市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

晩秋とランチパス

2014-11-08 | 生き方
今度、またランチパスポートに参加するときは、500円で利益がでるようにやらねばと、店主夫婦は言う。1000万円の売り上げを達成した出版社と本屋に、死ぬほどの働きを、90日間無料奉仕したのが、日本国宮崎市(パスポートの表紙記載)の店主とその使用人たちは、そう決意するのは当然であろう。パスポートが終わると、だれも来なくなった店先で、店主夫婦はそう決意した。だが、どんなメニューが可能なのかと、頭をかかえるのであった。

 来店者は、来店者で、700円以上のランチが、ごまかしなく、そのまま提供されているかどうかについて、注意おこたりなかったのだ。写真と違ってないかどうか、これは序の口である。仲間の一人が通常料金で注文して、500円のものと、直接比べてみるという手段がとられたりと、こまかいですと言う。品質を落としたり、量を減らしたりは、いっぱつで見破られるというのだ。この話は、別でも聞いた。彼女はあるレストランの店の待合室で、あの店のこの料理はいいが、この料理はだめだとか、ことこまかに評価し、あの店はいい、この店はだめだと、お互いが、情報交換で盛り上がっているのだと話てくれた。

 800円が、500円になって感謝するどころか、だまされずに800円のものを500円でたべられたかどうかに、関心があるのだ。感謝もなければ恥じらいもない。やっている消費行動の意味も理解できない。「得」だけが、命なのである。世界がどうなろうと、明日がどうなろうと明日も過去も未来も、今だ、今、200円得したかどうかに、意識はすべて、そこに集約されている。こうしたランパス人のなかには、3ヶ月で40店舗以上を回って人もいるという。

 ある店では、使用人たちが、こういうのだそうだった。ただ今、1000円のお客さまお帰りですと、アナウンスされると、店舗内で、働いているシェフもウエイターたちも、ありがとうございましたの斉唱があがる。500円の客には、だれも言葉をかけないで無視したというのだ。ここにも感謝という行為は消滅した。この店に存在したものはなんのなのか。それは、ランパスが図らずも生みだた虚無であったと言えよう。実数と虚数を組み合わせた複素数は、現実社会を見事に示すこともあるのだと、感銘した。

 それにしても、2度目のランパスでは、レストランもまた実数になるべく、その難問を解いて欲しいものだ。それは、食事の貧魂を救うためにも必要である。

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2014-11-08 17:34:16
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