市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

いまどきのわかもの

2008-06-04 | 生き方
今年に入って、ぼくはこのブログで、わかものよ、非人間的労働にまきこまれるより、仕事をするなと提言してきた。その方法の一つに、生活費を今の半分に押さえ込む工夫しろと。物価さへインフレがすすまぬかぎり、3年働けば、所得の半分を貯金することで、つぎの3年は遊んで暮らせる。つぎに月の3日、できれば一週間、可能なら10日間、一銭の金も使わずに生きよと、これは日本が破産したときに生き延びるための訓練のためであると。

 いずれも消費路線から降りることである。自動車はもちろん、テレビも新聞も購読、視聴しない。快楽に金を投じない。食わない、飲まない、旅行しない、遊ばない、つまり太平洋をヨットに一人で漂うようなライフスタイルを基本とする、いや
訓練すると、・・・。かなり本気で、僕自身はかなりこの路線を目標にしているつもりだ。しかし、これもぼくの趣味かもかと、こんなことをだれがするものかと、やや自嘲気味なのである。ところが、とんでもない情報に遭遇したのである。

 ここ数日、フリターについてのブログをRSSでチェックしていたところ、6月2日に東京12チャンネルの久米宏の経済番組で、「いまどきの若者」という特集があったとあった。あとで、そのブログも紹介するが、若者が自動車に乗らなくなったという。遊ばない、金を使わない。フリターでも月5万円、なかには月15万円を貯蓄しているという。75パーセントが貯金するという。金を使わない若者を「新ニッポン人」と呼ぶのだそうな。

 旅行もしない。酒も飲まず、コーヒーいっぱいで夜のマックで友達であつまって
楽しく100円で遊んでいるというのだ。これじゃ日本が危ない。もっと自分自身に投資しろ、金をつかえと、大人は嘆いていたという。

 これには、僕は唖然とした。なんだ、ぼくの提案はすでにやってるじゃないか。ただし、ちょっと違う。将来に不安に備えてやっているという解説もあるが、いや、どうもそうじゃなくて、消費というライフスタイルから、降りてしまったという生き方をしてしまったという気がする。

 意思とか、目標とか、哲学などというのでなく、本能が心身と意識を消費から引かせてしまったという感じなのである。もはや、現在の消費社会に関心も欲求もなくなったという感じがするのである。かってのヒッピーとも違う。彼らには、強い現状否定のイデオロギーがあった。しかし、このわかものたちは、新しい肉体と意識の反消費人間に移行してしまったのではないかとおもえるのだ。

 これはすごい、やっぱり若者は面白いと、思うのである。

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2 コメント

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Unknown (東京人)
2008-06-05 01:35:33
私も東京に住んでて思うんですが、確かに昔と比べて車に関心のある若者は、減っているように思います。
昨年の東京モーターショーも、なんか静かな印象を受けました。今の時代、特に東京はいろんな娯楽や情報があるのも影響しているかもしれませんね。東京ドームでのジャイアンツ戦も昔に比べると、楽にチケット購入できるし、サッカーも一時期のブームを過ぎてしまえば、ほんとに好きな奴しかJリーグも見に行きませんしね。若者の趣味なんかは、かなり分散しているように思えます。時代や景気にもよるんでしょうが東京は既に成熟しちゃってますね。
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■久米宏の「新ニッポン人」現る-世代でひとくくりにする愚かさを象徴する低レベル報道 (yutakarlson)
2008-06-05 13:54:34
■久米宏の「新ニッポン人」現る-世代でひとくくりにする愚かさを象徴する低レベル報道
こんにちは。あの番組20代は、かわいそうな若者とでも、いいたいのでしょうが、無理がありますね。それに、世代で輪切りにして、ひとくくりにして論じるという懐古趣味とでもいえるような手法を用いています。世代で輪切りにするのは、経済が発展途上の国ではある程度成り立ちますが、今や中国でさえ無理です。
この番組のディレクターも、視聴率の向上にしか興味がないのだと思います。昨年10月に「アッコにおまかせ」の『初音ミク』騒動がありましたが、マスメディアは未だにこの騒動の意味がわかっていないようです。愚かです。そうして、声無き声の若者たちは、このような低レベル報道は気にせず、自分の信じる道を歩んでもらいたいと思います。日本の若者ガンバレ!とエールを送りたいです。ここに、書くと長くなってしまうので、詳細は私のブログを是非ご覧ください。
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