
ここ最近、仕事が鬼の様に忙しい。
毎日が、ある意味で修羅場…。
一週間と言う時間が、もう怒濤の勢いで過ぎていく。
心折れそうになりながらも、コレを観る為に何とか頑張って来ました。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』!!
もう無茶苦茶楽しみでした。
この日を、2年以上も待っていたのだから…。

先に言ってしまいますが、本作は何をどう語っても「ネタバレ」は避けれません。
それは鑑賞して頂くと、良く判るかと思います。
「ネタバレ」が嫌な方はコレ以降は読まないでくださいね。
(注意;ネタバレ大暴走!!)
正直、前作の『破』が素晴しい傑作だったので、今回の『Q』への不安はありました。
実際、一度出来上がっていた脚本を総監督である庵野秀明氏が完全に「破棄」したとも聞きました。
それは昨年のあの未曾有の大震災を目の当たりし、作り手側が時代と向き合って「相応しくない」と判断した為とも聞きました。
本当に世界が終わってしまうような現実に襲われた今、アニメの作り手として何を観る側に提供するのかで激しい葛藤があったそうです。
それで結果的に公開延期となり、今こうして「Q」という作品として提示されました。

本作は傑作『破』以上に、もう我々が知る『エヴァンゲリオン』という作品ではありません。
何と言っても舞台は、いきなり14年後からスタートします(!)。
初号機&シンジ君奪還作戦から、一連の序盤の展開は従来のロボット・アニメと言うよりも、正に「ハードSFアクション」と言った雰囲気。
そして徐々に明らかになる世界。
そこは『破』のラスト、6号機によって食い止められたと思われたサード・インパクト。
実際に止める事が出来ず発生、人類は今正に滅亡の危機に曝されていたのです。

お馴染みのキャラ達が登場し、主人公シンジと再会します。
そして自分に対して、明らかに「敵意」を抱く見知らぬ人々とも。
シンジは、またここで残酷な現実と大人たちの理不尽さと直面する事になります。
それを象徴するのがミサト。
彼女は対ネルフの武装組織「ヴィレ」を率いる指揮官となっていた。
再会を喜ぶシンジを前に、彼女はシンジを冷たく突き放す。
そのシンジが、自分の取り巻く現実を知るキッカケとなるのが新キャラ・鈴原サクラの存在。

彼女こそ、あのトウジの妹でありサード・インパクトの生き残り。
その彼女達から、既にアレから14年もの月日が経っている事。
自分という存在が、今は人類にとって破滅を招く忌むべき脅威の存在である事を思い知らされる。

ミサトから冷酷に「何もしなくて良い」と言い捨てられ、サクラからは「絶対にエヴァに乗らないで」と言われるシンジ。
彼自身の存在意義は、またここで見事に消滅してしまう。
今まで散々怖い思いやイヤな思いをして、エヴァに乗って来たシンジ。

人類を救う大義名分なんかよりも、彼が求めていたのは誰かに必要とされる事によって生まれる自らの存在価値だったと思う。
突きつけられた現実を前に、取り乱すシンジにアスカは「単なるガキ」とまで吐き捨てます。
14年も眠ったままだった14歳の少年に、突きつける変貌と現実は残酷過ぎます。
文字通り「成長しない主人公」と言われるシンジ、本作で初めてその不憫過ぎる境遇に共感出来ます(涙)。

もし、あそこで「ヴィレ」の誰かがシンジにしっかりと向き合って話し合っていれば。
エヴァ9号機の急襲に遭った時、シンジはアヤナミ・レイ(仮称)の誘いにホイホイ乗らずに「ヴィレ」に留まっていただろう。
ただシンジの首に取り付けた自爆装置のスイッチを、押すのを躊躇して出来なかったミサトにかつての面影を見ました。

余談ですが、「ヴィレ」の最大の兵器である「ヴンダー」。
コレ、何か「ヤマト」を彷彿とさせます。
もし仮に噂通りに庵野氏がリメイク版「ヤマト」を手掛けていたら、こんな感じになっていたのかも?!

