ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

ONCE WAS NOT/CRYPTOPSY

2008-09-15 02:19:33 | 音楽
連休は実にリラッックスして過ごしている。

好きな映画を観て、好きな本を読んで、好きな音楽を聴いて…ってな感じ。

未だ精神的に引っかかる事、納得出来ない事はあるのですが、この連休はそう言った事を忘れる様にしています。

さて、今日聴きまくっていたのが、カナダが生んだ変態超絶技巧派デス・メタル集団CRYPTOPSYの6枚目のアルバム『Once Was Not』であります。

以前、CRYPTOPSYの新作をレヴューした時、「前作で行き着く所まで行ってしまった」と言ったかと思うのですが、本作は今思えばCRYPTOPSYというバンドにとって「ターニング・ポイント」的なアルバムだったのかも?!

本作でも演奏陣のテンションの高さは、ハッキリ言って異常(笑)。
あまりにテクニカルかつ複雑過ぎて、常人には一体何を演っているのかサッパリ判らない。

コレは批判してる訳でなく、彼らのミュージシャン・シップが如何に高く、バンドの音楽性が他に類をみない超個性派である事の証明かと思います。

そして、この異様なテンションと緊張感の高いアルバムになった大きな要素に、ファンからは「伝説のデス・メタル・シンガー」として神格化されていたロード・ワームが電撃復帰しました。



彼らの名が世界中に広まるキッカケとなったのは、間違いなくワーム卿が参加して唄っていた(と言って良いのか?:笑)2rdアルバムである『Non So Vile』であるのは今更語るのも野暮でしょう。

あのアルバムでのワーム卿の、もはや人間とは思えない魔獣の如き重低音の咆哮は、当時多くのファンを奈落の底に叩き落すだけの凄まじいインパクトと衝撃がありました。
人間離れした人外魔境の様な唸り声と咆哮、そのバックにはこれまた超人的なテクニックが炸裂するデス・メタル、その瞬間にCRYPTOPSYというバンドは多くのメタル・ファンにその名を記憶させたのでした。

本作では、そのワーム卿が復活しているのです。
テンションと緊張感が高いのは当然、ホンマに凄いアルバムになっております。

相変わらず人外魔境な野獣シャウトは健在ながら、ワーム卿に少々ブランクを感じるのが少し残念か?!
ワーム卿はバンドを脱退後、何と英語の教師をしていたらしく、一時期ホンマに音楽業界から引退していたそうです。
それがいきなりバンドへの復帰で、またあの野獣の如き咆哮を轟かせる…凄い。
全盛期の様な狂気や迫力には少々欠けるものの、やはり他に類を見ないワーム卿の咆哮は素晴らしい。

バンドはフロウのもはや人間とは思えないドラムの凄さもありますが、楽曲の展開がより複雑になり、随所でジャズやボサノバっぽいのを演ってくる「遊び」まで披露している。

しかし、ご存知の様にこの『Once Was Not』のツアー後に、ワーム卿は今度は電撃解雇となりました。

現在に至る訳ですが、バンドとワーム卿の間に一体何があったのか今一つ不透明なのが残念です。

とは言え、このアルバムも「傑作」である事には間違いありません。

ワーム卿、最後の咆哮に震えて下さい。



この地球で
最期の完璧な夜
俺は見た
羽が生えたペストが舞い降りるのを
暗黒の病
古代の星の風に乗って襲来する
「死」以上に最悪なものが待っている


PS:PV『The Pestilence That Waalketh In Darkness』



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