市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

これから見もの

2005-06-01 | Weblog
  イオン宮崎がオープンして半月が経った。衝撃波が商店を襲っている。
イオンの東隣にある喫茶店「四季の森」の国ちゃんを訪ねた。彼女は、ひまだよと話しを始めた。それでも客はけっこう座っている。ランチタイムには上も下も満席だったのよ。イオン開店以来ずーっと満席はないね。2時以後に客が多いのがレストランにない喫茶店の強みなのだけど、それがひまになったと、他人事のように言うのだった。今は、わっとイオンに行っている客もだんだん戻ってくると思うのだけど、何時ごろになると思うと聞くと、即座に半年ねという。思わず、そのデーターはあるのと聞くと、微笑んで、勘なのよ、勘と言うのだ。彼女が言うとデーターよりも勘のほうが当たる気もした。

 シャンソンの流れるお好み焼き店「しぇ・こぱん」は、昼間も減ったし夜の客が大分減ったということだ。国ちゃんが半年経てばと言ったよというと、半年では12月ではないですか。とあそこは自力があるから耐えられるけどと、やや深刻な表情をした。先年、近くに百円均一の大創やユニクロ、青山、マックスバリューなどを集めたSCが出来たときは,一ヶ月くらい客が減ったが、イオンではどのくらいだろう。飲食店では、一割でも客が減ると、ぎりぎりで営業しているから大変と話を進めてくれた。彼の周辺では、橘通りでも4割減った、5割減ったと、怨嗟の声をあちこちで聞くというのだった。

 ボンベルタ・デパート(イオングループ)の地下食品売り場の知人を訪ねたら、彼女は休みで中国人の学生アルバイトの女性がいた。彼女は、外国訛りのアクセントで、客減ったねえ、半分減ったよう、心配ね。そう、イオン十九日にオプンしてからね、と躊躇無く売り上げ減を話してくれた。この特有な訛りが、みょうに現実感があった。たしかに地下の売り場の日頃のわっとする人いきれは感じられなかった。

 街の変化は、まず売り上げ減として確実に現れてきている。これからどうなるのか、いつまでつづくのか。もとにもどるとすれば、いつ、どんな形でか。その根拠となるデーターが市民に必要だ。しかし、市は能天気な「ぴんくちらし取り締まり」とか「空中看板規制」とかををやっている。延焼がせまってくるのに、枕だけを抱えて、興奮しているごとくだ。市と、その街づくり人のこれからが見ものである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« どくんご第2回実行委員会 | トップ | 勘よりもデーターを »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事