市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

チケットを売る 7 二方向のエール

2009-11-14 | 芸術文化
 山崎のアイデアと彼自身による看板製作に入って二日目の昨日は、朝からの雨は正午過ぎには土砂降りとなり、ごご3時過ぎには強風も交え、コーヒーでもイオンの街角風カフェで飲もうかという気分転換もできなくなり、せっかくやっと休みがとれましたというKさんも参加したいと電話してきていたが、取り止めを伝えることになった。

 発砲スチロール板にパソコンでの製作文字を貼り、一枚の入場券を貼った。「チョット早めのXmasプレゼント」その下に「は、この一枚」つづいてチケットを貼り「当店販売中」がメイン。その直下にチラシの拡大コピー。全体を透明セロファンで保護した。あまり上品すぎるので、ちょっと俗悪になるよう銀メラのきらきら虹色に光るテープで額縁になるようにセロファンを固定した。いずれ写真を掲載したい。これは「ひむか村の宝箱」に掲示してもらう。もう一枚は、「東宮花の森東集会所」の玄関ホールに掲示、チケット予約受付ノートを添える。要は小春&マイノリティオーケストラの宮崎市上演を知ってもらうことである。もう記憶にないほど遠い昔、学芸会で舞台装置や小道具を作った日を思いだしていた。ギャラリーで資料の整理をパソコンでしていた長男の嫁が、ぼくらをおもしろそうに、自分もたのしそうに笑って見ていた。

 チケット売りといえば、前回のどくんごテント劇のとき、私のまわりでは10枚もしかするとそれ以上売れますと預かってもらえた女性、テント劇は大好き、ここのお客もきっとよろこぶと、いちはやくポスターを貼ってくれた店主、結果的には3枚と0枚だったけど、あのスタート時のエールは力となったのも事実だ。

 カウンターを挟んで、ぼくの大学の後輩のマスターは言う。もう時間がないですよ。いやあるよ。もう3週間でしょ、もう時間ないですよ。と独り言のようにいうのだ。もう時間がないから、むりしなさんな、こうなったんだからあなたの責任でないと、これも逆エールであろう。ところでぼくはこれはゲームだと思っている。ゲームでは、勝負がつくまで時間はあるのだ。ここで「無い」という認識は何の意味も語っていない。時間がないと自覚して、どうするのか、答えはただひとつ、止める、終る、放棄する、ということだろう。時間がないという意識そのものはここでは弱気に通じる。日常で弱気も必要であろうが、なんかをやりとげようという場合に最大の障害は自分の弱気に判断を置き、かつ神のように仰ぐごとである。

 さらにいえば強気は、かならすしも無謀ではない、じつは一瞬にかける合理的判断、創造的行為の一連のプロセスによって危機を突破する行為であり、そこには危険もあるが、幸運もあるということである。多くの試合は、逆転の勝ちをつかめるのは、この精神のプロセスがあるからである。この行為においては幸運の確率は、悲運のそれよりも高いとぼくは信じている、これが時間が無いというエールに対するぼくの回答である。

 さて、ここでちょっと私のイベントの宣伝。じつは「天空ジール」で宮崎市の市街論をトークする。ここ数年撮影した街角写真や、明治・大正、昭和初期の市街写真を交えながら、「電灯紙芝居」という大道芸的に演じる。これは2003年に宮崎市の喫茶店「ウイング」その他でシーリーズでやった最終回7回の巻きである。数年ぶりにスライドを見直して、まったく新しい編成にしていかねばならない。当時のタイトルは「崩壊都市 宮崎市街 観光案内」であり、都市開発についての批判をぶっつけるものであったが、も早、開発は極限に行き着き、街は別物に変わってしまった。そこでタイトルは「街角が遺した言葉」として、街がぼくに示唆するライフスタイルはどうすべきなのかを話してみようと思う。つまりここでしゃべるのは、街づくりでなく自分づくりであるわけである。街なんか作っても、創れないし、作っても意味なし、税金の無駄遣いであるのだ。 所詮街はハードであり、そこで生きる人が問題なのだ。街はひとにどんな言葉を語っているのか、もし関心がおありなら、口コミ頼みます。
 
 とき 11月21日(土曜) 午後6時会場 午後7時開演
 場所 カフェ天空ジール
 料金 無料

    無料については小春上演にだれよりもはやく協賛をしていただいた
    感謝の意味であるし、それにチケットを売る苦労をおかけしたくな
    かったからだ。
    無料だから、中味が薄いということは絶対にありえないのですから。


  ということで以上よろしくお願い申し上げます。






  

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