ネルフに帰還して待っていたのは父ゲンドウ。
そして渚カヲルという少年。
シンジが救いも求めたレイは、もう自分の知っているレイではなかった。
ゲンドウは「エヴァに乗れ!」と再び命令します。
更に混乱するシンジ。
その混乱の中、唯一自分と向き合い理解を示すのがカヲル君。

ピアノの連弾を通して、彼らの距離が縮まって行き、シンジはやっと心の安らぎと癒しを見つける事が出来ます。
安らぎと癒しは同時に心の余裕となり、シンジは何が起こっているか知りたくてカヲル君に懇願します。
そしてカヲル君は優しく、そして淡々と全てをシンジに見せます。

シンジ自身の手によって、サード・インパクトが起きて世界が滅びかけていると言う現実を。
更に冬月からは、自身の母ユイと「綾波レイ」、そしてエヴァ初号機の真実まで告げられます。
全てに絶望するシンジ。
しかし自分と一緒なら、世界を再び「再生」させる事が出来るとカヲル君を言います。
そう「僕だけは信じて欲しい」と言う言葉と共に…。

自分が信じていた者、全てに見棄てられて自暴自棄になっていたシンジにとって、それは「救い」でもありました。
神経をリンクしタンデム仕様となったエヴァ13号機に乗って、ドグマに降下するシンジとカヲルくん。
その前に立ち塞がるのは、他ならぬアスカとマリ。
彼らは激しく戦いを繰り広げます。

しかし、その中で仕組まれた陰謀にカヲル君を気付き、戦意を失ってしまいます。
全てを悟ったカヲル君はシンジを守る為、シンジの目の前で自ら爆死を選びます(!!)。
再び儀式の為に暴走するエヴァ13号機は、それによって何とか停止。
フォース・インパクトは何とか未然に防げました。

しかし、後に残されたのはカヲル君を失って廃人同然となってしまったシンジ。
そんなシンジを、アスカは再び叱咤します。
しかし今度を見棄てる事なく、その手を取って歩き始めます。
かの『E.O.E』においてミサトが、シンジとそう接した様に(年齢もあの時のミサトに近いし)。
そして来るべく人類の存亡を賭けた、最終決戦に向けての始まりであるかのように…。

凄まじい情報量、そしてテンションの高さで観る側に緊張感を与える作品でした。
正直、凄いとしか言えません。
コチラの予想を遥かに超越した展開に、ただ唖然となりました。
エンド・ロールの時、異様な緊張感から解き放たれて観客席からドッとため息が漏れました(微笑)。
『破』以上に、明確に賛否両論が分かれると思います。
僕個人としては、この『Q』を気に入りました。
素直に、素晴しい作品に仕上がっていると思います。
次の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』、重要な鍵となるのは「綾波レイ」の存在でしょう。

一応、本作にもアヤナミ・レイ(仮称)は登場します。
しかしシンジやマリとの関わりや発言から、自身が何なのか?と彼女は迷い始めます。
彼女もラスト、アスカやシンジと共に行動を共にします。
運命を翻弄される「あの3人」が揃った事実、それが明るい未来と幸福に繋がって欲しいと願ってしまう。
それが今と言う時代に『Q』と言う作品が誕生した、大きな意義があると思います。

アスカから「コネメガネ」と呼ばれるマリ(彼女はアスカを「お姫様」と呼ぶ:笑)。
そんなアスカとは、実は良いコンビになっているのが判ります(怒るアスカに「そんなワンコくんに逢いたかったんでしょ?」と嫌味も言う)。
あのゲンドウを「くん」付けした時点で、彼女もユイとの関連性が匂わされます。
そして謎だらけの「空白の14年間」。
一体その間に何が起きたのでしょうか?
アスカやマリと言ったエヴァ・パイロットは、「エヴァの呪縛」によって何故歳を取らないのか?
台詞の中だけしか登場しなかった、加持は何をしているのか?

エヴァらしき機体の亡骸が大量に街に散乱し、人類は物語の登場人物以外は全く登場しません。
生き残った人類は、一体何処にいるのか?
シンジが着ようとした制服が、かつての友人の物であったシーンも怖かったです。
オマケにエヴァ初号機は、「ヴィレ」の最終兵器“ヴンダー”にコアとして内蔵されています。
あの形態から見て、シンジとのシンクロ率が復活すれば…ソレは非常に燃える展開になるのかも?!って期待してしまいます(笑)。
「エヴァンゲリオン」ではなくなってしまったかもしれないけど、本シリーズの持つ「謎」は逆に更に深まりました。

あとエンディングの後の予告篇。
シンジの復活を匂わせますが、あのエヴァ8+2号機の姿を見て絶句しました。
き…キカイダー? あしゅら男爵?!
エヴァ量産型(?)を相手に大活躍してました。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』、2013年公開と言います。
ホンマかいな?!と心の中で100回は突っ込みました(苦笑)。
とにかく一見の価値はある、凄まじい作品であると思います。
是非、劇場でこの衝撃を体感してください!!
「そんな顔しないで、またすぐに会えるよ…。」
PS:この主題歌、もう滅茶苦茶良かったです。
PS:多分、もう1回観に行くと思います(自嘲)。
毎日が、ある意味で修羅場…。
一週間と言う時間が、もう怒濤の勢いで過ぎていく。
心折れそうになりながらも、コレを観る為に何とか頑張って来ました。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』!!
もう無茶苦茶楽しみでした。
この日を、2年以上も待っていたのだから…。

