ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

真夜中の人肉電車に乗って…。

2008-04-19 02:30:45 | 映画
あの北村“ナパーム”龍平監督のハリウッド・デビュー作『Midnight Meat Train』の北米での公開が決まった。

作品はとうの昔に完成していたのに、映画会社が完成版(北村編集版)を観て、一時期北米での公開を見送りDVDスルーになりかけた。
しかし、関係者での試写会(再編集版)により、大好評だったので一発逆転の公開になった様だ(笑)。

本作には様々な噂があるが、撮影開始当時から原作者であるクレイヴ・バーカーと作品について揉めたり、映画会社の意志に反した“俺様流”を貫いた作品作りが波紋を呼んだのは予想出来る。

日本・韓国・英国等での劇場公開は決定済みだったが、肝心の全米公開無しでは意味が無い。

公開時期は当初2・3月(だっけ?)から5月に正式決定したものの「白紙撤回」となり、8月公開で正式決定した様だ。

5月初旬は夏休みシーズンの最初、8月も夏休み興行も落ち着き、そろそろ賞レースを狙う作品が公開される時期…微妙な時期やな(笑)。
更に日本が生んだ貞子・伽椰子系怨霊拡散型ホラーや、『ホステル』や『ソウ』等の拷問系ホラーは、アメリカの観客に飽きられ始めており、ホラー映画に対して何かと逆風があると言う今。

ナパーム北村の80年代テイスト満載という『Midnight Meat Train』が、今のハリウッドに受けるのか非常に興味深い。

個人的にはナパーム北村は嫌いな監督ではない。

彼の人間性は別として(苦笑)、繊細な演出やコンパクトな映画作りが得意の監督が多いが、あそこまでハッタリの効いたド派手なアクション演出が出来る数少ない存在かと思う。
「ハリウッドに一番近い男」と言われながら、結局随分遠回りする事になったが、その事がナパーム北村にとってプラスに働いて欲しいと思う。

さてさて、クレイヴ・バーカーの「ミッドナイト・ミート・トレイン」、懐かしいですね~。

思い返せば、ボクは中学生の頃はホラー映画を観まくり、ホラー小説を読みまくりまくった。

海外ではラブクラフト、スティーヴン・キング、ディーン・R・クーンツそしてこのバーカー。
日本なら菊池秀行(今でも好き:笑)、夢枕獏等を読み漁っていた。

バーカーの「血の本」シリーズは、当初“スプラッター・パンク”と呼ばれたが、あまりに強烈な内容に読んでいても怖かった記憶がある。
その後に『ヘル・レイザー』との衝撃の“出会い”がある訳だが…。

何はともあれ、日本での公開は秋頃みたいだ。
公開時には、様々なメディアを通して例の「北村節」が炸裂するかと思うと色んな意味で期待が膨らむ(笑)。

北村流の80年代テイスト満載という、超スプラッター・ホラー映画に期待したい。






PS:「Minight Meat Train」予告篇