市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

今年も終わって

2007-12-30 | Weblog
 年末は、思いもかけなかったことに出会い、その3分の1位に対応できて他は年が明けてからということになった。すべてに親しい知人が関係しており、まことに申し訳ない。乳がんの手術を終わったばかりのお二人、どうしても書きたい「大和なでしこ」(木内里美作・演出・出演)の批評、昨年制作したドキュメントムービー「宮崎は劇場」の公開、年賀状の発送などが残った。

 今年はあっという間に終わった。一年の短さ、もう終わりかという感じは、まわりでだれでも言っている。この異様なまでの瞬間的な一年というのは、加齢のせいばかりではなさそうだ。
 
 いわゆる文化的イベントや会合にもなんどか出かけたが、その知性と感情の低下は、想像を超えていた。考える力も感受する感覚も、個人の意識の発露というよりは、テレビ受像機のブラウン管をみるようなものにすぎなかった。経済原則にとらわれた価値観、常識で拘束された全体主義国家の民衆を見るかのようなものだった。

 考える能力も新しい価値観に出会う事も無く鈍化してしまった人々の集う文化的イベントは、滓として、ぼくの意識のなかに溜っている。

 ただ、どこかで可笑しいとだれもが感じていたことが、はっきり可笑しいという常識になり、世論となりメディアの方向を変えるということもしばしば現れるようになった。時代の変わりの早さからであろう。
そこに希望がる。これが一年の速さなら大いに歓迎できよう。

 それにしても、これまでの一般常識を、非常識へ。今の非常識を常識へと、知性と感情が人間のものなら、当然の動きかも。
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