先に言ってしまいますが、本作は何をどう語っても「ネタバレ」は避けれません。
それは鑑賞して頂くと、良く判るかと思います。
「ネタバレ」が嫌な方はコレ以降は読まないでくださいね。
(注意;ネタバレ大暴走!!)
正直、前作の『破』が素晴しい傑作だったので、今回の『Q』への不安はありました。
実際、一度出来上がっていた脚本を総監督である庵野秀明氏が完全に「破棄」したとも聞きました。
それは昨年のあの未曾有の大震災を目の当たりし、作り手側が時代と向き合って「相応しくない」と判断した為とも聞きました。
本当に世界が終わってしまうような現実に襲われた今、アニメの作り手として何を観る側に提供するのかで激しい葛藤があったそうです。
それで結果的に公開延期となり、今こうして「Q」という作品として提示されました。

本作は傑作『破』以上に、もう我々が知る『エヴァンゲリオン』という作品ではありません。
何と言っても舞台は、いきなり14年後からスタートします(!)。
初号機&シンジ君奪還作戦から、一連の序盤の展開は従来のロボット・アニメと言うよりも、正に「ハードSFアクション」と言った雰囲気。
そして徐々に明らかになる世界。
そこは『破』のラスト、6号機によって食い止められたと思われたサード・インパクト。
実際に止める事が出来ず発生、人類は今正に滅亡の危機に曝されていたのです。

お馴染みのキャラ達が登場し、主人公シンジと再会します。
そして自分に対して、明らかに「敵意」を抱く見知らぬ人々とも。
シンジは、またここで残酷な現実と大人たちの理不尽さと直面する事になります。
それを象徴するのがミサト。
彼女は対ネルフの武装組織「ヴィレ」を率いる指揮官となっていた。
再会を喜ぶシンジを前に、彼女はシンジを冷たく突き放す。
そのシンジが、自分の取り巻く現実を知るキッカケとなるのが新キャラ・鈴原サクラの存在。

彼女こそ、あのトウジの妹でありサード・インパクトの生き残り。
その彼女達から、既にアレから14年もの月日が経っている事。
自分という存在が、今は人類にとって破滅を招く忌むべき脅威の存在である事を思い知らされる。

ミサトから冷酷に「何もしなくて良い」と言い捨てられ、サクラからは「絶対にエヴァに乗らないで」と言われるシンジ。
彼自身の存在意義は、またここで見事に消滅してしまう。
今まで散々怖い思いやイヤな思いをして、エヴァに乗って来たシンジ。

人類を救う大義名分なんかよりも、彼が求めていたのは誰かに必要とされる事によって生まれる自らの存在価値だったと思う。
突きつけられた現実を前に、取り乱すシンジにアスカは「単なるガキ」とまで吐き捨てます。
14年も眠ったままだった14歳の少年に、突きつける変貌と現実は残酷過ぎます。
文字通り「成長しない主人公」と言われるシンジ、本作で初めてその不憫過ぎる境遇に共感出来ます(涙)。

もし、あそこで「ヴィレ」の誰かがシンジにしっかりと向き合って話し合っていれば。
エヴァ9号機の急襲に遭った時、シンジはアヤナミ・レイ(仮称)の誘いにホイホイ乗らずに「ヴィレ」に留まっていただろう。
ただシンジの首に取り付けた自爆装置のスイッチを、押すのを躊躇して出来なかったミサトにかつての面影を見ました。

余談ですが、「ヴィレ」の最大の兵器である「ヴンダー」。
コレ、何か「ヤマト」を彷彿とさせます。
もし仮に噂通りに庵野氏がリメイク版「ヤマト」を手掛けていたら、こんな感じになっていたのかも?!

