熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人講習 雪山アルパインクライミング講習 鈴鹿 御在所岳周辺エリア

2021-01-16 12:16:13 | ガイド山行/雪山登山
1月13日~15日は、個人ご依頼で雪山アルパインクライミング講習を行ってきました。

御在所岳山麓、湯の山温泉の宿に2連泊して3日間様々なルートを登りながら訓練していただきました。
初日は藤内沢、2日目は本谷~大黒尾根継続、3日目は藤内壁後尾根~富士見尾根継続。
3日間で約3000m登り、3000m下ったので体力的にもかなり充実度の高い山行が出来ました。


お正月飾りの藤内小屋の前を通って入山。
「笑門」こういう御時世でも笑いを忘れずに過ごしたいものです。


藤内壁出合。思っていたより雪が少なめです。
雪山もかなりしっかり登られている方ですが、今回は基本技術からのお浚いから訓練し直していただきました。


先ずは藤内沢最下部で暫くアイゼンワークを反復練習していただいてから藤内沢を登っていきました。


アイゼンとピッケルのコンビネーションをしっかり訓練していただくために敢えて通常のコースを出来るだけ外して氷壁個所や岩場を選んだルート取りで登っていきました。


御在所岳山頂




御在所ロープウェイ山頂駅のレストランで休憩。ここに来たら食べずにいられない、特製みたらし団子。
甘味好きの僕としては立寄る大抵の場所でみたらし団子を食すようにしていますが、その中でも群を抜いてかなりの美味しさです。


下りは中道コースをアイゼンワークの練習をしながら下山です。
途中のキレットから鎌ヶ岳を望みます。御在所岳の美し過ぎる代表的景観です。


中道コースの名所、地蔵岩


翌日にめざす本谷~大黒尾根を眺めながら下山して初日の行動を終えました。




翌2日目は、本谷~大黒尾根を継続するルートを登りました。先ずは本谷を遡行していきました。
基本的に谷沿いにずっと道が付いていて簡単に辿っていけますが、やはり訓練をしていただく為に敢えて岩場や氷結した個所を選んで登っていきました。
所々シングルアックスでのミニ氷瀑登りもあり結構登り応えがありました。


三角岩(ジョーズ岩)
ここで本谷を離れて大黒尾根登攀に向かいます。


ヤブ登りから小岩場、ナイフリッジ、小岩壁を越えて大黒岩直下のクライマックスです。


大黒岩に出て登攀終了~


ここからそのまま下山しても良かったのですが折角なので御在所岳山頂まで登りました。
やはりロープウェイ山頂駅のレストランで休憩です。やはりお決まりでみたらし団子を注文。
欲張った登り方で少々疲れたのでホットコーヒーを付けてプチ贅沢気分に浸りました。


休憩後は、一ノ谷新道を下って2日目も無事に終えました。
一ノ谷新道下山中からの大黒尾根と大黒岩を望みます。

いよいよ最終日、3日目は、藤内壁の後尾根を登って富士見尾根に継続するルートでした。


藤内沢出合から藤内壁を望みます。




後尾根をグングン登っていきます。傾斜はそんなにありませんが、クラック主体なのでアイゼン登攀技術が肝心です。




雪が少ないため、氷が発達していて部分的にまるでアイスクライミングをしているようです。


後尾根を順調に登り終えて富士見尾根に継続です。
ポカポカ陽気でノンビリした気分で登れました。


富士見尾根も順調に登攀終了~
終了点から鎌ヶ岳を望みます。さすがに鈴鹿の槍ヶ岳と呼ばれるだけに端正な三角錐の姿です。
手前には前日に登った大黒尾根を見下ろし気味に眺めます。
この後はやはり御在所岳山頂まで登って山頂駅レストランでお決まりのみたらし団子休憩にしました。


予定コースを全て登り終えたのでみたらし団子に名物カツサンドを付けてプチゴージャス気分で労いです。
肉厚なのに驚くほど柔らかくてジューシーなカツがサクサク衣に包まれていて、それを焼き加減抜群のトーストで挟んだ絶妙の味とバランスの絶品カツサンドです!
と、美味しんぼ調にまとめてみました。ハイ!

