205・全288)と仰せのごとく、それが幾十万・幾百万と積み重なり、今日の世界広布の大城は築かれました。
 
 使命の場所で一人立ち、積み重ねる日々の小さな勝利。世界の友と異体同心で、一人一人が、この地道な前進を貫けば、やがて必ずや平和と人道の世紀を開くことができます。
 
 この誇りと確信で、まずは広宣流布大誓堂完成10周年の「11・18」を目指して一日一日を勝利し、わが地域に、また世界に、創価の凱歌を響かせようではありませんか。

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