市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

ウイング 土曜から月曜

2006-07-11 | Weblog
 一ヶ月あまり締め切ったままの店を、掃除するために広子が午後2時に入室。つづいて常連のNが来た。ぼくは、予定より一時間ほど遅れてしまった。入ると、まだカビ臭い、床もじとっとしたまま、広子とテーブルを拭いただけということだ。

 一ヶ月ぶりの店内は、それでも落ち着けた。話を交わす。聴けば、どんな掃除用品が要るのか、検討もつかないというし、手をつける気分もまだ沸かぬらしい。

 その内誰か彼か来るかもしれないというのを待っているようでもあるし、ひさしぶりの再開でおしゃべりが弾む。エヌッチは来ないよ、掃除は好かんと言ってるしわたしはしないよで、一言で断るよと話の種に上らせて笑う。
 
 「とにかく全体を見るから手がつかんのだよ。どっか一平方メートルをやろうと
範囲を定めるわけ。そこで何をするか、片付け、整理整頓、掃くだけ、拭くのもやると、具体的にかんげる。するとどんな道具がいるかもはっきりするし、なにより
一平方メートルなら簡単でしょうが、この繰り返しよ、でやれば。」
 
 とNが「ああ、絵を描くときとおんなんじじゃなあ。よく言われたもんだ、おまえの絵が目の位置がずれてる、ここを決めればあとは1人で出来るやろうと。そうか一点を決めるのか」と、

 これはかれのジョークかもしれない。彼はもともとシーガイアのオーシャンドームの清掃の仕事を数年やったことのある掃除のプロだったのだから。

 そのうちプロ主婦のZも到着、4人で掃除がはじまった。整理整頓から拭き掃除まで1時間足らずで終わり、あとは芳香が漂い、室内は広くかんじられだした。それから問題のカウンター内は、広子とその知人の二人がかかった。

 終わるころエヌッチがごめんごめんといって冷えたスイカをもってやってきた。予想どおりでみなで大笑いした。そのスイカの美味かったこと。

 月曜の準備は出来た。
 
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