という訳で天気にも恵まれてバリエーションに富んだ御在所岳を舞台にガッツリ登り込んで訓練していただいた3日間でした。
大変大変お疲れさまでした。ご依頼ありがとうございました。







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個人ガイド 六甲 芦屋の岩場周遊

2021-01-10 23:30:05 | ガイド山行/バリエーションルート登山
本日1月10日は、個人ご依頼で六甲 芦屋の岩場を周遊するコースをガイドしてきました。

ロックガーデンを中心に広がる芦屋の岩場には難易様々な岩場点在していますがそれらの中でも初歩の岩登りルートだけをピックアップしてハイキングしながら周回コースで登り、歩きました。
とても低温の一日でしたが快晴で陽射しが強く照り付けてくれたお陰で日向では昼寝でもしたくなるようなポカポカ陽気の下で登ることが出来ました。


老若男女で大賑わいの高座の滝前広場。
連休中とはいえこれほど登山者、ハイカーで溢れているとは驚きでした。但し3ヶ所回った岩場はどこも貸切で静かな静かな登山日和でした。




先ずはゲートロックからスタート


終わって地獄谷を遡行。所々凍結していて大きなツララも見慣れました。
30年以上通っていますがこんなコンディションの地獄谷は初めてでした。




続いてAケン岩へ


♪ふりむけはヨコハマ~♪ ではなくて、ふりむけば大阪湾を見下ろす絶景です。


キャッスルウォール名物のネコちゃんは元気に寄ってきてくれたので安心しました。


最後にブラックフェースを登りました。


ブラックフェースのテッペンテラスはこれまた大阪湾の絶景ポイントです。僕的にはここでノンビリ休憩しながら景色を見るのが大好きです。


夕映えの大阪湾を見下ろしながらの下山。

良い一日でした。
お疲れさまでした。。ご依頼ありがとうございました。







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2021年 謹賀新年

2021-01-05 12:20:59 | うんちく・小ネタ

あけましておめでとうございます。

旧年中はご参加頂いた皆さまには大変感謝申し上げます。また日頃当ブログをご覧いただいている方々にも合わせて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
基本的にガイド、講習業務に関することが中心のブログとしつつも、しょうもない駄洒落とマニアックネタが多くてまともに読んでいただくのが恥ずかしい限りですが、こういう変わった山岳ガイドも一人ぐらい居ても良いのでは?と自分だけ納得してせっせと書き連ねております。今後とも宜しくお願い致します。

さて、2021年も明けて三が日もあっという間に終わり、今日は早くも5日。そろそろエンジン始動で行きたいと思います。

ただ、昨年散々翻弄され、振り回された新型コロナウィルス、新年早々まだまだ予断を許さない状況が続いています。
多くの方々が楽しみにされているオリンピックは開催されるかどうかとても微妙に思われますし、それどころか日々の生活や行動にさえ制約が大きく、本当に自由に動き回れるのは一体いつになるのか?と不安になり気持ちが沈むことも多いことと思います。僕自身に至っても生業としている山岳ガイド業にも様々な障壁がありますし、それにライフワーク的に12年間続けてきたヨーロッパ山行は一旦打ち止めとなってしまい、今年も間違いなく不可能でしょうしもはや来年再開できることを祈ることしか出来ない状況です。フランスシャモニのキャンプ場に預けてある膨大な数量の登攀具、生活道具類等の装備品はどうなっているのか少々心配でありますが(ネットオークションに販売されてたりして!ってこれは冗談ですが・・・)、それ以上に自分の年齢と出来ること(登りたいところを登りたいように登る)を考えた場合に段々と残りが少なくなってきているのでそれが大きな心配事でもあります。
でも、まああまり深刻に考えても体に良くないのでとにかく前向きな気持ちでコロナが収束するのを期待しつつ、国内で出来ること、楽しめることを行っていきたいと思います。
ガイドという仕事を始めて20年以上たちますが、いろんな事に直面する度々に「ガイドなんて仕事をずっと続けてて良いのかなぁ~」と思いつつも結局ずっと続けてきている訳ですが、今回のような世界全体に及ぶような未曽有の出来事で世の中が様々な閉塞感に包まれそうになっている状況においても山登りという行為を通して喜びや嬉しさや幸福感、満足感、達成感などなど、人間が生きていく上でとても大切なことを得ていただくことが出来、そのサポートが出来ることに「山岳ガイドという仕事って良い仕事なんだなぁ~」と今更ながらに実感している次第です。2021年は勿論、今後も多くの方々に楽しみ喜んで頂ける山行をお届けしていきたいと願うばかりです。
2021年が皆様にとって良い一年となりますように!
どうぞ宜しくお願い申し上げます。


