年末年始を、終わろうとしている。不義理を抱えたまま毎日温泉に行った。30,31日は午後4時頃、元旦から2日、3日は午前7時頃に。家から車で、有料道路で25分、使わなければ35分から40分で行ける「青井岳温泉」である。
温泉に入ると、世間の日常は湯気の彼方に消滅する。まったく自由になれる。だから、くだらんことでも気になる事でも、集中して考え続けられる。日常が、遠ざかる感覚とはじつに良いものだ。昔は、元旦そのものが、そんな一日になったものだが、今はまったくそんな感じはしなくなった。去年の元旦は、まだあちこちに大きな門松などが、ホテルや銀行、デパートなどのまえに飾られていたが、それも今年は目に付かなかった。正月らしい気配は街中どこにもなかった。正月はテレビのなかだけにあるようだ。
ただ、元旦の午前7時の温泉には、正月がかんじられた。天井までとどくガラスの窓から、明るくなる空を湯煙につつまれて見ていると、幸せのようなものを感じられた。30日も31日午後も浴室は人であふれていて落ち着かなかったが、元旦と、今日3日はのんびりして楽しめた。外国に行かなくてもこれで十分、負け惜しみではない。これでいい、三浦展によると、これぞ下流社会の楽しみということのようだが、人間の楽しみに上流も下流もないとしか、ぼくに思えないのだ。
温泉で読んだほんは、フレデリック・ショット著の「ニッポンマンガ論」(樋口あやこ訳)スティーブン・ジェイク・グールド著「パンダの親指ー進化論再考」(櫻町翠軒訳)唐沢俊一+ソルボンヌK子共著「世界の猟奇ショー』(幻冬舎文庫マンガ本)三浦展「下流社会」の4冊。この4冊、一見ばらばらだが、共通点は、この世の常識からはなれていること、まじめすぎてギャグになる「下流社会」ふざけすぎて、実は薀蓄を極めたギャグ「世界猟奇ショー」常識がいかにつまらぬものかを心底からわからせてくれる「パンダの親指」「ニッポンマンガ論」ということになろうか。
なんで三浦展の「下流社会」がギャグかとわかりにくいかもしれない。その目次を見ていただきたい。「自分らしさを求めるのは、『下流』である?」と、「あとは悪くなるだけとう不安ー普通の人に展望がない」
とか「下流の女性は歌ったり踊ったりしている」
まだまだある。ほんと噴出して笑いがとまらないのだ。之はギャグでなくて、統計まであげてまじめに社会学として「論じられて」いるのである。このギャップがまたおかしい。2005年の初版である。ぼくがブログを書き始めた年である。その年はこんな世間であったのかと思う。
温泉に入ると、世間の日常は湯気の彼方に消滅する。まったく自由になれる。だから、くだらんことでも気になる事でも、集中して考え続けられる。日常が、遠ざかる感覚とはじつに良いものだ。昔は、元旦そのものが、そんな一日になったものだが、今はまったくそんな感じはしなくなった。去年の元旦は、まだあちこちに大きな門松などが、ホテルや銀行、デパートなどのまえに飾られていたが、それも今年は目に付かなかった。正月らしい気配は街中どこにもなかった。正月はテレビのなかだけにあるようだ。
ただ、元旦の午前7時の温泉には、正月がかんじられた。天井までとどくガラスの窓から、明るくなる空を湯煙につつまれて見ていると、幸せのようなものを感じられた。30日も31日午後も浴室は人であふれていて落ち着かなかったが、元旦と、今日3日はのんびりして楽しめた。外国に行かなくてもこれで十分、負け惜しみではない。これでいい、三浦展によると、これぞ下流社会の楽しみということのようだが、人間の楽しみに上流も下流もないとしか、ぼくに思えないのだ。
温泉で読んだほんは、フレデリック・ショット著の「ニッポンマンガ論」(樋口あやこ訳)スティーブン・ジェイク・グールド著「パンダの親指ー進化論再考」(櫻町翠軒訳)唐沢俊一+ソルボンヌK子共著「世界の猟奇ショー』(幻冬舎文庫マンガ本)三浦展「下流社会」の4冊。この4冊、一見ばらばらだが、共通点は、この世の常識からはなれていること、まじめすぎてギャグになる「下流社会」ふざけすぎて、実は薀蓄を極めたギャグ「世界猟奇ショー」常識がいかにつまらぬものかを心底からわからせてくれる「パンダの親指」「ニッポンマンガ論」ということになろうか。
なんで三浦展の「下流社会」がギャグかとわかりにくいかもしれない。その目次を見ていただきたい。「自分らしさを求めるのは、『下流』である?」と、「あとは悪くなるだけとう不安ー普通の人に展望がない」
とか「下流の女性は歌ったり踊ったりしている」
まだまだある。ほんと噴出して笑いがとまらないのだ。之はギャグでなくて、統計まであげてまじめに社会学として「論じられて」いるのである。このギャップがまたおかしい。2005年の初版である。ぼくがブログを書き始めた年である。その年はこんな世間であったのかと思う。
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