ネルフに帰還して待っていたのは父ゲンドウ。
そして渚カヲルという少年。
シンジが救いも求めたレイは、もう自分の知っているレイではなかった。
ゲンドウは「エヴァに乗れ!」と再び命令します。
更に混乱するシンジ。
その混乱の中、唯一自分と向き合い理解を示すのがカヲル君。

ピアノの連弾を通して、彼らの距離が縮まって行き、シンジはやっと心の安らぎと癒しを見つける事が出来ます。
安らぎと癒しは同時に心の余裕となり、シンジは何が起こっているか知りたくてカヲル君に懇願します。
そしてカヲル君は優しく、そして淡々と全てをシンジに見せます。

シンジ自身の手によって、サード・インパクトが起きて世界が滅びかけていると言う現実を。
更に冬月からは、自身の母ユイと「綾波レイ」、そしてエヴァ初号機の真実まで告げられます。
全てに絶望するシンジ。
しかし自分と一緒なら、世界を再び「再生」させる事が出来るとカヲル君を言います。
そう「僕だけは信じて欲しい」と言う言葉と共に…。

自分が信じていた者、全てに見棄てられて自暴自棄になっていたシンジにとって、それは「救い」でもありました。
神経をリンクしタンデム仕様となったエヴァ13号機に乗って、ドグマに降下するシンジとカヲルくん。
その前に立ち塞がるのは、他ならぬアスカとマリ。
彼らは激しく戦いを繰り広げます。

しかし、その中で仕組まれた陰謀にカヲル君を気付き、戦意を失ってしまいます。
全てを悟ったカヲル君はシンジを守る為、シンジの目の前で自ら爆死を選びます(!!)。
再び儀式の為に暴走するエヴァ13号機は、それによって何とか停止。
フォース・インパクトは何とか未然に防げました。

しかし、後に残されたのはカヲル君を失って廃人同然となってしまったシンジ。
そんなシンジを、アスカは再び叱咤します。
しかし今度を見棄てる事なく、その手を取って歩き始めます。
かの『E.O.E』においてミサトが、シンジとそう接した様に(年齢もあの時のミサトに近いし)。
そして来るべく人類の存亡を賭けた、最終決戦に向けての始まりであるかのように…。

凄まじい情報量、そしてテンションの高さで観る側に緊張感を与える作品でした。
正直、凄いとしか言えません。
コチラの予想を遥かに超越した展開に、ただ唖然となりました。
エンド・ロールの時、異様な緊張感から解き放たれて観客席からドッとため息が漏れました(微笑)。
『破』以上に、明確に賛否両論が分かれると思います。
僕個人としては、この『Q』を気に入りました。
素直に、素晴しい作品に仕上がっていると思います。
次の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』、重要な鍵となるのは「綾波レイ」の存在でしょう。

一応、本作にもアヤナミ・レイ(仮称)は登場します。
しかしシンジやマリとの関わりや発言から、自身が何なのか?と彼女は迷い始めます。
彼女もラスト、アスカやシンジと共に行動を共にします。
運命を翻弄される「あの3人」が揃った事実、それが明るい未来と幸福に繋がって欲しいと願ってしまう。
それが今と言う時代に『Q』と言う作品が誕生した、大きな意義があると思います。

アスカから「コネメガネ」と呼ばれるマリ(彼女はアスカを「お姫様」と呼ぶ:笑)。
そんなアスカとは、実は良いコンビになっているのが判ります(怒るアスカに「そんなワンコくんに逢いたかったんでしょ?」と嫌味も言う)。
あのゲンドウを「くん」付けした時点で、彼女もユイとの関連性が匂わされます。
そして謎だらけの「空白の14年間」。
一体その間に何が起きたのでしょうか?
アスカやマリと言ったエヴァ・パイロットは、「エヴァの呪縛」によって何故歳を取らないのか?
台詞の中だけしか登場しなかった、加持は何をしているのか?

エヴァらしき機体の亡骸が大量に街に散乱し、人類は物語の登場人物以外は全く登場しません。
生き残った人類は、一体何処にいるのか?
シンジが着ようとした制服が、かつての友人の物であったシーンも怖かったです。
オマケにエヴァ初号機は、「ヴィレ」の最終兵器“ヴンダー”にコアとして内蔵されています。
あの形態から見て、シンジとのシンクロ率が復活すれば…ソレは非常に燃える展開になるのかも?!って期待してしまいます(笑)。
「エヴァンゲリオン」ではなくなってしまったかもしれないけど、本シリーズの持つ「謎」は逆に更に深まりました。

あとエンディングの後の予告篇。
シンジの復活を匂わせますが、あのエヴァ8+2号機の姿を見て絶句しました。
き…キカイダー? あしゅら男爵?!
エヴァ量産型(?)を相手に大活躍してました。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』、2013年公開と言います。
ホンマかいな?!と心の中で100回は突っ込みました(苦笑)。
とにかく一見の価値はある、凄まじい作品であると思います。
是非、劇場でこの衝撃を体感してください!!
「そんな顔しないで、またすぐに会えるよ…。」
PS:この主題歌、もう滅茶苦茶良かったです。
PS:多分、もう1回観に行くと思います(自嘲)。
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