山岳ガイド 江口正徳

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個人ガイド 八ヶ岳 天狗岳

2021-01-03 01:12:16 | 日記
今年の年越し山行は、個人ご依頼で天狗岳のガイドでした。
12月30日~2021年1月1日は、黒百合ヒュッテにゆったり2連泊しての天狗岳登山でした。


天狗岳めざして氷点下18度の黒百合ヒュッテを出発。
最強寒波とか、宿泊者の方々も「有り得ない寒さ!」とか言われていましたが、5年以上前とかにしたら氷点下18度なんて全然暖かいのですよね。


かなりガスガスですが風は大したことないので落ち着いて登っていくことが出来ました。


東天狗山頂が近づいてきました。


東天狗岳登頂! おめでとうございます。
何名かの登山者がいらっしゃいましたが、皆さん東天狗岳で下山していかれました。我々は続けて西天狗へ。


西天狗岳登頂! おめでとうございます。
西天狗の方が最高点なのでこちらに登ってこそ本当の意味での天狗岳登頂ですね。


東天狗と西天狗のコルから西天狗を振り返ります。


時々青空が広がり東天狗岳山頂も顔を覗かせてくれました。


下山時は視界もだいぶ利くようになり稲子岳南壁、ニュウを望みながら下っていきました。


ようやく東天狗と西天狗の両山頂が揃って全容を望ませてくれました。


2020年大晦日。
夕飯は年越しソバが付いてとてもヒッソリとですが大晦日気分を味あわせてくれました。




2021年元旦! 
いよいよ2021年の幕開けです! 朝食はお節メニューでした。とても奥ゆかしく、静か過ぎるくらいにヒッソリと迎えた2021年新春でした。


黒百合ヒュッテを出発して唐沢鉱泉に下山して今回の年越し3日間の山行を終了しました。
3日間お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。

2020年はいろんなことがありました。
新型コロナウィルスの蔓延という今までに経験のしたことのない事態に振り回され、翻弄され、将来の不安を感じざるを得ないことも多々ありました。
それでも元々楽天的な性格ということと登山で身に付けていた忍耐強さ、そして登山を通じて得らる多くの幸せ感、そしてなによりもコロナ禍が心配される中でもご参加いただいた皆さまのお蔭で精神的にもダメージを受けることもなく無事に乗り切ることが出来ました。
2021年は皆様にとって素晴らしい一年になりますように!
2021年も変わらず、熱く、楽しくいきたいと思います。








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個人ガイド 蓼科山と雪山入門講習

2021-01-03 00:59:27 | ガイド山行/雪山登山
12月29日は、個人ご依頼で蓼科山のガイド&講習の山行でした。

この3日前の蓼科山もそこそこ良い天気に恵まれて気持ち良く登ることが出来ましたが、これまた最高の晴天の下で、コンディション最高!景色最高!の蓼科山登山でした。


振り返れば中央アルプス、御嶽山、その他見渡す限り延々と山々を望みながらの気持ち良い登行です。


天狗岳~編笠山、西岳まで八ヶ岳のアルペン的な景観を欲しいままに望めました。


蓼科山登頂! おめでとうございます!
無雪期に一度登られたことがあるとのことでしたが、雪山で登ると更に素晴らしかったでしょう。だって眺めて良し、登って良しの蓼科山ですからね。


蓼科山山頂から、八ヶ岳全景、そして南アルプスを大パノラマで望みます。まさに360度の大展望でした。
最高の一日でした。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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