市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

外山恒一 採録 

2008-06-20 | メディア批判
 昨年の4月、東京都知事選に立候補した外山恒一候補の演説を、ユーチューブで視聴し、これぞ最高のアングラ演劇かと、本ブログで書いたことがあった。
 
公開ブログ  外山 恒一都知事候補 2007-04-07 12:34:53  

 あの時は、週刊朝日は、かれを畏敬というか、一歩腰を引いてというか、へつらうような紹介文が一ページ写真入りで掲載されていた。
 
 ところが、落選したあと、朝日新聞は、こんどは交通事故で罰金を払えず
裁判にかけられたかれを、前回とは打って変わったように、小ばかにした記事で終わっていたのだ。選挙前と選挙後のこの豹変ぶりはなんだったのだろう。つまり、権威ありと無いとでの扱いを変えた。論理も思想もあったものではなかったのだ。まさにこれが朝日新聞かと驚嘆したことを思いだす。

 その彼が、先日購入したSTUDIOVOICE 7月号のなかで、写真とかれの革命によせる一文を掲載しているのを発見した。「インディーズ系メーデーと私」というエッセイである。追い詰められた若者は必ず左翼運動を復活させると、90年代から予言していたという内容だ。

 GWに全国で、「プレカリアート」(夢も希望もない労働者階級)や「マルチチュード」(運動を担う有象無象)が、まさに団体、個人でそれぞれに独立的に札幌から熊本まで10都市で、メーデーをしたことを報告していた。

 ついでにかれの近刊の本「青いムーブメント」の写真の載っていた。アマゾンで1900円だったが購入できる。なかなかデザインがいい。かれがひところ抱えてうりあるいていた本は、まるで昔の謄写刷りのようなものとは大違いになっている。

 若者の運動はまだ目立つものではないが、この動きはうねりをましてくる予感はかんじられる。朝日新聞も、そのくらいの知的関心をかれのその後に持ってもよかったはずだ。なんだ朝日新聞、その構えほど知性はないのを、ここで暴露させられたと、痛快である。






































 

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